2010年5月の記事一覧
普段何気なく触れている、仕事の書類や本や雑誌などの紙。
紙の原料となる木材をめぐり、森林と共に暮らしてきた人たちの生活が脅かされることも少なくありません。JVCが活動しているラオスの村もそんな場所の一つです。
現場で森を守る活動をするだけではなく、日本で自分たちが使う紙についてもきちんと考えていこう!ということで、試行錯誤を続けています。
例えば会報誌や名刺は、日本の「間伐材」を有効利用した紙を使用。ちょっとクラフトっぽい風合いに味があります。
2008年度の年次報告書も間伐材印刷用紙で作りました。
間伐材の使用を表す、このマークがかわいい。
年末に行うコンサートのプログラムでは「FSC認証紙」を使用。
「違法伐採されていないか?」「守るべき森が伐採されていないか?」など、環境・社会・経済の側面からの審査をクリアした森からできた紙です。
間伐材印刷用紙に比べてカラーがきれいに印刷されるので、2009年度の年次報告書はFSC認証紙にしようかな、と進めています。
そして毎日の仕事の中では、できるだけコピー用紙の枚数を少なく。
そのために内部の配布物は基本的に2ページ分をA4の1枚にプリントアウトする集約印刷にしています。
しかしこれは、ある年代以上の職員には「読みづらい~~」とちょっと不評をかっています(笑)。
紙の使用を減らすためには良い視力の維持も必要なのかな?
某企業様からの支援金で、ScanSnap S1300 (写真右)を買いました。
いわゆるペーパーレスの推進のためによく使われる機器ですが、これがもうスゴすぎる! 普通の平たいスキャナとちがって、数十枚をセットして、一度に両面スキャンができて、かつOCR(文字認識)をしてそのまま複数ページをひとつのPDFファイル(もちろん認識した文字情報つき)として保存してくれます。ここまでを、ほんとに「ボタンひとつ」でやってくれます。ナニコレ便利すぎ。
紙送りのジャムりも今のところなく、文字認識の精度もかなり高いです。これは売れるはずだわ...。これで過去の紙資料をガンガンデータ化していけます!ありがとうございます!
日本のアルバイトの平均時給っていくらか、ご存知ですか?
2009年5月のデータで958円だそうです。
このお金を世界で役立てると、どんなことができるんだろう?そんな本が完成しました。
「100円からできる国際協力」(汐文社)です。
バイト平均時給の約1000円で、JVCがパレスチナ・ガザ地区の子どもに配給している牛乳とビスケット1か月分(1人分)を支援することができます。栄養失調を防ぐための貴重な栄養源になる補助食品です。
今日のバイトの1時間は世界に役立てる・・というのも素敵ですね。
他にも「『日本人1人が捨てている食料約11日分』(約2500円)で、カンボジアで1世帯が農業研修を受けられます」との事例でJVCの活動が紹介されました。
子ども向けではありますが、大人も学ぶことが多い一冊です。
「100円からできる国際協力」
〈1〉平和を守る 2100円
〈2〉命とくらしを守る 2100円
〈3〉大地を守る 2100円
発行元 汐文社 (2010年4月発行)