アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

2016年2月の記事一覧

【スタッフのひとりごと】
癒やしのメダカ

スーダン事業担当 小林麗子
2016年2月 9日 更新
イラスト/かじの倫子イラスト/かじの倫子

今年の夏からメダカを飼っています。近所のお蕎麦屋さんの店先から、我が家にやって来ました。最初は6匹でしたが、3匹に減り、そして今は7匹がベランダの小さなメダカ鉢で元気に泳いでいます。

メダカをいただいたお蕎麦屋さんは、家族経営でとてもアットホームなお店で、10年近く通っています。今は2代目がお蕎麦を打っていますが、お父さんの時代は、お寿司屋さんだったそうです。子どもの歳が近いこともあり、家族ぐるみのお付き合いで、ときどき「これ持っていって」とお惣菜などを分けてくれます。ある日、お母さんが、「メダカ、持ってく?」と空き瓶にメダカを入れて、持たせてくれました。蓋の閉まった瓶の中で、メダカが窒息するのではないかと心配で、急いで家に持ち帰りました。そしてその週末、近所の金魚屋さんでメダカ鉢や水草を調達し、正式に我が家の「住魚」になりました。

それ以来、ベランダの鉢に顔を近づけてはメダカを眺めるのが毎日の日課となりました。あるとき、体調3ミリほどのメダカの赤ちゃん数匹を見つけたときは、感動しました。あまりの小ささに見つけるのも一苦労で、ある日見つけられずに「食べられちゃったかな」と思っていると、翌日にひょっこり現れて「おお、生きてたか!」と一喜一憂です。3歳になる息子は、「毎日ママは長いことメダカ鉢をのぞいて何をしてるんだろう...」と思っているはず。このメダカたち、たくさん増えたら、癒やしのおすそ分けをしたいと思います。

No.319 TPPは日本と海外の市民をどこに導くのか (2016年1月20日発行) に掲載】

【ODAウォッチ:プロサバンナ事業】
経済成長ありきで社会課題が解決するか

調査研究・政策提言担当 高橋 清貴
2016年2月 9日 更新
PDF版はこちら

この連載ではこれまで、プロサバンナ事業をミクロな視点、すなわちその実施の現場において何が行われているかを中心に批判してきた。住民や農民にとって、それがどういう意味を持つかが援助の基本だからである。今回は、逆にマクロな視点からプロサバンナを鳥瞰して、その全体像から見えてくる問題点を指摘してみたい。

日本国益のための援助

これまでアジア一辺倒だった日本のODAも、TICADなどに見られるように今では「アフリカ開発」をODAの柱のひとつに位置付けている。外務省がモザンビーク国をどのように認識し、その中でJICAはプロサバンナを含めてどのような開発を目指しているのかを、彼らが発した政策文書や発言をもとに探ってみる。

ODAの政策文書のひとつに国別援助方針がある。そこでは、「同国は、...資源が豊富であり、...農業開発の余地も大きく、...人口の大多数が農業に従事しているが、その大部分は生産性の低い零細な生産活動にとどまり、...企業活動は未発達である」とされており、「回廊と周辺地域を結ぶ道路・橋梁改修やナカラ港の整備・電力等のインフラ整備を支援するとともに、...(プロサバンナ事業)により、農業開発支援に積極的に取り組み、包括的な回廊開発支援を行う」とある。

要するに、外務省は古典的な近代化の視点から同国を「途上国」と認識しており、生産性を高め、インフラ整備し、輸出振興して国の経済を大きくするためには企業活動の発達が不可欠、という考え方だ。プロサバンナもここに位置付けられている。そして、その包括的な青写真が「ナカラ回廊開発計画マスタープラン」である。筆者が委員をしている「開発協力適正会議」で同地域の電力配電網計画を検討した時、外務省幹部から次のような発言があった。

「日本企業のビジネス環境整備のためのインフラ整備という観点から、日本企業の関心が高い地域・分野を対象に、案件の形成を目的に戦略的マスタープランの策定を進めている。」(第19回2014年12月16日)

この会議は、国益論者の委員が多いこともあって、それに誘引されて外務省もJICAも本音を語ることが多い。他国に負けずに日本企業にいかに受注させるか。ODAの評価も、そこを中心に論じられる。別の会合でも、外務省はインドにおける高速鉄道(新幹線)事業獲得競争で中国に勝ったことに熱弁をふるっていた。

No.319 TPPは日本と海外の市民をどこに導くのか (2016年1月20日発行) に掲載】

団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net