REPORT

東日本大震災

【4】5月15日:関心の高い放送内容は

南相馬のFM放送のメニューは、

  1. 市内の26カ所の環境放射線量のモニタリング調査結果
  2. 商工会議所からのお知らせ
  3. 福島県弁護士会の法律相談所開設
  4. 避難地域への一時立ち入りの申請の仕方
  5. 生活小口資金の貸付法
  6. 罹災証明書の発行方法
  7. 市民会館のチケット払い戻し
  8. 津波流出物の返還のための公開
  9. ごみの搬入法
  10. 災害ボラセンから募集
  11. 義援金の申し込み法
  12. 自主的避難者の市への安否確認の要請

...といった感じです。

この放送が市民にとってより有益で魅力的な放送になるよう、私は原稿の作成や取材をお手伝いしています。

今聴取者に1番関心があるのは、1の「モニタリング調査」ということです。全国紙などでは、南相馬市は0.5マイクロシーベルト毎時(以下単位省略)程度のことが多いのでが、ばらつきが大きく、山側(西側)では地上1メートルで4、地上1センチで5を超えている地点もある。これは計画的避難区域にされた飯館村の中心部より高いのです(飯館には10を超す地点もあるという)。「自分の住むところは?」と、不安に思うのは当然ですが、測量計が一つだけで、市民の要望に応え切れていないようです。

値の高いところを車で回ったのですが、美しい農村風景が広がっていました。助手席に乗った方は「相馬は、夏は涼しく冬は暖かい。海岸、田園、丘陵と三つの要素が不足なく揃い、本当に住みやすいところ。原発事故が憎い」と話してくれました。

私の行くまで、放送局は市民からの意見・要望は、ファクスで募集していました。最近は放送局での情報収集のE-mailが主流なので、アドレスを取ることにしました。放送局内に使われてないパソコンがありましたので、市役所内の担当者にインターネットに接続できるように調整してもらい、アドレスを決めました。msfm795@yahoo.co.jpです。早速、放送で投稿を呼びかけました。一歩一歩ですがリスナーの認知度を高めていければと考えています。

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