2015年5月の記事一覧
今週から国会で安全保障関連法案の審議が本格的に始まりますが、紛争地で活動するNGOの事務局長として、また、一個人として、コメントしたいと思います。
私自身、決して武器を持つことなく、紛争地での国際協力にどう関わり、戦争をなくしていけるか考え、行動していきたいという思いで、2005年にJVCに参加しました。
それからアフガニスタンの現場に7年関わりましたが、何人ものスタッフ、知人が「親戚、知り合いを空爆、戦闘で亡くした」と、時には怒りこめて、時には力なく話しかけてきました。タリバーンだけでなく外国軍も加害者でしたし、一方で攻撃におびえる多くの米兵達にも会ってきました。
日本と中東の間のあるべき関係性とは?
昨年夏のガザ攻撃、シリア内戦、「イスラム国(IS)」を巡る戦線拡大、イランの核問題など、今日私達に届く中東情勢のニュースは、不穏なものばかりです。そんな、中東情勢の中で、安倍内閣は、集団的自衛権の拡大解釈をはじめ、武力行使に関する取り決めを緩和する動きを見せています。 br>
こうした中、日本も、アメリカの対中東政策に巻き込まれ、アラブ世界と対立していくのでしょうか。5/12に開催された本イベントでは、イラクやアフガニスタンでの支援に長年携わってきた弊団体の代表理事の谷山博史と、2012年からパレスチナに駐在する現地代表の今野泰三が、パレスチナをメインに中東の現状を報告し、中東地域での「テロとの戦い」や人道支援が抱える問題やその解決策について、現場で考えてきたことを報告しました。
2015年5月9日(土)に横浜市立平楽中学校で国際理解ワークショップの一環として特別授業が行われました。JVCからはアフガニスタン事業担当の加藤とインターンの竹村が参加し、3年生の一クラスを対象に国際理解のための授業を行いました。その様子をお伝えします。
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「はーい、もうしゃべってもいいよ!」の合図で、生徒たちは一斉にしゃべりだしました。文句を言い合ったり、本気で怒ったり、大変な騒ぎで、とても授業中とは思えません。国際理解ワークショップはこうして始まりました。