映画『グラン・トリノ』を観ました

映画『グラン・トリノ』は今年のゴールデンウィーク中に劇場で観た唯一の映画で、クリント・イーストウッド監督・主演作です。決して超大作というわけではないですが、心に沁みる佳作だと思いました。

もう70歳をとうに過ぎており、まかり間違えばただの偏屈で頑固な老人の役になりかねない主人公を、190cm近い長身と姿勢のよさ、地に足の着いた振る舞いもあって、素敵に演じています。

いやいや面倒をみようとする息子たちに対しては「自分一人で生きる」という強烈な自負を発し、顔のしわと深い眼窩がそれまで過ごしてきた厳しい人生を想像させ、そうかと思えば町の男衆との悪態交じりのやりとりなどは「もうお手のもの」という感じです。こういうところは、過去イーストウッドが演じてきた無頼者的な雰囲気が重なってきます。

また、時折若い頃の血の気の多さの片鱗も見せますが、それが決して自分のためではないところに「ナイスオヤジ!」と思ってしまいます。ラストに向けての展開でもそのあたりが関連してきます。

最後のスタッフロールの際に流れる楽曲がまたよく、劇場を出た後もさまざまなシーンを思い出しながら口ずさんでいました。

もう10年ほど前に他界した父がイーストウッドのファンで、テレビで『ダーティーハリー』シリーズなどをよく観ていたのを思い出しながら観ていました。未見の方は、ぜひご覧いただければと思います。

  • 公式サイト。どういう理由でかわかりませんが、ストーリーの半ば以上が公開されているので、予備情報無しで見たい方はご覧にならないほうがいいと思われます。
  • よく拝見させていただく映画批評サイトでの記事。たしかにこういう見方もできますね。

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