2010年9月の記事一覧
アフガニスタンの現場での活動を担っているアフガニスタン人スタッフ2人が来日しています。
診療所で毎日多くの村人の診察にあたっているシャプール医師と、母親教室など地域保健を担当しているファティマさんです。
早速広げてくれたのは、アフガニスタンから持ってきたお菓子やレーズン、ナッツのお土産。本場の味、おいしい!特にこのスナック、食べ始めると止まらない~。
しかしちょっと大変なのが食事。幸いにもJVCがある上野には、イスラームの方が安心して食べられる「ハラール」(イスラームのルールにしたがって処理されたお肉でつくられた料理)のお店が複数ありました。シャプールさんは事務所の近所にお気に入りのカレー屋さんを見つけて、「今日は一人で注文して食べてきたよ!」。
ちょっと疲れ気味のファティマさんはフルーツを求めに果物屋さんへ。食べ慣れたバナナを見つけて、ほっ。
そしてお店の中である物を見つけると俄然元気に。
「あっ、スイカ!日本にもあるのね。これはアフガニスタンでは、もっと長~くて大き~いのよ!」パシュトゥー語と英語を交えながら、大きな身振りで説明してくれました。次に来日する時のアフガン土産は自慢のスイカになるかも?
医療機関への見学、打合せ・・・と約2週間を毎日忙しく過ごし、滞在もあと数日。今日は皆さんへの報告会です。お楽しみに!
9月19日、J-FUNユース(リンク)とカチン族民族機構-日本、そしてJVCタイボランティアチーム約30名で料理会を開催しました。
カチン民族とはビルマ/ミャンマーの少数派民族であり、政治的な事情で日本に逃れてきた人々です。日本に逃れ、難民申請をし、仕事をしながら暮らしています。今回はカチン族のみなさんに料理を教えていただきました。
料理のメインは「シャンカ」という料理です。ひき肉を使った料理という意味だそうです。牛肉を細かく刻み、にんにく、しょうが、酢、コリアンダー、塩、山椒、唐辛子の粉をひき肉に揉み込み、そのまま鍋に放り込み、ふたを閉めます。
しばらくすると、ジューシーな肉汁が溢れ、料理室はエスニックなにおいが漂ってきます。
野菜のスープは、サトイモ、ジャガイモ、チンゲン菜など日本で手に入る食材を使ったスープでした。
料理を作りながら、カチン民族の皆さんの日本での暮らしや大変だったことを聞きました。日本に19年も住んでいる方は、来日後、アルバイトを見つけて何とか暮らしてきたそうです。キリスト教信者の方も多く、同じ民族に日本の教会で出会い、助け合いながら日本の生活に慣れていきました。
「私たちは、国がきちんとした政治をしているならば、本来自分たちの国で暮らしていけるのです。日本に迷惑をかけようとは思っていませんが、みなさんも現在のミャンマーの状況に関心を持ってください。」とカチン民族の女性が参加者に伝えました。
今回、国を超えての「共生」というテーマで料理会が開催されましたが、共生=共に生きるということは、まず相手を知ることが大切です。今回は料理から、日本に住むカチン族の方々を知ること、知り合えることができました。
次回は10月17日(日)にタイ料理会を開催します。おいしいタイ料理を通して、タイに思いを馳せてみませんか。
製薬会社のファイザー株式会社さんは、名古屋工場の社員食堂の低カロリーメニューの売り上げの一部をJVCのパレスチナの活動に寄付してくださっています。
社員の方がちょっとカロリーを控えた食事を選ぶことで、栄養失調に直面しているパレスチナの子どもたちの栄養支援になるというしくみ。双方の健康のためという意味で「Mutual Health Food」と呼ばれています。低カロリーでありながら、おいしくておなかも満足できるメニューが日替わりで提供されています。
この社員食堂に、なんとパレスチナ料理が登場しました!
レンズ豆の炊き込みごはん「ムジャッダラ」です。JVCパレスチナ担当の藤屋が提供したレシピを、ファイザー名古屋工場の管理栄養士さんが日本人の口に合うようにアレンジしてくださいました。栄養バランスを考えて、カレー風味のチキン煮込みとヨーグルトも添えられています。さらにこのメニューは「おまけ」付き。パレスチナ・ガザ地区の幼稚園で補助食として配布しているチョコビスケットが付いています。
社員食堂でパレスチナ料理とは、おそらく日本初の試みではないでしょうか。記念すべき一人目の方、お味はいかがでしょう・・・?
「食べやすくっておいしいです」。ほっ!
これからも多くの社員さんが「Mutual Health Food」を注文してくださいますように。
<社員食堂でのパレスチナ料理、お一人目の方です>
<ファイザー名古屋工場管理栄養士の八木さん(左)と、コミュニティー・リレーション部の鈴木さん(右)>
JR御徒町駅から徒歩5分の「丸幸ビル」。この何の変哲もない雑居ビルには、10を超えるNGOが入っています。アフリカ、保健、人権、環境・・・と、取り組むジャンルもさまざま。気軽に情報交換ができるのもこのビルの魅力です。
せっかく同じ建物に入っているのだから、と丸幸ビル内のNGOが共同でこの数年開催しているのが「NGOまつりin上野」です。それぞれのオフィスを開放して、団体の紹介やミニトークなどを行うイベントです。手描きのポスターが階段に貼ってあったりと、アットホームな文化祭のよう。
今年は先週の日曜、9月5日(日)に開催。強烈な暑さのせいか例年より来場者が少なかったものの、その分各企画にじっくり参加していただくことができたようです。
JVCのオフィスは、南アフリカ事務所スタッフのドゥドゥがお出迎え。「いらっしゃ~い!」
物販コーナーでは南アフリカのビーズ製動物キーホルダーが人気でした。
アフガニスタンの今をお伝えする会は、椅子ではなくござに座るアフガンスタイルで。現地の子どもたちが描いた絵を紙芝居風にして、アフガニスタンの暮らしを紹介しました。
さらには、夕方4時の東京と朝9時の南アフリカをWebカメラでつなぐという新企画も!
NGOまつりを機に秋のイベントシーズンへと突入しています。アフガニスタン人スタッフの来日企画など見逃せないイベントが次々と開催されますので、HPをチェックしてくださいね。月2回のイベント情報メールマガジンはこちらからご登録を。ツイッターでもイベント情報をお伝えしています。