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東日本大震災

「仮の生活」を支える② ~いきいき交流会の開催~

JVCは、2014年11月より鹿折地区7ヶ所の仮設住宅を対象に、3回の連続企画となる「さわやか健康相談」を開催してきました。この交流会を通じて、生活習慣の改善に効果的な情報を提供するとともに、心身の健康状態が懸念される住民を保健師、看護師、栄養士といった医療分野の専門家につなぎ、継続的にサポートすることができました。

不眠についての健康講話(浦島小学校仮設住宅にて)

また、「さわやか健康相談」の終了後は、「いきいき交流会」と名称を改め、医療分野の専門性を有する気仙沼地区サポートセンターとみやぎ心のケアセンターの協力を得て、交流会を継続することになりました。「いきいき交流会」では、「さわやか健康相談」と同様に、看護師などによる血圧・脈拍の測定および高血圧や不眠についての健康講話等を行ってきました。

交流会では、参加者から「1日の塩分摂取量はどのくらいが適切か」、「眠ろうと思ってもなかなか眠れない」といった相談が寄せられました。また、2015年度に入り、仮設住宅での交流事業を行う支援団体が減少したこともあり、「交流の機会が少なくなって寂しい。このような機会があると助かる」という声も多々聞かれました。

今後、生活再建を果たし、仮設住宅を退去する住民が増える一方で、残された住民の孤立感の高まりが懸念されています。加えて、気仙沼市では、2016年度以降、段階的に仮設住宅の集約化が進められることになっており、移転先の仮設住宅での孤立や自治会組織の再編といった問題が生じる可能性があります。
このような状況のもと、JVCは、住民の「仮の生活」を支えるため、引き続き心身の健康維持や孤立感の軽減を目的とした仮設住宅での交流事業を行っていきます。

脳トレーニングで認知症予防(大峠山上仮設住宅にて)

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