2012年7月の記事一覧
7月13日、イラク担当の原による現地報告会「今、イラクはどうなっているのか?」を開催しました。
前半はイラクの状況を報告。イラクのクルド地区には、隣国シリアから難民として逃れている人たちが9千人います。原もキャンプを訪問。「今何が必要か?」の問いに、物資よりも「仕事が欲しい」と切実な声が。しかしイラク人の失業率が40%(様々な数字あり)という中、非合法な形でイラクに避難してきたシリア人が仕事を見つけるのは困難が立ちはだかります。私たちにどのような支援ができるのか―。物を届けるだけでは解決できない問題を前に、簡単に答えが出ません。
6月5日に「気仙沼はいま」の第2回目を開催しました。今回のテーマは「仮設住宅」です。JVC気仙沼事務所の石原靖士からは次のような話題提供をしました。
石原報告
現在、気仙沼市には93箇所、JVCが活動している鹿折地区には8箇所の仮設住宅があります。最近、仮設住宅の住民の間で、健康問題や生活不活発病のリスクが出始めています。これは、仕事を失ったり社会参加する機会が減ることで一日の活動量が減って、身体機能が低下する症状です。多くの支援団体が、住民が集う場を提供するためにサロン活動を行っていますが、積極的に参加する住民とそうでない住民に分かれてきています。
私自身、気仙沼に赴任する前は、「仮設住宅の住民は元気がない人が多いのではないか?」と思っていました。しかし実際には、仮設住宅で元気に暮らしている方にたくさん出会いました。その理由を考えてみましたが、大きな理由の一つに仮設住宅の住民間のコミュニケーションが活発に行われていることがあるのではないかと思いました。
7月1日、新宿御苑のマエストローラ音楽院の主催で「復興支援コンサート for 南相馬」が開催されました。出演は情熱的なJazz and Tangoを演奏する「JACROTANGS(ジャクロタングス)」!
2回のステージとも満席のなか、相馬市出身のベーシストの作曲による"相馬魂"あふれる楽曲が演奏されました。