「ボーペンニャン」がラオスのお国柄

 ラオスでは「ボーペンニャン」という言葉をよく耳にします。用途は非常に広く「大丈夫だよ。」とか「なんでもない。」という時に使いますが、自分が失敗した時でもこの「ボーペンニャン」を使います。責任の所在をはっきりさせず、サバイサバイな人(気楽な人)がラオスでは親しまれるのです。

 なんとも気さくな感じがしますが、日本人現地スタッフにとってはこの言葉はかなり癇にさわるらしく、のらりくらいと責任逃れをいうラオス人と衝突した人もいたくらいです。特にお金にうるさいJVCは、丼勘定をするラオス人ともめるのは想像に難しくありません。

 「ボーペンニャン」という言葉は無責任だと捕らえがちですが、本当はゆったりとした時の流れの中で生まれたラオス人の文化なのです。「ボーペンニャン」の、「こんなものでいいだとう」という心構えが森の資源を根こそぎ収穫することなく存続させてきた一つの要因だと語るスタッフもいます。

 ある意味いい加減なラオス人の性格ですが、反面、争いごとを嫌い、欲がなく、人がいいという面を兼ね備えています。そういったお国柄の「ボーペンニャン」を私たちの方が受け入れない限り、自分の価値観を押し付けることになり、ラオスの人たちとの国際協力は難しいと思います。

山菜採りをしている子ども。主にこれは女性と子供の仕事だそうです。
(写真=JVCラオス)