2012年11月の記事一覧
パレスチナ・ガザ地区では11月9日に始まったイスラエルからの空爆により、11月20日現在で111人が死亡し、750人以上が負傷しています。一方ガザ側からイスラエルへロケット弾が発射され、イスラエル側で3人が死亡しました。
JVCは双方の軍事攻撃に非難の念を持つとともに、ガザ地区で被害を受けた人々への緊急支援として、現地の医療NGOを通し医療物資の提供を行います。
過去60年間、パレスチナの人々はイスラエルによる占領や封鎖、軍事攻撃の中で厳しい暮らしを強いられてきました。今回のガザへの攻撃も、この延長線上に位置づけられます。JVCはこれまで行ってきた子どもの栄養失調予防や学校保健をはじめとした活動を通じて、引き続き封鎖や占領の中を生きる人々の支援を行っていきます。これらの活動へのご協力をお願いいたします。
11月9日の夕方から始まったガザ地区へのイスラエルからの攻撃は、14日、ハマスの軍事部門最高幹部が空爆により殺害された後も続いています。この間、ガザ側からイスラエルの境界線へ向けてロケットが発射され、イスラエル側に3人の死者が出ている一方で、ガザ側には18人以上の死者、100人以上のけが人が出ています(11月16日現在)。イスラエル軍からの空爆は、ガザ北部に位置するガザ市を中心として、南部ラファ、中部ハン・ユニスのガザ地区全域におよび、11日からエジプトを介した停戦交渉もありますが、不安定な状況が続いています。
2012年11月3日に政府より発表された秋の叙勲において、星野昌子JVC特別顧問(元日本NPOセンター代表理事)が旭日小綬章を受章しました。旭日小綬章とは、公共に対し功労があり顕著な功績を挙げた方に授与されるものです。
星野特別顧問は青年海外協力隊の初代隊員として活動後、インドシナ難民救援のため日本国際ボランティアセンター(JVC)の設立で中心的な役割を担いました。その後も神奈川県立かながわ女性センター館長、日本NPOセンター代表理事等を歴任。これらを通して日本社会に国際ボランティアの潮流を生み出し、国際協力NGOの発展に寄与したことが評価され、今回の受章となりました。
星野昌子JVC特別顧問略歴
1932年 | 東京都生まれ |
1954年 | 慶應義塾大学文学部卒業 |
1965年 | 青年海外協力隊初代隊員としてラオスに赴任 日本語教師として活動 |
1968年 | 在ラオス日本大使館勤務 |
1971年 | 日本航空バンコク支店勤務 |
1980年 | 日本国際ボランティアセンター(JVC)(設立時の名称:日本奉仕センター)をバンコクにて設立、事務局長に就任。89年から現在まで理事・特別顧問。 |
1991年 | 神奈川県立かながわ女性センター館長 |
1996年 | 日本NPOセンター代表理事 |
2005年 | 法務省入国管理局「難民認定審査参与員」 現在も継続 |
2008年 | G8サミットNGOフォーラム代表 |