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グロフェス2013ブログ

10/5 グローバルフェスタで、ワークショップを開催しました!

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

こちらでは、ワークショップ後半の関連情報をお伝えします。

ワークショップ概要

  • 日時: 10月5日(土) 14:00 - 15:00
  • 場所: 日比谷公園内 日比谷図書文化館内セミナールーム
  • 参加費: 無料
  • 内容:
    • 前半: 「文明の十字路・アフガニスタンのトリビアクイズ&識字ゲーム」
    • 後半: 「アフリカの人々の暮らしを知ろう -BOPビジネスを通して-」

◆「グローバルフェスタJAPAN2013」公式サイトはこちら

グローバルフェスタJAPAN2013


発表資料


参加者の皆様からの感想

参加者の皆様からいただいたアンケートから、感想をご紹介いたします。

  • ワークショップ(グループワーク)は、いろんな意見が聞けて参考になった。
  • 参加型だったので学びながら楽しめた。
  • 中身がなくてその先が聞きたいんだけど......というところです。あまり得られるものはなかった。


南アフリカのことに興味を持ったら

今回モデルにした南アフリカのリンポポ州にて、JVCは事業を行っています。もしご興味がありましたら、JVCの説明会に来ていただけますと、スタッフから詳しいお話しが出来るかと思います。

JVC - 説明会(オリエンテーション)


参考文献

今回BOPビジネスに焦点を当てたのは、アフリカチーム内の勉強会で、BOPビジネスを勉強しているからだったりします。

以下に、BOPビジネスについての参考書籍をご紹介します。

BOPビジネスのバイブル的な本。前半がBOPビジネスの内容、後半が事例という構成です。


未来をつくる資本主義[増補改訂版]――世界の難問をビジネスは解決できるか
スチュアート・L・ハート
英治出版
売り上げランキング: 265,981

『ネクスト・マーケット』と並んで紹介されているが、どちらかというと企業の視点寄りな印象。2012年発売の全面改訂、新章追加版で、今回紹介する本の中では一番新しいです。


アフリカBOPビジネス―市場の実態を見る
佐藤 寛
日本貿易振興機構(ジェトロ)
売り上げランキング: 258,392

アフリカ各国の状況を踏まえ、色々なビジネスを提案しています。


貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える
アビジット・V・バナジー エスター・デュフロ
みすず書房
売り上げランキング: 31,545

開発経済学の本ですが、BOP層の人々が真に直面している問題が何かを書いています。


最底辺のポートフォリオ ――1日2ドルで暮らすということ
ジョナサン・モーダック スチュアート・ラザフォード ダリル・コリンズ オーランダ・ラトフェン
みすず書房
売り上げランキング: 359,104

バングラデシュ、インド、南アフリカ共和国の3国で暮らす最貧家庭の家計に現れたお金の流れを、丹念な聞き取り調査で明らかにした本。BOP層の人々が実際にどんなやりくりをして生活しているのかが見えます。


感想、レポート募集中!

「レポートを書くまでがワークショップです!」なんてことを申します。

今回イベントに参加されて、なにかしらブログやFacebookやTwitterに書かれたら、ぜひアフリカチームまでお知らせ下さい。

それではー。

2月10日、JICA横浜にてワークショップ、「南アフリカの人って何食べてるの?―グループワークで南アを知ろう―」を行いました。

「食」がテーマ

10代の学生?70代に至り、総勢27名が参加し、5グループに分かれて熱気あふれるスタートを切りました。みなさんに南アフリカ(以下、南ア)を身近に感じて頂くため、衣食住のうち「食」をテーマにしました。

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グループワークの様子

アイスブレイキング!

