REPORT

東日本大震災

【9】5月23日:取材へ

パソコンの扱いにも少し慣れ、無人放送用のストックも3~4セットできましたので、今週から取材を増やすことにしました。昨日は、津波の被災者や原発事故による警戒地域からの避難者などへの、支援物資の配布所に行きました。物資を求める列と、残る中古の衣類に、ミスマッチを感じました。

支援物資の配布所

今日は、南相馬市の小中学生の現状を取材しました。

次の数字は、南相馬市の小中学校の3月時点での予定在籍者数、現在通学者数、避難したと思われる率です。

地域 予定数 現在数 退避率
小高区(4校) 717人 74人 90%
原町区(8校) 2,721人 843人 69%
鹿島区 (4校) 625人 429人 31%
以上小学校計 4,063人 1,346人 67%
中学校 1,962人 883人 55%

南部地域である小高区は警戒地域として全員退避が指示されたため、ほとんどの子どもたちが、市外に避難したようです。原町区は緊急時避難地区に指定され、「子どもは、居てもいてもいいけれど、退避するのも悪くない」といった分かりにくい、親にとっては、本当に困った地域です。鹿島区は地域指定の圏外ですが、思いのほか多くの子どもたちが、避難していました。小高区のある小学校の様子を聞くと、低学年ほど避難率が高く、2年生では約6割、1年生では約7割が避難しているようです。中学校でも2割を超します。

現在、小高区、原町区の小中学校はすべて、鹿島区内の小学校、体育館に臨時に移転して、授業を行っています。

FM放送のアナウンスや機器の操作のスタッフを充実させるために、一時間の放送の中で二、三度、一緒に放送を行ってくれるボランティアの募集を始めました。

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