
広報:石川 朋子
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「9月11日、JVCが何もしないわけないはいかないでしょう」と、企画されたこのイベント。十分な広報期間がなかったにもかかわらず、定員80名の会場が人で埋め尽くされました。
アフガニスタンではJVC治安担当サビルラ、ヨルダンではイラク事業駐在員の原とファルージャ出身のマキ・ナザールさん、パレスチナでは現地代表の小林と協力団体ズフール・センター代表ハヌームさんとスカイプをつなぎ、「9.11後の変化は?」「日本人へのメッセージを!」を質問しました。
現地からの声が聞き取りづらかったですが、今、現場にいる人が話している、というライブ感を感じることができました。ヨルダンに出ているイラク人のマキ・ナザール氏の「9.11の事件は驚いた。しかし、それがイラクと結び付けられたことにもっと驚いた。そして米軍によって町が壊された」というコメントが印象的でした。
現場とのやりとりの後、座談会へ。
郡司氏(We21Japan)の司会により、JIM-NETの佐藤氏、ヒューマンライツナウの伊藤氏、JVCの谷山が話しました。伊藤氏が「テロはなぜ悪いのか?それは、罪のない人の命や人権を無差別に奪うから。しかしながら、対テロ戦争では同じことが起きている。罪のない民間人が殺されている。テロを対テロ戦争で解決しようとすることこそがおかしい」と言います。弁護士である伊藤氏は、ジュネーブ条約にも違反し、明らかな戦争犯罪であるにもかかわらず、全く責任を問われていない米軍のやり方について具体的事例を示し、「人権が奪われていることへの怒りをぜひ持ちつづけて欲しい」と、訴えました。
会場からも「(テレビ番組に出ていた自民党総裁選出馬の石破氏の話には)イラクでは3,000人の米兵の命が奪われた、といわれていたが、現地の人がどれくらい亡くなっているかの話はされなかった。攻撃する側の声だけ。現地の困っている人の声は聞こえない。2003,2004年ごろは対テロ戦争やイラク、アフガンにも関心が高かったといわれるが、いまはどうか。私たちは冷めたわけではない。冷めさせられているんだ。メディアの情報量が減ってくる中で、NGOにはもっと情報を出してほしい、冷めないようにしてほしい」との声がありました。
谷山は、「伝えるという点において、JVCも苦戦している。しかし、自分がアフガンにいて、アフガンの人たちと生活をともにして感じた実感から現場のことを日本で伝えると、聞いた人はわかってくれる。人から人への伝達こそが大切だと思う。今日の皆さんも、ぜひ帰ってからまわりに伝えて欲しい。自分の生活とのつながりが見えづらい、とは言われるが、自衛隊の給油活動において、米軍の攻撃で多くの民間人に犠牲が出ている。私たちはそのことに関わっている。この当事者意識を持つことが大切です」と。
佐藤氏、伊藤氏、谷山、そして司会の郡司氏のコメントより
「日本人の私たちにできること」
日本では見えづらいが、日本企業にも武器を作ったりしている会社がある。また、日本の銀行が、海外の人権侵害や戦争で使われる武器、兵器を作っている会社へ投資が行われている。お金を預ける私たちもその投資資金を作っている。消費者として投資者として責任ある行動をしよう。そういう行為をやめてほしいと伝えていきましょう。感性を磨き、ネットワークをつなぎ、知っていきましょう。そしてまずは考えて、きちんと選挙に参加しよう。
NGOであるJVCが9月11日に開催すべきイベントだったと改めて実感した。「9.11を忘れない。その後の世界の動き、日本の"支援"のあり方を考える場」を作る責任がJVCにはある。現場で聞こえる人たちの声に、しっかりと誠実に耳を傾け、日本に発信しつづけるべきだと思った。
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