唐突に、グループワークをはじめよう!では緊張するだろうと考え、はじめにグループ毎に自己紹介と南アに対するイメージを意見交換し、発表、共有しました(緊張ほぐしのためのグループワーク。アイスブレイキング)。若者の「貧しそう」という素朴な発言や、南アをよく知る60代の方の知識あふれる発言も見受けられました。

発表では、多くのチームで「貧困」、「アパルトヘイト」という単語がでました。しかし、南アの「格差」や「HIV/エイズ」に対する認知度は低く、わたしたちは広報活動により力を入れていこうと気を引き締める思いになりました。

いよいよグループワークタイム

さて、ここからが本題のグループワーク。3つの食事の写真を見比べ、どんな人が食べているのか?を考えて頂きました。 さまざま世代の方が参加している効果か、より自分たちの感覚にすりあわせた議論がなされていました。

ワークショップの詳しい内容は伏せます。またやることがあるかと思いますので、ぜひ体験してみてください。

アンケートの結果

当日のアンケートは21人の方が回答して下さいました。そのうち15人の方が「南アフリカについて少しは知っていた/ある程度は知っていた」と回答されていますが、その方たちは「気づきを促してくれた」「勝手な思い込みがあったと分かった」など、南アフリカについて新たな印象をもったという感想を下さいました。

もちろん、厳しいご意見もあり「もっとパワーポイント、写真を活用したほうがよい」「具体的な数字を知りたかった」ということを頂きました。

参加者の皆さんの感想を励みにして、またこうした機会に挑戦していきます。

(この記事は、よこやまの代筆でアップしました)

本年度アフリカ事業インターンの宮下さんが、昨年11月に南アフリカのJVC活動地を訪問し、2/9(土)にその報告会を開催しました。

彼女にとって、外部向けの報告会は初めての経験だったようですが、そんなことは微塵も感じさせない、素晴らしい報告会になったと思います。



宮下さん流自己紹介

報告会開始直後は少し緊張の面持ちでしたが、自己紹介で「宮下です」というべきところを「宮下だと思います」と発言。会場がどっと沸きました。緊張感漂う雰囲気を一気に和やかな雰囲気に変化させてしまった力量には天性のものを感じました。

南アフリカクイズ

最初に南アフリカの基礎情報について、三択形式のクイズが行われました。南アフリカの場所、経済規模、歴史、言語、人口、食文化などの問題が出され、問題の解答と合わせて南アフリカの観光地、民族衣装、アパルトヘイトに至った経緯といった補足情報も説明されました。

ここでも、アフリカの観光名所であるビクトリアの滝の場所を、モザンビークとザンビアの間にあると堂々と発言し、傍らで見守っていたスタッフにザンビアとジンバブエの間だと訂正されたり(当人は笑いながら訂正していました)、南アフリカの首都はジョハネスバーグだと言いきり(正解はプレトリア)、誰も気が付かずに押し切ってしまうあたり、大物感たっぷりでした。

公用語の数が11言語あることや主食としてトウモロコシの粉を練ったパップが食べられていることなども紹介され、この辺りは参加者の方々もあまり馴染みがなかったようで、皆さん、興味深そうに聞き入っていました。

南アフリカ訪問記

続いて、JVCの南アフリカにおける活動内容が紹介されました。現在の活動は、HIV/エイズの影響を受ける人々の支援で、次の5本柱から成り立っています。

  1. 訪問介護ボランティアの育成
  2. ケアの必要な子どもたちの支援
  3. 家庭菜園研修
  4. 予防啓発活動
  5. HIV陽性者自身の活動支援

このうち、最初の1-3の活動現場を体験してきたとのことでした。

訪問介護ボランティアの活動

訪問介護ボランティアは現地のNGOで組織されており、公共の医療の手が届かない地域で介護を必要としている人々のお宅を訪問しているそうです。今回、彼女たちに同行したそうですが、暑い気候の中、朝から晩まで1軒1軒訪問するのは、かなりのハードワークであり、半日歩き回ってダウンしてしまったとのことでした。

