POLICY

大切にしていること/行動規範

2021年10月 4日 更新

JVCは、各国現場で活動する際の姿勢を規定するものとして、以下のような行動規範を設けています。

【1】地域の文化と個々の多様性を尊重する

  • 地域の伝統や社会慣習を学び、そこに潜む可能性を見つけ出し、人々との間に共感に基づく信頼関係を築くと同時に、地域の知恵を活動に生かします。
  • 地域におけるジェンダー、年齢、社会階層、所属するグループ等の多様な立場を尊重し、その上で、社会的弱者が排除されることのないようにします。
  • 地域の文化や慣習は時代と共に変容する可能性があり、ある時代に適切であっても、状況が変わった時には必ずしも適切でないことがあり得ると認識して活動します。

【2】自然資源の保全と地域利用を図る

  • 自然の循環系を再生復元可能な範囲内で利用することを重視し、その具体的方法を地域の人々と共に考えます。
  • 弱者だけが不利益を被るような資源の搾取や利用を防ぎ、人々とともに公正な分配の仕組みを作るよう努力します。

【3】人々の主体的な参加と対等なパートナーシップを促進する

  • 活動のあらゆる場面で、人々による主体的な取り組みと参加を尊重します。
  • 活動のパートナーや関係者とは対等な立場で協力・連携を図り、相互の依存関係を助長することなく、活動の持続性が保たれるよう努めます。
  • 人々の気付きと可能性の発揮のため、相互の学び合いの場を積極的に提供します。

【4】現象だけでなく原因や背景を考える

  • 問題の現象面を見るだけでなく「なぜ起こるのか」の原因を考え、再発の予防策や政策提言につなげます。
  • 多様な視点からとらえ、多数派の立場やメディア報道による先入観に左右されず状況を注視し、援助の不均衡の是正や独自の情報発信につとめます。

【5】支援によって負の影響を与えない

  • 格差の助長をはじめ活動が負の影響を与えることのないよう、Do No Harm原則を徹底します。
  • 支援対象者へのJVCによる人権侵害は許されません。特に性的搾取・虐待・ハラスメントからの保護(Protection from Sexual Exploitation, Abuse and Harassment=PSEAH)を徹底します。
  • 関係者・関係機関の汚職につながる可能性のある支援は実施しません。

上記の行動規範及び、以下の諸基準に沿って活動を実施しています。

  • 人道支援の行動規範(国際赤十字赤新月社連盟)
  • 人道支援の質と説明責任に関する必須基準(Core Humanitarian Standard)
  • NGO安全基準(JaNISS)
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