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混迷のアフガニスタン 谷山博史報告会 
2006年4月27日 更新
 

アフガニスタン事業担当 長谷部 貴俊
■報告会で話す谷山博史
 

2007年2月12日、文京シビックセンター(文京区)にて「アフガニスタンを知る」と題した報告会を開催しました。
 現JVC代表理事で、前アフガニスタン事務所代表として現地アフガニスタンで活動されていた谷山博史さんに、アフガニスタンの現状についてお話をいただきました。「治安」「教育」「医療」をメイントピックとし、会場からの質問にも答える形で進行しました。
 今回の報告会には35人の方が集まり、支援者の方たちのほか学生の方やNGOなどの援助機関の方など様々な視点を持った方たちにより、次々と質問が挙げられました。

まず、アフガンの治安をについて、過去に遡り現在までの変化の概況の説明がありました。谷山さんがアフガニスタンでの活動を始められた2002年当時は、ジャララバードにある事務所近辺を一人で「ふらふら」と歩いても危険を感じない程度の状況であったのが、イラク攻撃の可能性が出始めた2003年頃からNGO関係者や外国人をターゲットにしたタリバンによる攻撃が起こるようになり、その後、タリバンの勢力が復活しつつある中、年々治安状況はますます悪化し、カンダハル、カブール、ジャララバードではかなりの数の自爆テロがあったそうです。
 そのような攻撃活動には「お金」が必要ですが、資源の乏しいかつ貧困で生活が圧迫されているアフガニスタンでは、お金になるのは「ケシ栽培」、つまり「アヘン」の原料です。国際的には概ね非合法的なケシの栽培とアヘンの密売により得た闇の収入源で、タリバンの攻撃が行なわれているということです。資金源を断つためには「ケシ栽培」を撲滅することが先決ですが、ケシに匹敵する収入源となる代替作物が見当たらないのが現状であり、またケシ栽培が盛んな東・南・北の地域では治安が悪化しているため、支援国(イギリス)による撲滅運動も遅々として進まない難しい状況を強いられています。

次に、アフガニスタンの市井の人々の暮らしについて触れていただきました。アフガンの子どもたちは一体どのような生活をしているのか?ということから、JVCでも支援活動を行なっている教育事情について説明いただきました。
 近年、小学生の就学率は上がってきているという明るい状況になっていますが、反面、子どもたちに教える立場である先生自身が「読み書きができない」など先生のスキル不足がJVCの調査で浮き彫りにされたそうです。また、地方をはじめとしたアフガニスタンの風習として「女性には学問は不要」という考えが未だ見受けられるため女子は小学校を卒業すれば充分とみなされたり、また男子でも労働のため進学できない、というように、まだまだ子どもたちが十分な教育を受けることができないのも事実です。ただしこのような点は、文化の違い・生活風土の違いから、私たちの生活と簡単に比較して良し悪しは簡単に決められない、ということも考慮しなくてはいけません。

医療分野も、JVCが力を入れている支援活動の一つです。アフガニスタンでは、男性の医師により女性が診療を受けることができず、女性の医師が求められています。医師の不足を補う方策として、数はまだまだ少ないですが、JVCが支援をしている診療所では女性の地域保健員の育成をしています。地域保健員は男女ペアで村々を巡回し、病気を初期のうちに防いだり、病人を早期発見し診療所へ送ったりと、地域に根付いた活動をしています。
 また、村で昔から存在するのが産婆(助産士)です。産婆さんたちには、介助について知識の見直しや栄養教育・衛生教育などあらためて教育をすることで、より正しい助産行為を行なえるような支援をしています。

以上のようなお話の中、子どもたちの様子や、食べ物のこと、またNGO現地スタッフの処遇についてなど、会場から興味深いいくつもの質問をいただきました。

予定時間をオーバーするほど充実した内容の報告会となり、私たちアフガンボランティアチームもほっと一安心。 が、ここで安心してはけません!諸外国からの支援が続けられているにも関わらず、アフガニスタンの状況は決して改善されているとはいいがたいのが事実です。アフガンについての報道は寿命も短く、そもそもなかなか話題にすらなりません。
 今回報告会に参加してくださったみなさんが、それぞれ関心を持ち続けること、それが大切だと思います。「アフガニスタンを知る」と題したのも、まずアフガンを「知る」ことが、小さいながらも必要不可欠な第一歩、という気持ちをこめました。その思いを私たちが共有しながら、アフガニスタンの未来を見つめていけたらよいなぁ、と思います。

■診察する医師

地域に根付いた活動を
このような治安状況ならびNGO批判の社会状況ですが、JVCはアフガニスタン東部において地域診療所支援、村人の健康相談に相手となるコミュニティ・ヘルス・ワーカーの育成、伝統産婆へのトレーニング、女子医療従事者学校支援、井戸設置といった地域医療支援活動とともに女子学校支援を平行して行っています。 診療所支援では、薬品の配布だけでなく、診療所医療スタッフへのトレーニングを行っていて、カルテの書き方から使用した注射針の処理までいろいろです。毎日70名程度の患者さんが来ており、多くは子どもと女性です。アフガニスタンの文化で、女性は他人に顔を見せてはいけないとされ、まして男性医師に診察されることはダブーでした。しかし、現在では徐々に男性家族の付添いがあれば女性も診療を受けるようになっており、診療所の女性医療スタッフが母子保健の分野を担当するようになり相談に来る母親も多いです。また、遠くて診療所に来ることができない村人には医療スタッフが定期的に診療に行っていることを報告しました。

谷山は、アフガニスタン社会に渦巻くNGO批判のなか、誰の立場にたって活動していくのか?それは住民の立場なのだというNGOの原点に立ち戻る重要性を述べました。

 
 


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