HIVだけでなく、糖尿病、高血圧、精神病などを患っている人々もいるそうで、介護ボランティアは、爪を切ってあげたり、体を拭いてあげたり、話し相手になったりしているそうです。南アフリカでは、HIV陽性者に対する偏見や差別があり、多くの患者は自分がHIV陽性者であることを認めようとせず、病院へ行くことを拒むそうですが、介護ボランティアとして通い続けていると、HIV陽性者だと認めてくれることもあるのだそうです。やはり信頼関係が大切だということでした。

家庭菜園研修

HIV陽性者の人々は、定期的に薬を飲む必要があります。しかし、毎日の食べ物を購入するお金が不足している人々は、薬どころではありません。農村に住んでいるのであれば、自分が食べる物くらいは自給できそうですが、アパルトヘイトで黒人のあらゆる生産活動が禁止された影響で、今なお、自分で作物を育てる文化がないのだそうです。そこで、JVCでは家庭菜園の研修を行っており、今回、子どもケアセンターの菜園研修を見学したそうです。

研修は、訪問介護ボランティアや子どもケアセンターのボランティアの方々に対して実施されていたようで、ほぼ全員女性とのことでした。男性は出稼ぎに出ていて不在のケースが多いようです。

肥料などにお金をかけずに済むように、また、栄養面も考慮して、有機農業の研修を実施しているそうです。作物が病気になって全てダメにならないように、多種類の作物を植えたり、虫よけにマリーゴールドを植えたりして、いろいろと工夫をしているとのことでした。

子どもケアセンターの様子

現地のNGOが運営している子どもケアセンターを訪問したそうです。ここでは、エイズで親を亡くした子どもなど、ケアが必要な子どもが集っています。元々は国から補助金が出ていたそうですが、最近出なくなったため、多くのボランティアが辞めてしまったそうです。このため、子どもたちの抱えている問題や解決方法を話し合う会議などでも、新しいボランティアの発言が乏しく、まだうまく回っていない様子だったとのことでした。

宮下さんが訪問を通して感じたこと

  1. 他のアフリカとは違って、都市部は高層ビルが立ち並び発展している。
  2. 独特な歴史を持った国であり、アパルトヘイトの影響が色濃く残っている。
  3. 海外NGOの活動は大変であり、その土地のことを良く知らないと失敗する。 
    • コンポストトイレといって、2階で用を足して、1階で肥料になるトイレがあったが、全く使用されていなかった。高いところが苦手だからという理由だった。
  4. HIV/エイズについて知ることは非常に重要である。
    • 偏見があるのは、正しい知識がないから。
  5. 南アフリカでのエイズの存在とJVCの関わり方はすべて繋がっていることが分かった。
    • 家庭菜園や子どものケアと、エイズとの関連性が最初分からなかったが、全て関連があった。

最後に質疑応答があり、無事に報告会は幕を閉じました。

その後、参加者の方々も何名かご参加いただいて、懇親会を開催しました。 参加者の大学生が通っている大学の近くに住んでいる大学教授の方がいらっしゃったりと、思わぬところで繋がりがあり、皆さんかなり時間を忘れて盛りあがっていました。


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前回と比べて増えてるように見えますが、1人増えただけです!
2回連続講座「南北スーダンの今を語る」の第2回を、11月6日に開催しました。
第1回ではスーダン(北)を中心に語りましたが、今回は南スーダンを主題に、JVCスーダン事業担当の佐伯さんが語ります。


南スーダン独立の経緯
南スーダンの独立を語るには、植民地時代のスーダンから語り始めなくてはなりません。
スーダンの南部(今の南スーダン)は、ケニアやウガンダの影響を受けています。植民地時代には、イギリスが宣教師をたくさん送り込んでいて、教会もたくさんあります。そういう意味で、とてもアフリカっぽい地域なのだそう。
一方の北部は、植民地時代にエジプトが間接統治しており、アラブ色の強い地域です。
植民地時代から、首都のハルツーム周辺だけで開発が進められ、地方との格差が広がりました。そしてその頃から、ハルツーム対地方という構図があり、散発的な戦闘があったのだそうです。
植民地からの独立と前後して、内戦が勃発。その内戦は、次第に東西冷戦の構造に組み込まれ、北をソ連が、南をアメリカが支援しました。


