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くらし発見!タイの農村で学ぶ国際交流プログラム
旅の記録(その2) 
2007年9月4日 更新
 

その1(8月4日〜7日)へ

8月8日(水) : ムクダハンへ移動、薫子さんの農園へ

前日の疲れで朝食は抜き、車で薫子さんの農園のあるムクダハンへ向かう。途中ラオス国境の市場を散策するが中国製品の店も多く、ポン市の朝市の方が面白かった。

男性陣が寝泊りする小屋はデーンさんと薫子さんが一週間ほどで作ったもので、藁の屋根で雰囲気たっぷり。一週間でこんなものが作れるのかと驚いた。薫子さんの家自体はメルヘンな可愛らしいお家で家の入り口の目の前に田んぼがあってバナナが植わっていて絶品の景色。デーンさんから農園全体のオリエンテーションをしてもらって、色んな野菜や豚、水牛、鶏、飼い犬たちに出会う。夕食は焼き鳥と焼きナマズと野菜とカオニャオとビール。ここで食べた空芯菜が一番美味しかった。

これぞ農村という風景で、虫嫌いなのに不思議とビーチサンダルで草の中を歩くのが気持ちよかった。日本にいたらなんとなく虫は汚いと思っていたけどここでは虫とも共存していた。デーンさんが食べ物を自分で育てる喜び・誇りを語ってくれて、食べるってやっぱり生きることだと思ったと同時に、今の日本の便利な社会を考えると便利さと引き換えに全身で生きる感覚をどんどん失ってしまっているような気がした。

8月9日(木) : 農業体験、田んぼの雑草取り、苗木植え、魚釣り、豚をしめる

早朝、お昼のカレーの下準備で初めて鶏丸々の状態から肉に切り分ける。スーパーで買っていた肉はこうなっていたのかとしみじみ考える。

田んぼの雑草抜きは稲と雑草の違いが分からず苦戦。苗木植えは植えるための穴掘りが大変で一つ掘るにも汗だく。

夕飯の豚はデコさんを頂くことになり、2撃で頭を叩いて首から血を抜き、毛を燃やして部位に切り分けるまで15〜20分。さらに各部位を肉と骨、脂肪に切り分ける。焼いたデコさんのお肉は格段に美味しかった。夜はデーンさんの従兄弟のヒムくんと交流。大雨が降ってきて動けなくなりそのままヒムくんの即席ライブに。

苗木一本植えるにもへとへとで、農作業は重労働だと実感。JVCの農村プロジェクトでもなかなかJVCの勧めるやり方をやってくれないと聞いて疑問に思っていたけど、作業の大変さを理解せずに口だけでいい農法があるなんて勧めるのはすごく無責任なことなんだと分かった。鶏と豚を自分の手でさばいて、当たり前だけど肉を食べるって命を貰ってるんだと実感した。本当に食べ物は無駄にしちゃいけないと思ったし、普段いかになんとなしに食事していたかを反省した。食べ物に限らずこれまで自分勝手な消費をしてきたことに気付いた。

8月10日(金) : ツアー全体のまとめミーティング、バンコクに戻る

朝食は前の晩の残り物を食べ、ミーティングではそれぞれが薫さんの農園で感じたこと、全体を通して感じたことを話した。普段何気なく食べていたことを反省した人も多かった。バンコクに戻ってちょっと高いレストランで夕食を食べ、オカマショーへ。期待以上のエンターテイナーぶりに驚いた。

8月11日(土) : バンコク出発、帰国 

午前3時にゲストハウスをチェックアウトし6時の便で成田に飛ぶ。ノースウエストだったせいか、チェックがやたらに厳しく何度も手荷物の中身を検査された。その割に荷物の見方は適当で、人を割いている割には効果はなさそうな気がした。帰国したら日本の方が暑くて驚いた。



全体をとおして

ツアーを通して農業の大変さや喜びの大きさ、食べ物が自分の口に入るまでの経緯を考える大切さを感じて、それを日本に帰って忘れないためにどうするかを考えたとき、私は食べる前にそれがどこから来たかを想像することにした。そうすることで、食べ物に対する問題意識を持ち続けたいと思う。一消費者として自分が食べるためには生産者が汗水垂らして作ってくれているという生産者の苦労を忘れずにいることが大切で、それを実現しているのが村やポンの朝市だと思った。生産者と消費者の顔の見える関係というのは、つまりお互いの苦労をお互いに知ること、思いやることだと思う。

 JVCタイ事業では、東北タイを訪問しJVCがこれまで関わってきたプロジェクトのその後の活動を見たり、農村の暮らしを体験しながら、自分たちの暮らしのあり方を再考する機会としてスタディツアーを年2回、実施しています。次回は、2008年2月末から3月を予定しています。また、現在、「タイの農村で学ぶインターンシッププログラム」の再開に向け、2008年春に研修生を派遣できるよう準備をすすめています。
 JVCタイ事業は、日本の私たちの暮らしと海外で起きている問題との結びつきに気付くきっかけを提供し、その学びを通じて実質的に行動する人の輪を広げていくことを目指しています。

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