アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

【東京事務所の日々】
広報担当からカンボジア駐在員に異動します!

カンボジア現地調整員 大村 真理子
2017年12月27日 更新

こんにちは。(元)広報担当の大村です。異動前に書き上げたかったのですが間に合わず、今更書いておりますが・・・。2017年12月より、カンボジア駐在員として現地駐在することとなり、既に事業地のあるコンポンクダイと言う村に住んでいます。広報担当ということで、東京事務所勤務時には大変多くの方に支えていただいておりました。改めて、この場を借りて御礼申し上げます。

パレスチナ出張記【9】「ベツレヘム刺繍と、バンクシー」編のつづきです。

【この出張記を始めから読む

「世界一厳しい」イスラエル出国

今回まで9回にわたり、2017年4月のキャスター・ジャーナリストの堀潤さんとのパレスチナ出張記をお届けしてきました(堀さんがいたのは、パレスチナ出張記【7】「ガザ出域」編まで)。
イスラエルに入国し、エルサレムからパレスチナ自治区のガザ地区に入域するまでや、ガザ地区でイスラエルによる空爆を経験した人々の声出会った女性達のほか、下着のみにされて身体検査を受けた話など、綴ってきました。
ガザ地区を出た後、聖地エルサレムパレスチナの伝統刺繍、アーティストのバンクシーなどの文化面について少し紹介しました。
そしていよいよ今回は最終章、まずは「世界一厳しい」と言われているイスラエル出国についてレポートします。

3時間前には空港に到着していること!

入国にも使ったイスラエルはテルアビブにあるベン・グリオン空港、出国までにたくさんのチェックがあるため、「3時間前」には空港にいる必要があります。出発ロビー入ってすぐの場所には、空港スタッフによる口頭質疑コーナーが(全員受けます)。まず、「Look into my eyes」と、目を見て回答するように説明があり、その後質問タイムにうつります。ここでは、「どこに行った?」「ガザに行ってるけど何故?」「NGOで何年、何を担当している?」「ガザ以外にどこに行った?」「自分で荷造りした?」などの質問を受けましたが、相手もときおり笑顔を見せていたので、「パレスチナ(主にガザ)に行っていることで少し警戒されて他の人より拘束時間は長かったけど、問題なさそうだな」と余裕をかましていました。ここで「まさか」が起きているとは思いもせず・・・。

貼られていた要注意人物MAX「レベル6」のシール

悠長にトイレを済ませ、荷物検査へ。この時も「意外と時間かからなくて良かった~」とおめでたい考えでいたのですが、ここから事態が急変しました。私のパスポートには、要注意人物MAXを意味する「レベル6」のシールが貼られていたのです。(レベル1~6まで、その人の渡航や来訪暦、年齢、国籍などを基に冒頭で紹介した口頭検査ゾーンで仕分けされています)。パスポートを新調したばかりで、今回のパレスチナなどのイスラム圏おろか、他国の入国履歴すらもなかった私。審査のお姉さんたち、あんなににこやかだったのに・・・と驚きを隠せないまま、同僚に連絡。「それだとこの後の荷物検査に時間がかかるから、フライト時間に注意して、間に合うように係員に伝えた方が良い」とのアドバイスを受けます。

この黄色のシールの1番前の数字がレベルを表しています。「6」から始まっているから、「レベル6」。※自身のパスポートが手元にないため、同じくレベル6経験者のパレスチナ事業並木のパスポートを拝借して撮影この黄色のシールの1番前の数字がレベルを表しています。「6」から始まっているから、「レベル6」。※自身のパスポートが手元にないため、同じくレベル6経験者のパレスチナ事業並木のパスポートを拝借して撮影

開封された「家内安全」のお守り

荷物検査場所に行くと、レベルによってレーンが分かれているようでした。私が誘導されたゾーンはおそらく皆、レベル5~6のシールが貼られていたと思いますが、前の方で検査を受けていた女性が大声で泣いていて本当にびっくり。「一体何が始まるんだ・・・」とかなりの不安を覚えました(おそらくこの女性は、何かを没収されたのだと思います)。