ジョン・ガランの目指したスーダン
内戦中、ジョン・ガランが南部の諸勢力をまとめ、救国の英雄的な存在になります。ガランは、ニュースーダンというスローガンを唱えていました。それは、自由、平等の下に統一された新しいスーダンの確立を目指すものでした。
国際社会は、ガランの存在を頼りに、和平合意の準備を進めました。しかしその中で、ニュースーダンは南北の手打ちの落としどころに矮小化されていきました。
2005年、和平合意が成されて内戦が終結。しかし、そこで後回しにされた問題が、今になって噴出してきています


ティーブレイク
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前回同様、ブレイク用のお茶をご用意しました。ミントティ、現地ではシャーイビッナァナァと呼ばれています。お砂糖たっぷりがスーダン流。


南スーダン独立によって、得たもの、失ったもの
南スーダンの独立によって、南スーダンの人々は自分たちの国、誰にも虐められなくて済む国を得ることができました。上記の通り、虐げられてきた歴史を持つ彼らにとって、これは大きな価値を持つことです。
しかし、失ったものもあるのではないかと、佐伯さんは語ります。
現南スーダン政府であるSPLAは、独立以前は、ダルフールの反政府勢力の仲介や、LRAとウガンダ政府の交渉を取り持ってきました。このような活動を続けられれば、東アフリカの仲裁役となることも可能だったのではないでしょうか。
しかし今では、自分たちがスーダン(北)と抜き差しならない関係にあります。LRAの掃討作戦に参加して恨みをかったり、ケニアやウガンダと国境線をめぐって揉めているところもあり、争いごとには事欠きません。


人の移動
現在の南スーダンでは、多くの人の移動が見られます。
  • 2005年に南北内戦が終結した事による国外に逃れた難民、国内の避難民の帰還
  • 南スーダンの独立に伴い、北部にいた南部出身者の、南スーダンへの帰還
  • 現在紛争の発生している南コルドファン、青ナイル州から、国境を超えて南スーダンへの避難
  • 南スーダン内の民族集団間の紛争により、主に南スーダン中央部から周辺部への避難
この動きが落ち着くまでは、今しばらく時がかかるでしょう。
難民キャンプで英語教育を受けた人々や、スーダン(北)でアラビア語による教育を受けた人々が、戻ってきてひとつの国を形成しようとしているわけで、国としての前途は多難です。


懇親会
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スピーカーの佐伯さんを囲んで懇親会です。
参加して下さったお客様も個性豊かで、お話しが尽きず、予定を1時間オーバーして23時にお開き。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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参加者はこのあともうちょっと増えましたが、だいたいこんな感じでした!


スーダンを知るための10の質問

どこかで聞いたことのあるタイトルで始まった今回の報告会。

スーダンを知るための?は、まだ出てないんですよね。

○?クイズなんですが、それを通じてスーダンを紹介するという企画でした。

たとえば、スーダンでクレジットカードは使えるか?この質問から、スーダンがアメリカから経済制裁を受けていたという背景が見えてきます。

全10問でしたが、全問正解者はいませんでした。やっぱり馴染みのない国なんですよね。


ハイビスカスティー

報告会の途中で、ハイビスカスティーが振舞われました。スーダンではケレケデと呼ばれ、よく飲まれているそう。

今回淹れた茶葉(というか花)は、第2回のスピーカーである佐伯さんが、以前スーダンから買ってきてくれたもの。現地ではもっと砂糖をたっぷり入れるのだそうですが、程よい酸味で美味しかったです。


