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ドゥドゥジレ・ンカビンデ

南アフリカ事務所

Q:自己紹介をお願いします!

A:私は1998年からJVCにいます。コーディネーターとして、全てのプログラムを監督しています。歌うことが大好きです。

Q:趣味は何ですか?

A:音楽が大好きで、地域内のいくつかの聖歌隊に所属しています。あとは、ガーデニングもしますし、ジムにも行きます。年を取ると、健康に気をつけないとと思って(笑)

Q:日本に来たことはありますか?

A:何度もあります!東京事務所とのミーティングに参加したり、2017年には農業研修で、約9ヶ月間滞在しました。日本の全ての季節を体験しました。

温泉が一番です!あと、食べ物も大好きです。いつか自分でも作れるようになりたいですね。景色も良かったです。南アフリカに比べると「壮大」というわけではないですが、いたるところに小さな緑があり素敵だなと思いました。新幹線にも乗りました!日本は普通の電車でも、南アフリカと比べてかなり先進的です。綺麗ですし、あと時間管理も違いますね(笑)

Q:英語以外に話せる言語はありますか?南アフリカは11の公用語があると思いますが...。

A:私は出身がズールーなので、ズールー語と、あとはコサ語、ソト語、シャンガナ語...。高校はツワナ語の地域にあったので、ツワナ語と、他にもヴェンダ語は聞き取りはできますが、話すのは完璧ではありません。アフリカーンス語もまぁまぁですね。

地域の人とコミュニケーションをとるために、そして地域に馴染むために、行く先々で覚えていくんです。「言語」と考えれば日本は日本語だけだと思いますが、地域ごとに方言がありますよね。それと同じです。あとは、教育ですね。英語は仕事で将来的に使うので、学校で必ず勉強します。他にも、最近は減ってきているようですが、アフリカーンス語(※)を使うことも多くて、自分の出身地の言葉は学校で使いません。

(※インタビュアー補足:アフリカーンス語は南アフリカがオランダの植民地だった際に、オランダ語をベースに他の言語と融合してできた言語で、国内で大きな影響力を持ってきたと言われています。)

Q:南アフリカの好きなところは何ですか?

A:人々の思いやりです。お互いのことをあまり知らなくても助け合う精神があります。日本では子どもが家で一人で過ごしたりしますよね。ここでは、「ちょっと子どものこと看ててくれる?」と人に頼むのは、普通のことなんです。なんなら、こちらからその人の家に行かなくても、向こうから自分の家に来てくれます。

「家族」と言ったときに、日本では夫婦とその子どもだけを指すと思いますが、私たちは、おじいちゃんやおばあちゃん、おじさん、いとこも、みーーんな一緒に一つ屋根の下で暮らすんです。こうしたことも特徴です。

それと、日本では、道ですれ違った人に挨拶することもあまりないですよね。電車の中でもみんな携帯に夢中ですし。私たちの場合、知らない人とでも世間話をするのはよくあることです(笑)

あと!!!日本では公共の場で、歌えないですよね(笑)私にとっては、いつでもどこでも歌うのが普通のことなので、日本でも公共の場で歌っていたら、周りの人にすごく見られました(笑)

Q:JVCにはどうして入職しようと思ったのですか?

A:最初はただ、自分や家族のために仕事をしなければいけないという理由でした。でも、JVCに入ってからは、コミュニティを支えるこの仕事が大好きになりました。また、自分の国を知る機会にもなりました。南アフリカの人はあまり旅行をしないのですが、私はJVCに入ってから、日本や南アフリカの色々な場所を訪れる機会を持てました。

なによりもOVC(Orphans and Vulnerable Children:エイズ孤児とHIV/エイズによって弱い立場に置かれた子どもたち)を支えることにやりがいを感じています。全ての子どもたちに変化をもたらすことはできませんが、一人ずつに変化が起きていくと胸がいっぱいになります。

私はソーシャルワークや心理学に興味がありましたが、高校卒業後学校に通うお金がありませんでした。しかし、その時JVCがUNHCRと共同で難民や南アフリカ人のために教育プログラムを行っていて、私はそれに参加しました。また、JVCでボランティア活動も経験して、JVCのような機関で働くのもいいなと思っていました。そのため、JVCに入りました。

Q:JVCがサポートしている子どもたちの中には、精神的な不安を抱えている子も少なくないのではと思います。そうした子どもたちとの会話で、気を付けていることはありますか?

A:とても重要なことですね。子どもと大人では考えていることが全然違うので、常に子どもたちに気を配る必要があります。子どもたちは自分の感情を言葉であまり表現しません。言葉で表現していても、行動と一致していなかったり…。

なので、子どもたちをよく観察して心を読むことが最も重要です。それに加えて、子どもたちは私たちをお手本にするので、彼らの前での自身の行動にも気を付けています。

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