荷物は、ガザ出域の時同様、すべて開封されました。本当に「すべて」です。更にここでは1つ1つのものに探知機(金属?)を手動でかけるので30分程がかかったでしょうか。私のパソコンとカメラは、別室での別検査対象となりました。自身も呼ばれ、全身をくまなく金属探知機にかけられます。

と、その時!本当に恐るべき光景というか、今まで見たことがない光景が私の目の前に突然飛び込んできたのですが・・・

係員:「これは何だ」
大村:「え!!!!!!これ、何?知らない。というか何でこれも開けてるの?!(心の声)」

私の目の前には、開封された日本から持参したお守りが・・・(!!!)なんて罰当たりな!と焦る私に、係員は更に「これは何だ」と言いながら、見たこともない状態までお守りを開封します(小さな何かが白い紙に包まっていた・・・)。

お守りなんて開けたこともないし、中に何が入っているかなんて知りません。目の前にあるのは、私も初めてみるお守りの「中身」です。でもここであたふたしたら、更に時間がかかる=乗り遅れるかも との不安がよぎり、頭はフル回転。「I don't know」とは言えない空気に、出した答えは「(しぼりだすように)・・・This is my god(これは私の神です)」。

しぼりだすように言ったのが功を奏したのか、イスラエルの空港職員も、恐らく信じるものがあるからなのか分かりませんが、彼も私の回答に驚いたようで、「OH,sorry.危険なものじゃないか?」と尋ねられ、「もちろんだ」と回答したら、それ以上追及されることはありませんでした。私はどの宗教も信仰はしていませんが、お守りはやっぱり大切なものですよね。心底びっくりした忘れられない経験となりました(苦笑)。40分程で検査は終了、無事、搭乗し帰国の途に着きました。

あらためて、思うこと。出張記まとめ

私は今回、パレスチナに出張しているので、イスラエルの方とは、空港や空港からエルサレムまでのタクシーなどの限られた場所でしか接することがありませんでした。なので一部のことしか、見ていない状態にあると思います。色々な思想はあるかと思いますが、イスラエルの中にも、「パレスチナ問題」解決のために奔走する人たちがいるのも事実です(出張記【8】で紹介 )。いつか時間がとれれば、「ユダヤ」側の方がどう思っているのか、直接しっかり聞いてみたいなとも思いますが、圧倒的にパレスチナが不平等な状況に置かれ、弱い立場に追いやられていることは間違いありません。そもそも壁の外に出られない(=移動の自由がない)方が大勢いるのです。毎日使う電気などのライフラインが脆弱なばかりか、壁で封鎖されて逃げ場がないのに空爆をされるのです。私はこの不平等に、憤りを感じます。

毎日を過ごしたパレスチナの方は、月並みですが、尊敬できる素敵な人ばかり。中東好きな方が良く「何がいいって、人。人が皆素晴らしい」と言うのを聞いて、いつも「たまたまそういう人に会っただけでしょ」と思っていたのですが(笑)、私も今は、同じ台詞を言うでしょう。本当に、素晴らしい人ばかりです。もちろんこれも一面しか見ていないと思いますし、中には普通に悪人もいると思いますが、イスラム圏の方の「旅人、外から来た人をもてなす」という姿勢に私は感動しています。出張記では触れていませんが、パレスチナ自治区のヘブロンという地域に行った時には、街の案内を(もちろん無料で)申し出てくれ、くまなく文化を紹介してくれたマリクという男性にも出会いました。なぜこんなに良くしてくれるの?と聞くと「イスラムの文化だから」と。心からのおもてなしを見ました。

忘れてはいけない瞬間がたくさんありました忘れてはいけない瞬間がたくさんありました
子どもはどこの国でも本当に「宝」ですね子どもはどこの国でも本当に「宝」ですね

「政治面では対立してしまうけど、文化面では似ている部分もある(たしかに料理などとてもよく似ています)、だから政治にフォーカスするのではなく、文化面で協働する。できるだけ共通の部分に目を向けていきたい」と話してくれたムーサさんと言うパレスチナ人男性にも出会いました。