スーダン―差別されてきた地方の歴史

スーダンの南北の境界線は、民族グループの住んでいる地域によって引かれたものです。そしてスーダンの中央は、南部を差別して扱ってきました。差別は南部だけに限らず、西部のダルフール地方、そして東部地域と、国の周辺部は被差別地域となったのです。

「南部はアフリカ系民族、北部はアラブ系民族」言葉で言うとそうなりますが、実際にはアフリカ系・アラブ系と、ハッキリ区別することはできません。差別も民族的なものとも言い切れないようです。


ヌバ山地の文化

ヌバ山地は、スーダン南北境界の北側に位置する南コルドファン州にあります。

JVCは2010年から1年ほど、スーダンは南コルドファン州に事務所を構え、ヌバ山地で活動をしてきました。スピーカーの今井さんも、現地事務所に常駐していました。その活動中に撮った写真を見ながら、ヌバ山地の文化や歴史を紹介されました。

  • 主要作物のソルガムと、それを炊き上げて作る主食。ケニアのウガリや南アのパップと同じ調理法ですが、あちらはトウモロコシ粉で作るもので、ソルガムの方は酸味が強くて強烈なクセがあるのだそう。
  • 野菜はオクラが最もメジャーで、先ほどのソルガム料理にオクラスープをぶっかけて食べたりするそうです。
  • 森(と言っても日本の森林とはイメージが違いますが)からバオバブの実を採ったり、枝で炭焼きしたりと、その恵みも利用しています。
  • 石をよく利用する文化もあり、家に石組みが使われていたり、段々畑の土留めに石が使われていたり。
  • スーダン南北境界に近いこの地域には、ムスリムもクリスチャンもいますが、現地に古くからある伝統宗教や、その行事のほうが、人々には深く根付いているようです。例えば村の聖なる場所には石積みがしてあり、そこが祭りの舞台となる。種まきの祭りや収穫祭、男女の出会いの祭りもあって、その日は村の若者が朝まで楽しむのだそう。今井さんがミーティングで眠そうだった若者に聞いてみると、前日に祭りがあったなんてことも。
  • ハカマという歌謡グループがあり、伝統的な歌を歌い継ぐ、のみならず、新しい歌を作っていくのだそう。村長がいいことをしたら、それを称える歌を作り、村人が悪いことをしたら、それを広める歌を作る。歌が罰になるわけですね。JVCも良い活動をしたら歌を作ってやると言われたのだとか。
  • ベレンベレンという伝統楽器は、牛飼いが暇なときに弾きながら歌うのだとか。
  • 独自の言語を持っており、出稼ぎに行く男性はほとんどアラビア語を話せるが、女性では話せない人も多いのだそうです。


JVCのヌバ山地での活動

さて、そんな豊かな文化を持つヌバ山地で、JVCはなぜ活動を始めたのでしょう。それは、先に説明した中央からの差別が根本にあります。

ヌバの人々が首都のハルツームに出稼ぎに行っても、底辺労働にしか従事することができず、大規模農場に働きに出ても、学校に行っても差別される。そんな状況がずっと続いて来ました。

スーダンで長く続いた内戦、その反政府勢力の目的は、地方の権利を取り戻すこと。2005年に和平合意がなされ、南部の独立投票を行なうことが決まりますが、ヌバ山地については何も決まりませんでした。

ヌバの人々は、北部の政治への参画や、地域開発を進めることを求め、その目的のために内戦に参戦した人も多くいましたが、彼らの希望は置き去りにされました。

内戦で政府側に付いた人もいれば、反政府勢力側に付いた人もいるこの地域は、両派の共同統治下に置かれました。そして、不安定ながらも久方ぶりの平和な日々を過ごしていました。

JVCはこの地域で、平和構築・住民間の和解を進める活動をおこなってきました。


紛争の勃発と、支援の開始

2011年6月、南スーダンの独立を前に、ヌバ山地で紛争が起こり、地域人口の2/3にあたる60万人が住処を追われました。自分の村が空爆された人は、「爆弾が雨のように降ってきた」と語り、またある人は避難する中で家族が散り散りになってしまいました。避難先の同州の州都カドグリや州境を超えて南部まで、何日も徒歩で逃げた人が大勢いました。

