イエメンで広がる子どもたちの笑顔 ―子ども広場の運営が始まっています!
みなさまのご支援により、イエメンのタイズ県で進めている子どもたちが安心して過ごせる「子ども広場」が、新たな活動地で7月に始まりました!その様子を現地からの声とともにお届けします。
6月は、まず子ども広場を設置する場所の選定から始まりました。アル・マーフェル郡とジャバル・ハバシ郡で候補地の調査を行い、最終的に2か所が決定しました。地域の人々も協力し、障害物の撤去や整地に汗を流してくれました。
保護者からは「安心して遊べる場所ができるのは子どもたちにとてもいい影響を及ぼすだろう」との声が寄せられ、子どもたち自身も「絵を描いたり、友だちと遊ぶのが楽しみ!」と期待を膨らませていました。
候補地についての聞き取りの様子
活動地の選定の様子
7月には、いよいよ2つの子ども広場が完成しました。木造の施設が建てられ、ブランコや滑り台、トランポリンなどの遊具も設置されました。また、子ども広場で子どもたちの遊び・学びをサポートするファシリテーターの研修も行われました。
開所式には地域の行政関係者や住民が集まり、子どもたちの心理ケアと子どもたちの発達・成長を促すという子ども広場の狙い、また、地域の人々の主体的・継続的なサポートがとても大切であることなどが話されました。
開所式の様子
その後、本格的に活動がスタート。読み聞かせやお絵描き、人形劇、伝統的な遊び、リレーや縄跳びなど、さまざまなプログラムが行われました。屋外遊具も大人気で滑り台で遊んだ女の子は「避難してから初めて滑り台で遊んだ!」と喜びを語ってくれました。
地域住民の代表からは、オープンした日の子どもたちの楽しそうな表情が、子ども広場が地域にとっていかに重要かを物語っている、と伝えてくれました。
滑り台で遊ぶ子どもたち
活動を見守る保護者からは、こんな声が届いています。
「避難してから息子の様子が変わって心配していましたが、子ども広場に通うようになって笑顔と落ち着きを取り戻しました。」
子どもたちからも、
「ここに来ると安心できる」
「人形劇で気持ちを表現できるようになった」
などの言葉が聞かれ、支援の成果が見えてきています。
また、子ども広場での直接のサポートだけでなく地域への聞き取りや児童保護に関する保護者向けの研修などの活動もあわせて進めています。
チェスに熱中する男の子たち
綱引きで遊ぶ子どもたち
8月からは環境教育や植樹活動も予定しています。ただし現地では深刻な水不足が続いており、柔軟に内容を調整しながら実施することになります。
また、今後も活動の質を保ち、改善していくための活動内容の確認やファシリテーター育成、地域との連携を続けながら、地域全体で子どもを守り育てる環境づくりを進めていきます。
は、皆さまからのご支援が確かに希望を届けている証です。
引き続き、イエメンの子どもたちの安心と未来を守る活動にご関心をお寄せいただければ幸いです。
子どもたちを支援する