どなたも皆、日本ではなかなか考えられない環境(電気がない、移動の自由がない、壁がある、空爆がある)で暮らしているのに腐らず、前を見て、ともにこの問題の解決を目指せる「仲間」「同志」を探していました。ガザのタクシー運転手のリヤードさんやJVCがともに活動する現地NGOのハイファ、などに、たくさんのことを教わりました。

ガザ地区での一枚。厳しい環境の中、それでも前に進んでいますガザ地区での一枚。厳しい環境の中、それでも前に進んでいます

何度か触れてきましたが、今回の出張記で触れている地域は、ガザ地区以外は観光で訪れることのできる場所です(事前の情報収集は強く推奨します)。エルサレムなど、世界中から外国観光客が集まる地域もあり、訪れるハードルは思っているより高くないと思います。エルサレムは東と西に分かれていて、東がパレスチナ人居住区、西がイスラエル人居住区(詳細は出張記【1】)。明確な仕切りはありませんが毎日歩いているとその違いが分かるようになり、それもまた新たな発見となります。

私は、「学生などの若い人にこそ、行ってみて欲しい場所」と感じています。2カ国間の溝、対立、占領の現実を常にヒリヒリと感じると同時に、その風景、世界遺産などから受け取る素晴らしい文化、聖地で感じるそれぞれの宗教の面白さなど、ここにはありとあらゆるものが雑多に入り混じっています。これがこの場所の「日常」です。自分の考えや感情が何度も何度も揺さぶられることでしょう。ものの見方が大きく変わるかもしれません。本当に、「たくさんの人に訪れ、見て感じて欲しい場所だな」と幾度も感じました。

今回で一旦、このパレスチナ出張記は終わります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。この出張記を読んで、パレスチナの状況に少しでも関心を持った方、強めた方がいたら、これからもつながり続けていただければ幸いです。以下にリンクを紹介しますので、関心にあわせてチェックしてみてください。

なお、紹介するリンク以外にも、(これを見る多くの方が日本人だと思うので、日本に限定して話しますが)私たちが住む「日本」が国際社会の一員としてどうこの問題に対応していくのかに関心を持つことは、非常に重要なことです。(これを書いている12/26現在、河野外相がエルサレムでイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治区ラマラでアッバス自治政府議長と個別に会談しています。参考外部リンク:https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122600023&g=pol

今回出会った人々は口を揃えて、「解決には国際社会の参加が不可欠」と言っていました。私もそう思います。少しでも多くの方がこの問題に関心を持ち、同じ世界に住む一員としてこの問題を考える。行動する。この出張記がそのきっかけになれば、大変嬉しいです。

関心にあわせてチェックしてください!
JVCパレスチナ事業を詳しく
■この活動を寄付で応援する
現地ブログ
現地Facebook
パレスチナ事務所・事業地に訪問を希望される方へ

(今回の出張で堀潤さんが作成した動画です。改めて、ぜひご覧ください)

広報担当の大村です。「子育て」を切り口にJVCスタッフを紹介するプチシリーズの第三弾。初回「新米パパ・白川徹の育休報告」、第二弾「5歳の母・小林のパレスチナ1ヶ月出張報告」に続いて、2016年6月から12月、そして2017年2月から4月までの計8ヶ月、パレスチナに現地駐在/長期出張に行ってきた並木に話を聞きました。

パレスチナ出張記【7】「ガザ出域」編のつづきです。

美しすぎる、聖地エルサレム

赤丸をつけた「ヨルダン川西岸地区」と「ガザ地区」が「パレスチナ自治区」。緑丸をつけた「エルサレム」はイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の聖地で大変人気のある観光地でもあります。詳細は出張記【1】(https://www.ngo-jvc.net/jp/tokyostaffdiary/2017/07/20170725-palestine-1)をどうぞ)

ここまでの出張記では、主にガザ地区について報告してきました。ここからは、聖地「エルサレム」と、パレスチナ自治区の「ヨルダン川西岸地区」について少し紹介したいと思います。