紛争が始まった日、今井はまさに戦闘の起こった南コルドファン州の事務所にいました。JVCの事務所は民兵に略奪され、今井さんはなんとか無事に退避できました。この時の緊迫した様子はJVCブログに掲載されています。

JVC - カドグリ市街戦の夜(1) - スーダン日記


その後この地域は、スーダン政府により外国人の立ち入りが禁止されています。戦闘を逃れて避難してきた多くの人々に、海外からの支援の手が届きにくい状況にあるのです。

そこでJVCは、首都のハルツームに事務所を構え、現地スーダン人スタッフを雇い、カドグリやその周辺地域に逃れてきた人々の支援を始めました。

カドグリには約45,000人の避難民がいました。それに加え、もともとカドグリに住んでいた人々も、家を略奪され(屋根のトタンまで剥がされる!)、困難な生活を強いられていました。

当初は避難民のみを対象としていたJVCの活動も、現在は地元の被災民の人も支援対象としているそうです。


支援の内容は、まずは食料の配布。紛争が種まきシーズンに始まったため、収穫がないのです。

収穫がないということは、次に蒔く種も採れていません。JVCはその後、次の種まきシーズンに先んじて農具と種子の配布を行いました。

作物は食料になるのはもちろん、現金収入も産みます。特にオクラは良い値段で取引されるようで、オクラだけで300スーダンポンドを稼いだ農民もいるそう。これはハルツームでの1ヶ月のバイト代に相当します。


さらにヤギの配布もおこないました。ヤギのミルクは子どもの栄養食になりますし、繁殖すればそのまま財産になります。この土地にはもともとヤギを繋いで飼う文化はなかったそうですが、今では貴重な資産になってしまったからか、それとも略奪の記憶が新しいからか、家の中に繋いで大事に飼っているそうです。


現在の活動地の様子が、写真で紹介されました。避難民の家は、袋や板などをかき集めて作られていました。村にはマーケットがあり、収穫された野菜のほか、自家製のヨーグルトや野草を採ってきたものを売っています。

果樹の苗木の支援も行い、育て方のレクチャーの様子も紹介されました。この地域では、マンゴー、グァバ、レモンなどがよく育つそうです。


質問

配布する食料などはどこから調達しているのか?配布対象者はどのように決めているのか?など、活動内容を深く掘り下げる質問がいくつかありました。

回答としては、配布するものは基本的に全て地元で調達して、地元の経済にお金を落とす。配布対象者は、JVCがまずどんな人に配布したいかの優先順位(子どもだけ、お年寄りだけの世帯を優先、母子家庭を次に優先、など)を決め、それをコミュニティのリーダーに伝えて選定してもらうのだそう。ヤギの配布ではJVCが対象者を一人ひとり訪問し、伝えた条件とマッチしていない場合はコミュニティリーダーに再度相談する、ということもあったようです。


第2回

今回はスーダン(北)とヌバ山地やカドグリでの活動をメインに紹介しました。

第2回では、南スーダンにスポットを移します。なぜ南スーダンが独立するに至ったのか、その経緯や、そこで暮らす人々の様子などに触れます。また、前述のとおり、ヌバ山地からの避難民は南スーダンにも流入しています。その辺りの状況も、併せてお伝えする予定です。

ぜひお運びください!


「南北スーダンの今を語る」第2回

  • 日時:11/6(火) 19:30-21:00, 懇親会 21:00-22:00
  • スピーカー:佐伯美苗(JVCスーダン事業担当)
  • 内容: 1) 南スーダンとは 2) 南スーダンの現状と難民・帰還民について

お申し込みはこちら

南北スーダンの今を語る | イベントアテンド


※宣伝:10/30, 11/6 スーダン報告会やるよ!

