5/18渡辺さん報告会  の感想

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みなさん、こんばんは。

アフリカボラチームの高崎です。

先週の火曜日に文京シビックホールで行われた、JVC南ア事業担当の渡辺さん報告会のまとめと感想を書かせていただきます。

当日は初心者向けと銘打った効果があったのか、沢山の方にご来場いただけまして、大盛況の内に幕を閉じることができました。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。 

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■報告会の様子
 ●イントロダクション?渡辺さん自身について
渡辺さん自身の自己紹介では、渡辺さんがどうして今このJVCの南ア事業をしているのか、過去のきっかけを話してくれました。
居心地の良い生活でない、"この社会を変えたい"という気持ちがきっかけで現在にいたるとのこと、私も初めてそのきっかけを聞いて、とても共感しました。

●南アってどんな国?
初心者向けの内容から入り、動物や自然・ワールドカップなどの印象が強いところですが、南アは格差があり、貧富が共存しているような世界。
GDP(国内総生産)は世界27位と先進国と劣らない順位ですが、HDI(人間開発指数)ですと124位という順位で、これはGDPがきちんと分配されていないという事になります。

●実際のアパルトヘイトとは
南アは10%の白人と90%の非白人が住んでおり、非白人は国土のたった14%のホームランドへ移住しなければいけなく、人種差別の居住地区や施設が点在していました。
教育予算も20:1で白人と黒人の間でかなりの差がありました。
また黒人は移動を禁じられており、だからといって、あらゆる生産行為の禁止のせいで白人の農場や都市鉱山への出稼ぎを余儀なくされていました。それはつまり現金が必要だという事につながっており、不安定な生活基盤を作らされたという結果になりました。

□JVCの活動

●HIV支援
世界でHIVの方は3340万人おり、サハラ以南に2240万人もの方がおり、6人に1人が南ア。
両親が健在でいること自体が珍しいくらいで、エイズ遺児がたくさんいるのが南アの現実。その背後には貧困があり、無職だったり収入がないことでエイズで亡くなってしまう人が多くいるようです。

JVCはシェアという日本のNGO団体と一緒に現地NGOと共に予防啓発活動や在宅介護ボランティアの育成・活動支援、HIV陽性者グループ支援、家庭菜園とそれに伴い栄養改善などの活動を行っています。
基本的に南アの地域にあるものを使ったり、育てることで誇りを取り戻し、南アの人が生きやすい生活をつくる手伝いをすることがJVCの活動になっています。

人は自信を持つと周りに教え始めたりするとのことで、野菜を自分たちで作ることにより食事の心配をしなくて良くなったり、正しい知識を身に付ける事でエイズについての恐怖心がなくなったりと変わっていくのだそうです。

アパルトヘイトにより、南アで差別された非白人の方たちは自信を失っていましたが、その重大さを改めて感じたと渡辺さんは仰られていました。

こちらの支援は今年の9月で一旦終了し、また次のプロジェクトに移るとのことです。


●都市における菜園研修
手元にお金が残らない生活は、いつまでたっても生活が楽にならないということですが、南アは逆にお金が少し配布があり、何かを待っている受け身な人が多く、こないと不満になり、自分で生み出すという発想がないと言う傾向もあるとのこと。

植物を育てる上で、たとえば雨水を貯めたり、色々な種類の植物を一緒に植えたり、枯れ草で守ったり、木を植えて風から守ったりそういった発想が中々出ないから、植物が中々育たなく、自分たちでものを作りだすことができない。
しかし、コツを教える事で、植物が自分たちの土地でも育つのだと実際に体験することで、自信を取り戻すことができます。菜園は食糧価格高騰にもあまり影響がなく、周りに振り回されず、都市でも生活ができるように、今回のプロジェクトは発進したようです。

一番初めは学校での菜園を行い、そこから各個人が自宅でも菜園をやってみて、それが成功することで周りの人にも興味を持ってもらえるという好循環な流れができあがったとのこと。
この菜園で作った野菜を近所で販売して、収入を得ることだったり、食費をかけなくする(=支出を減らす)事につながります。

渡辺さんは「南アでは自分で工夫して生計を立てている方々がたくさんいるので、その方たちを応援したい。」

と最後に仰られていました。


そしてJVCが支援している南アの方が、自信と誇りを取り戻した際に言っていた印象に残る言葉があったそうです。

"I become a human"

今までアパルトヘイトにより、彼らの自信や誇りは失われてしまっていましたが、自分たちの手で何かを作り上げることで自信を取り戻す事ができた時、一人ではなく、たくさんの方がこの言葉を口にしたそうです。


私はこれを聞いて大好きなMichaelJacksonのある歌詞を思い出しました。

"We stop existing and start living"
存在するだけでなく、生きることを始めよう


南アの人々はきっと、今まで自分たちの存在自体を否定されてきて、自分という人間や先祖に誇りも自信も持てない生活をしてきた方が多かったのかと思います。
けれど、人はいつだって行動すれば変わる事ができ、JVCがそのきっかけを作ってあげることで、少しでも多くの南アの人が変わり、自分に自信を持ってhumanとして生きる事ができるようになれば、それが大きな力になり、渡辺さんの仰っていた"心地よい社会"につながるのではないかと思いました。

そして、このBlogを書くことでより多くの人が南アに興味を持ってくれたり、そこから何か行動してくれたなら、良いなと思います。


初めての報告日記という事で、まとまりのないつたないものになってしまいましたが、ここまでご精読いただきどうもありがとうございました。

また報告会などの機会はあるかと思いますので、今回参加できなかった皆さんも是非、次回があった時はご参加ください。

このブログ記事について

このページは、KTが2010年5月23日 22:38に書いたブログ記事です。

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