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3月11日に寄せて

これからもつながり続けることを目指して
2019年3月11日 更新

いつもJVCへのあたたかなご支援をいただき、ありがとうございます。

東日本大震災から8年目となる3月11日を迎えました。

震災によって亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。そして、かけがえのないご家族やご友人を亡くされた皆さま、今なお復興の途上にあり、多くの困難に向き合う被災地の皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

JVCは東日本大震災発生後、宮城県気仙沼市と福島県南相馬市で支援活動を続けてきました。
気仙沼では仮設住宅での暮らしを支えるために、住民が互いに見守り合うためのコミュニティづくりのサポートや、高齢者の心身の健康維持活動を行ってきました。防災集団移転事業に対しては、建築やまちづくりの専門家からなるアドバイザーチームを派遣し、住民主体のまちづくりと住宅再建を支援しました。また、災害公営住宅への入居開始にあたって自治会結成への支援を行いました。

南相馬では、被災後に設立された南相馬災害FMの運営に関わり、被災地の生活に不可欠な情報を届けてきました。次いで、仮設住宅での暮らしを支えるサロン運営を地元の団体と共同で行いました。この2年間は、仮設から災害公営住宅・復興公営住宅などへの定住化が進む中で、隣近所とのつながりがない環境でのコミュニティづくりを実践する住民の動きに協力してきました。

仮設住宅の住民を対象とした健康講話(気仙沼)
災害FMのスタジオの様子。放射線量や市のお知らせなどを放送してきた(南相馬)

気仙沼、南相馬ともに地域のコミュニティづくりを担うグループや自治会などの活動が立ち上がる中、JVCとして、私たちが果たす役割には一定の区切りがついたと判断いたしました。気仙沼は既に2018年3月に活動を終了し、南相馬は2019年3月をもって活動を終了いたします。これまで活動にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

東日本大震災と福島第一原発の事故は、日本で生活する私たち、そして世界に対しても大きな「問い」を投げかけるものでした。大量の電力を消費する都市部が、原発を地方に押し付けてきたその仕組みは、社会や生活のあり方を考えさせました。しかし8年が経過し「福島」が話題になることが少なくなってきているのも事実です。
昨年11月、私は南相馬市とその周辺を訪れました。原発事故の影響で復興は遅れています。出会った人々からは、事故への補償が打ち切られた後の生活や、子どもたちの将来についての不安を多く耳にしました。将来に向けて、この問題が決して終わらないことを実感しました。

震災被災地でのJVCによる直接的な活動は終了しますが、これまで出会ってきた人々を忘れることなく、そのつながりを大切にしていきたいと考えています。東日本大震災が投げかけた問題に今後も関心を持ち続けていくとともに、被災地での活動を通して得られた体験や学びを、今後のJVCの活動に生かしてまいります。

今後とも、JVCの活動を見守り、応援していただけますようどうぞよろしくお願いいたします。

日本国際ボランティアセンター(JVC)
代表理事 今井 高樹

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