10/6 のグローバルフェスタ、そして10/20,21のよこはま国際フェスタで、アフリカチーム主催のワークショップを開催しました。

南アフリカの食事を入り口に、そこから南アのことを知ってもらおうというのが今回の企画の目的。

そのため、南アの食事の写真をいくつか用意して、それを食べてるのはどんな人なのかを話し合って発表してもらう、というグループワークをご用意しました。

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10/6 グローバルフェスタ

アフガンチームとの共同開催となったグローバルフェスタでのワークショップ。予想以上の来客で椅子が足りなくなってしまう事態に。

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話し合いをする各テーブルを、南アのコサ民族の衣装を着たボランティアチームメンバーが伺います。

ワークショップはおおむね好評でしたが、話し合いや南アの説明など、全体的に時間が短かった模様。

ちなみにアフガンチームの方は、アフガニスタンの『女子会!』『ヒゲオヤジ会?』と題して、JVCスタッフの方がトーク。普段の報告会とは違ってかなり砕けた雰囲気で、笑いの絶えないイベントになりました。



10/20,21 よこはま国際フェスタ

時間が短い?じゃあ倍にしてやろうじゃないか!

ということで、ゆったり余裕を持って臨んだよこはま国際フェスタでのワークショップ。

内容的にはグローバルフェスタと変わりませんが、話し合いの時間や南アについての解説時間を十分に取りました。

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グローバルフェスタに比べると、若干寂しいですかね。2日間で合計7名の方にご参加いただきました。

人数が少ない分、ボラチームメンバーと色々な話ができたよう。日曜にはJVC南アフリカ担当の渡辺さんも参加してくださったりで、参加者の方には、お楽しみいただけたのではないかと思います。



感想、レポート募集!

「レポートを書くまでが(イベント|勉強会|報告会)です!」なんてことを申します。

今回イベントに参加されて、なにかしらブログやFacebookやTwitterに書かれた方、またこれから書こうという方は、ぜひアフリカチームまでお知らせ下さい。

今後もうすこしレポートの書きやすい、そして書いたらお知らせしやすい仕組みを取り入れていこうと思います。

例年5月中頃におこなわれていたアフリカンフェスタですが、今年は震災の影響で、今週末、11/12,13の開催となりました。
場所も例年の赤レンガ倉庫ではなく、山下公園になりました。

今年もJVCは、アフリカンフェスタ2011に出展します!
ブースでは、南アフリカのハンドクラフト製品を販売します。昨年は大好評で、終わる頃にはほぼすべての商品が完売していました。たくさんの種類から選びたい方は、土曜日のうちに見に来ていただくのがオススメです。

日曜日には、ワークショップも開催します。去年はスーダンについてやりましたが、今年は南アフリカです。テーマは、「家族」。写真を使って、皆さんと一緒に考える内容になる予定です。

  • 場所:NGO活動報告コーナー
  • 時間:11/13(日) 13:30 - 14:00
  • 参加費:無料

ブースと活動報告コーナーの場所は、こちらの地図を参考にしてください。
会場全体図
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NGOコーナー詳細地図
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皆様とお会いできることを、楽しみにしています。

2011年1月25日、南アフリカ人のセリーナさんとドゥドゥさんを迎えての、ゴスペルミニコンサートを開催しました。イベントの概要はこちら。

http://www.ngo-jvc.net/blogs/africateam/2011/01/125part2.html

コンサートの一部をビデオに撮りましたので、当日来られなかった方にもお楽しみいただければと思います。

南アフリカ国家に続いて、参加者の合唱課題曲「ショショローザ」

このあと練習を経て、ラストにショショローザの合唱です!