赤丸をつけた「ヨルダン川西岸地区」と「ガザ地区」が「パレスチナ自治区」。緑丸をつけた「エルサレム」はイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の聖地で大変人気のある観光地でもあります。(詳細は出張記【1】をどうぞ)

パレスチナ出張記【6】「SDカードが没収された」編のつづきです。

家庭訪問での聞き取り

ガザ2日目の朝、4月21日(金)の記録です。この日は朝から活動地・ビルナージャの家庭訪問に同行しました。出張記【5】で紹介した現地NGOのAEIが行う家庭訪問では、各家庭を回って子どもの健康調査や栄養状況の確認などを行っています。

子どもたち、まージッとしていません(笑)栄養失調の子どもが多いので身体は小さいですが、気持ちは本当に元気。「子どもがこの国の未来だから」と大人が口を揃える理由がよく分かります。

歌って走って笑って・・・大忙し!歌って走って笑って・・・大忙し!
隙あらば話しかけられる今井隙あらば話しかけられる今井

家庭訪問の途中、AEIスタッフの自宅に寄りました。スタッフ自身も難民生活で、家にはわずかな家財道具しかありません。もちろん電気も通っておらず、昼間なのに薄暗いガランとした空間。自身も大変な暮らしであるのに、「未来のため」、子どもに関わるこの仕事に就けて幸せだと語ってくれた彼女。「皆、支えあいなのよ」と笑顔で語るその姿、私はパレスチナに来て、自分の人生で初めて本当に「神々しい」人達に出会ったような気がします。

冬は日本と同じくらい冷え込みます。コンクリートの床は非常に冷えますね冬は日本と同じくらい冷え込みます。コンクリートの床は非常に冷えますね

さて、この日は金曜日、パレスチナは金曜と土曜が休日のため、普段は夕方まで空いているゲートが、13:00に閉まります。今日出域しなければ間に合わないので、急いで出域準備です。

ガザの外へ。すべてを脱いだ身体検査

行きに通ってきたゲートをとおって、外国人である私たちは、ガザの外に出ることができます。ここで出会った人は、基本的に外に出られないんだよな・・・と頭では分かっていても、理解しがたい状況。本当にどうにかしたい。

出域のときには、入域のときとは違い、身体検査が入ります。「変なもの」をイスラエル側に持ち込まないような対策でしょうか・・・。金属探知機に入るか、手動でのチェックかを選択でき、私は後者にしたのですが、個室で「すべて脱いで」という指示が出され、「下着のみ」にされました。部屋は下が網になっていて、下からも確認ができるようになっているのか?下着以外すべてを脱いだ後は、棒状の金属探知機で3分程、脱いだ衣類はもちろん、下着の上からお尻の割れ目まで(!)徹底的にチェックをされるこの状況・・・最後まで悲しい気持ちにさせられました。それは、自分がこんなことをされて悲しい、ということではなく、このシステム、ここまでこじれているこの2国間の溝についての悲しみです。
身体検査の最中には、荷物検査もあったのですが、出域の時は機械に通すだけではなく、手動でのチェック、中のものがぜーーーんぶ開封されて戻ってきました。ビニール袋に入れていた洗濯物も、中で買ったものを包んでいた新聞紙も全部はがされ、1から詰め直すことに・・・。それでも、「出られるだけいい」のか?

何ができるのか?

ここまで7回にわたり、ジャーナリスト・堀潤さんとともに訪れたパレスチナ・ガザ事業地の様子をお届けしてきました。暮らす人が外に出ることのできない、完全な封鎖を、自分の目で見てきました。今回、私は現地で出会った人達に、「私たちにできることは何?」と何度も聞きました。返ってくる答えは皆、大体同じで、「ここで見たこと、感じたことを日本に持ち帰って、伝えて欲しい」「この不条理を一人でも多くの人に知って欲しい」「ともに考え、立ち向かう仲間が欲しい」と。

