今年予定されているTICADとG8をきっかけとして、さまざまな分野でアフリカ各国と日本との往来が増えています。
ここジュバにも、先月はTICAD IV親善大使の鶴田真由さんがいらっしゃり、JVC整備工場も訪問して下さいました。ほんの一瞬の訪問でしたが、工場の研修生の男どもはしっかり彼女をチェック。「あんな美しい人を見たのは初めて…」とタメ息をもらしていました。
そして今月は、ちょっとお堅い(?)お客様のご訪問です。5月10日、南部スーダンを訪問中の中山泰秀外務大臣政務官の一行がJVC整備工場を視察されました。
中山政務官はノルウェーのオスロで開催されたスーダン支援国会合(5月5〜7日)に出席された後、その足で復興の現状を視察するためジュバを訪問されたそうです。

JVC整備工場に到着すると早速、中山政務官は車両整備場を見てまわり、作業している研修生に修理内容などを質問。趣味はモータースポーツ(外務省HPより)というだけあって、ボンネットを覗き込んで、研修生の作業に興味津々のご様子です。
その後、スタッフ・研修生が全員集合し、工場を代表してサイモン工場長が今回の訪問のお礼を述べました。「内戦の中で荒廃したこの工場を、日本のNGOであるJVCの支援でここまで再建することができた。日本に戻ったら、私たちから日本の皆さんへの感謝の気持ちを伝えてほしい」これを受けて、政務官は「今日は皆さんが生き生きと働く様子を見て、とてもうれしく思っている。南部スーダン復興に向けて日本も応援していく。皆さんには是非、将来に向けて夢を持ち、それを実現して欲しい」と話されました。

一通りの挨拶が終わった後、「ところで、もちろん皆さんクルマが好きでしょうけれど、実は私もクルマが大好きなのです!」と切り出された政務官。「カー・レースが大好きで、いつの日かパリ・ダカールラリーに出場してアフリカに来たいと思っているのですが、その時には皆さん、是非メカニックとして私のチームに参加してくれませんか!?」
この突然の申し出に、「パリ・ダカ」なんて聞いたこともない研修生たちは「何のこっちゃ」と戸惑いの表情…。それでも、政務官の熱弁に、みんな「いつの日か」パリ・ダカに参戦することに決まったようです。
最後に、スタッフ・研修生ひとりひとりと握手して激励して下さった中山政務官。「みなさん、是非日本に来て、自動車メーカーの工場や最新の整備工場をその目で確かめて下さい」とメッセージを残して、政務官一行は工場を後にされました。
最後のメッセージを受けて、さっそく研修生たちが私たちに尋ねてきました。「俺たち、本当に日本に行けるのかっ?」「いやいや、そんな簡単に行ける訳じゃなくて…」と返事に窮する私たちなのでした。
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