NGO祭り報告

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 時を遡ること約2ヵ月前の10月5日(日)に「NGOまつりin 上野2010」が開催されました。アフリカチームはこのイベントで『W杯の次は!野菜づくりで南アを知ろう! ?ソウェトから東村山へ? 現地とインターネット中継あり』と題したワークショップを開催いたしました。
 当日は約10名が参加してくれました。まず簡単に南アフリカに関する説明をした後、参加者を2チームに分け、お互いの作業が見えないようにし、南アフリカの農業方法について再現をしてもらいました。
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 ちょっとわかりにくいですが、枝をたて、それにビデオテープを渡しており、脇には猫が。ほぼ正解なのですが、ぼろきれは土にすき込んで肥料(排水性の改良?)に用いるためだったので、ここだけ残念。ビデオテープは反射する光によって鳥を寄せ付けないため、猫はネズミ除けのため等、日本と同様身近なものを利用していること、また、日本と同様の使い方をしていることを感じてもらえたのではないでしょうか。
 そして、その後、当日南アフリカに出張中のJVC南アフリカ担当スタッフの渡辺直子さんとインターネット回線を通した生質疑応答を行いました。
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 そして最後には景品として、このブログでもたびたび紹介している、アフリカチームが東村山で実施している農業体験の収穫物を参加者にプレゼント!
 このワークショップの目的は、JVCが南アフリカのソウェト地区で実施している菜園活動を参加者に再現してもらうこと、現地に滞在するスタッフと直接会話することを通して南アフリカを少しでも近くに感じてもらうことでした。本企画を通して少しでも南アフリカに興味を持った人、今後も関心を持っていこうと思った人が出たのではないかと期待しております。

こんにちは。

さて、直接にアフリカチーム、ということではないですが、
週末に参加したイベントについてご紹介します。


土曜日は、横浜のパルシステム主催の「ハートカフェ」という
国際交流イベントに行ってきました。

(パルシステムさんにはJVCが支援でお世話になっています)

JVCも出展していました。私は着いたのが午後で、ほとんど飛び入りでした。
カンボジア事業担当の山?さんが孤軍奮闘状態でした。
日本の夏は10年ぶりくらいという山崎さん、初売り子とのこと。

DSC03396.JPGカンボジア、ラオス、そして南アフリカの物販をされていました。(写真は山崎さん)
私も臨時で短い時間ですが、物販に立ちました。

南アフリカの製品では、人形とTopsyビーズ製品が並べられておりました。

ビーズ製品は人形と天使のストラップ。この日は、なんと。天使のストラップが完売、人形のストラップ
はひとつも売れず、という意外な結果になりました。
お子さんが多かったようですが、天使のストラップがとてもかわらしかったからでしょうか・・・

(下の写真、右が天使のストラップ、このあと売り切れました!)

DSC03403.JPG日本と韓国の子どもたちの絵画の展示もありました。

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つづいて、日曜日(8月1日)は、「クラスタ爆弾禁止条約」が発効
(批准国が30カ国に達してから半年後に発効することになっていました)
という記念の日です。世界各地で"Beat the drrum to  ban clauster boms"
というイベントが開催されることになっていました。

日本では増上寺にて和太鼓コンサートが開催されました。

男性2人のユニット、男女混合、女性のみのグループ と3組が参加されました。
和太鼓だけのコンサートは初めてでした。すごい迫力ですね。
足元から体中に響きわたります。
歌詞があるわけではないので、太鼓奏者のみなさんの力強いパフォーマンスを
聴きにきた方々はぞれぞれの感じ方で受け止めたのではないでしょうか。

(演奏中の撮影はNGだったので、写真はこれだけなのが残念です)

DSC03417.JPGDSC03418.JPGDSC03416.JPG  コンサートのパンフレットによると、
7/30時点での署名国は107カ国、批准国は37カ国です。
ちなみに、南アフリカは条約に署名していますが、批准はまだ。
スーダンはまだ署名をしておりません。

米国、ロシア、中国の大国が署名しておりません。しかし、今日発効という
大きな一歩を踏み出したことが、今後につながっていくことを期待したいです。


 

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