「国と国」というとてつもなく大きな力に対して、一般市民の私たちができることは小さなことかもしれません。目の前に立ちはだかる壁の高さに、大きな無力感を感じたことも、事実です。それでも、小さな努力の積み重ねが、人と人の繋がりが、物事を動かすのだと私は信じています。
今この瞬間も、日本に暮らす私たちでは想像できない環境下で、暮らす人がいます。一方的に閉じ込められ、圧倒的な制限をされている人たちがいるのを知っていること、また、知ろうとすること。それがまず、誰もができる第一歩なのではないかと思うのです。

ガザの皆さんは、日本から来た私たちを、笑顔で迎え入れてくれました。「来てくれてありがとう」「子どもたちが私たちの未来なの」と笑う人たちの笑顔が、優しさが、どれだけの不便や苦しみの上に成り立っているのかを忘れることなく、知ったからには、見たからには、できる限りで関わり続けること、伝え続けること、改めて心に誓った次第です。
この記事を読んでくださった皆さんの中で、もし、このパレスチナの状況に少しでも関心を持った方、強めた方がいたら、これからも繋がり続けていただけたら、嬉しいです。ぜひ記事の最後に紹介するリンクをチェックしてみてください。

今回の滞在中、一番印象に残った一枚。停電でも、壁の外に出られなくても、できることを続けていくのよ、と笑う彼女たちの前で、弱音を吐くことはできません今回の滞在中、一番印象に残った一枚。停電でも、壁の外に出られなくても、できることを続けていくのよ、と笑う彼女たちの前で、弱音を吐くことはできません

(今回は13:05~ラストまでのお話でした)

関心にあわせてチェックしてください!
JVCパレスチナ事業を詳しく
■この活動を寄付で応援する
現地ブログ
■現地Facebook
パレスチナ事務所・事業地に訪問を希望される方へ

<掘潤さん作成の動画とともに、【1】~今回まで7回続けてきたこの出張記。この後、動画には入っていないエピソード、「聖地と銃と観光あれこれ」「ベツレヘム刺繍と、バンクシー」「日本に帰国!世界一厳しい?イスラエル出国」編を、あと少しだけ、更新します。

<パレスチナ出張記【8】「聖地と銃と観光あれこれ」編に続く>

広報担当の大村です。「子育て」を切り口にJVCスタッフを紹介するプチシリーズの第二弾。初回「新米パパ・白川徹の育休報告」に続いて、2017年8月から9月の1ヶ月間、パレスチナに出張した5歳の男の子の母親・小林に話を聞きました。

まずは何より、いない間の育児体制は?

小林:基本的には夫が息子の世話をしています。週に何度かは、保育園で夕食を出してもらっています。夫の両親も同じ東京に住んでいるので、夫がどうしても遅くなるときには母親にお世話をお願いしているようです。私の両親は静岡在住ということもあり、来てもらうことはしていません。

出張中のコミュニケーションのとりかたは?

小林:夫がFacebookのメッセンジャーなどで、息子の様子を写真つきで知らせてくれました。パレスチナと日本は7時間の時差があるので、残念ながら会話はあまりできませんでした。

出張前の周りの反応は?

小林:その間、子どもは誰がみるの?ということをよく聞かれましたね。父親のほうが職場にいる時間が長く、母親がある程度仕事をセーブしたり時短勤務にしたりしているケースが多いゆえの質問なのかなと思います。我が家も例にもれず、普段は夫の方が私よりも帰りが遅くなることが多いのですが、私の不在中は、職場にも事情を説明して、早めに帰宅していたようです。

帰国後の周りの反応は?

小林:「◯◯くん(息子)、ママがいない間、よくがんばったね!」とかでしょうか。息子は私の留守中も、普段と変わった様子もなく過ごしていたようで、頼もしい限りです。夫からは、出張の期間は最長3か月と言われています。半年とかは自信がないそうです(笑)。

やってみて分かった、良かったこと

小林:夫の家事力があがったので、良かったです。出張から戻っても、しばらく料理をしなくて済みました(笑)。また、息子が逞しく育ってくれていることを実感できました。

何が一番背中を押してくれた?

小林:夫が留守番を快諾してくれたこと!

結論、どうだった?!

小林:最初は、子どもに会えなくて自分がさみしくなってしまわないか心配でしたが、仕事に集中することができたせいか、意外と大丈夫でした。

パレスチナ・ガザ地区出張中の一枚パレスチナ・ガザ地区出張中の一枚
パレスチナ・事業地の西岸の村で。女の子が小林の側を離れようとしなかったそうです。提供:パレスチナ駐在山村パレスチナ・事業地の西岸の村で。女の子が小林の側を離れようとしなかったそうです。提供:パレスチナ駐在山村

実は今回、1ヶ月家を空けて現地事務所に赴いたのは2度目で(1度目は今年1月、スーダン)、前回の免疫があるので、あまり心配はしていませんでした。保育園や周囲に、自分が不在になることを伝えて、息子の様子を気にかけていただけるよう、お願いするようにしています。サポートしてくれる周囲の方々に感謝です。
1ヶ月後、家に帰ったら息子のおもちゃが増えていて、いつもは制限しているテレビを観る時間も、父親による制限は緩いようで、息子もまんざらではないようです。「ママがいないときは夜もテレビを観ちゃっていたよ~」なんて言っていました(笑)。

普段から「子育ては女性だけがするものじゃない。家族で協力することが大切」と言う小林、言われてみれば当たり前なはずなのになぜかハっとさせられてしまいます。
次回は、2016年6月から12月、そして2017年2月から4月までの計8ヶ月、パレスチナに駐在した3歳&双子の女の子ママ・並木に迫ります!
並木の駐在記は、こちらの記事もぜひあわせてお読みください。
「半年のワーママ海外単身赴任で、肩の力が抜けたお話」

みなさん、こんにちは。広報・ファンドレイジングインターンの小貫真由です。
『乙嫁語り』に続く、第2弾!今回もみなさんに読んでもらいたいおすすめマンガを紹介します。

今回はこちら!くすっと笑えるほのぼの系マンガ・・・ユペチカさん(著)、西森マリーさん(監修)の『サトコとナダ』です!この漫画は現在パレスチナに駐在している、スタッフの井川翔さんから教えてもらいました。

マンガを手にするとつい笑顔がこぼれてしまいます・・・マンガを手にするとつい笑顔がこぼれてしまいます・・・

監修をされている西森さん(ジャーナリスト)はイスラム教徒で、自身がイスラム教徒であるからこそ、登場するキャラクターがリアルに描かれていると思います。

気になる内容ですが・・・日本人の大学生「サトコ」がアメリカに留学し、ルームシェアします。そのルームメイトの「ナダ」がサウジアラビア出身で、イスラム教徒の女の子。2人が出会うところから物語は始まります。

私がこのマンガをオススメする一番の理由は、自身が読む前に持っていたイスラム教徒の女性に対するイメージと、読んだ後のイメージが180度変わったこと。この1冊を読むだけで、相当勉強になります。絵柄もシンプルなので、気軽に読めます。
イスラム教徒の女性は、肌を見せるような服装をしません。また、お酒を飲みません。このような習慣は、私たちイスラム教徒ではない人から見ると「彼女たちは窮屈で、かわいそう」と捉えがちかもしれません。しかし、作中の「ナダ」や友人たちは制約を気にしているようには見えません。むしろ、制約されているからこその美意識で、ファッションを楽しんでいる様子がこのマンガではよく分かります。

日本で日々流れるニュースから、イスラム教・イスラム教徒に対するイメージは、あまり良くないものなのではないでしょうか。しかしこのマンガを読むことで、「ナダ」のように「テロ」とは関係なく、日々を平和に楽しく過ごしているイスラム教徒の方がたくさんいるのだということに気付きます。
その他にも、彼女たちが暮らしているアメリカの文化についても作中で触れられています。私が思わずくすっとしたところは「バター、ハンドソープ」。気になった方は是非読んでみてくださいね!第2巻は近日中に発売されます。こちらも楽しみですね!

団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net