| ソック・サバーイ79号 |
2007年11月発行
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目次
・JVCカンボジア・インターン紹介
・JVCカンボジア現地スタッフ帰国報告会
「人々の生計向上に役立つ国際協力とは?-カンボジアの現場から-」(後編)
・カンボジア事務所 農村開発担当 山ア 勝 一時帰国報告会日程
・グローバルフェスタ参加体験談 |
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JVCカンボジア・インターン紹介
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JVCカンボジア事務所インターン 坂本 貴則
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みなさん、初めまして。今度半年間(9月から3月上旬まで)、JVCカンボジア事務所でインターンをすることになりました、坂本です。
私は、2005年4月から2007年4月までの2年間、青年海外協力隊の隊員としてバングラデシュに行き、農村の支援を行ってきました。JVCカンボジアのように持続可能な農業の振興を図り、農民の生活が向上していくための活動をするというのではなく、バングラデシュの地方自治体が提供できるサービスをより多くの農民の人たちや村の人たちに伝えられるような仕組み作りをすることによって生活の向上を図るような活動をしてきました(JICAのプロジェクトと協力して)。
例えば、バングラデシュの1つのユニオン(カンボジアのコミューンにあたる。1ユニオンで大体20から30もの自然村があり、約3万人の人がその中で住んでいる)には、3人の農業局の普及員が配置され、彼/彼女らが担当するユニオンの農民たちに新しい技術・情報やトレーニングを提供することになっています。しかし、たった3人で3万人もの人にアプローチをするのは不可能で、知人や親戚といったような自分の身近にいる人にしかサービスが行き渡っていないということがいわれていました。そこで私たちは村に1つ、「自治会」を設立してもらうように村の人に呼びかけ、月に一度ミーティングをしてもらうようにしました。そのミーティングに農業局の普及員を連れて行き、そこでいろいろな知識や情報を伝えてもらうようにしました。またそのミーティングで村の公共的な問題(主に小規模なインフラ問題。村の中の集落と集落を結ぶ道がないとか、トイレが設置されていない家庭があるとか)についても話し合ってもらいました。そして話し合った内容をユニオン評議会(カンボジアのコミューン評議会のようなもの)の議長や議員と共有するための場を設け、自治会とユニオン評議会とJICAが協力して資金を捻出し、問題解決をしてきました。
そのような活動をしてくる中で、地方自治体の役割のおもしろさと重要性を認識しました。もちろん、自分の経験がすぐにJVCで、カンボジアで適応可能だとは思ってはいませんが、カンボジアの地方自治がどうなっているのか、どこかで協力できないだろうかという視点を持ってこれから活動できたらよいなと思います。
カンボジアの応援をしている皆さん、これからよろしくお願いします。
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| JVCカンボジア現地スタッフ帰国報告会 |
「人々の生計向上に役立つ国際協力とは?
-カンボジアの現場から-」 (後編)
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6月13日に「人々の生活向上に役立つ国際協力とは?−カンボジアの現場から−」と題してカンボジア現地代表米倉さんの報告会を行いました。(前号から続き)
外国援助は何を実現していくのか、例えば、各家庭で生計がどれくらい具体的に良くなるかといったことを確認しながらやっていかなければいけないということを実感します。目標の実現には「人材・企画・資金」が必要です。「人材」は、日本人はその地域、その家族に役立つ技能などを持っていないと、現地に行っても役に立ちません。一緒に働くカンボジア人スタッフは、良い人材を採用した後、育成に力を入れています。「企画」は、今日ご紹介したエコロジカル農法(稲作と養鶏と家庭菜園)などの技能や農民協会の設立の支援など、カンボジアのNGOから学びました。企画もいいものにしていかなければなりません。「資金」は、こういったことをやりたいと思った時に、行動できる資金があるのか、お金を無駄に使っていないのか、この経費でどれくらい成果を上げるのか、ということを考えることが重要です。
カンボジアでは、日本のNGOで事務所を構えて活動している団体は40ほど、活動分野は教育と保健が圧倒的に多いです。事務所を置かず、プロジェクトにお金を出している方もたくさんいます。その他の分野は、農業・農村開発と平和構築(地雷処理や小型の武器の回収)です。人権と良い統治に関する分野は非常に少ない。他の国では政府が行っている公共サービス分野への支援が多いです。カンボジアの場合、公立の病院、学校、警察、刑務所などの公用地が民間に転用されていますが、転用時の収入が国庫に入る割合は不明です。カンボジア政府は、お金がないから、教育・保健は外国援助にやってほしい
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| 会場の様子 |
と言います。日本のNGOも、政府ができない公共サービスを肩代わりしていると言えますが、同時に公共サービスの改善も求めていかなければカンボジアの状況はいつまでも良くなりません。来年から海底油田が採掘されることがかなり確実ですが、その収入も今の状況ですと国家収入となるのか、公共サービスにどの程度割り振られるのか。民間転用の例として、プノンペンでJVCは昔、福祉センター(ストリートチルドレン、ホームレス、寡婦を収容していた施設)の1つを支援していましたが、4つのセンターのうち2つは売られ、残りのセンターの土地も売られていました。また王宮近くの刑務所も民間に転用されました。転用による収入がどこに行ったか、定かではありません。このような状況なので、JVCは開発プロジェクトの実施と政策提言活動の両方が大事だと思っています。
良い協力活動に大事な、人材、企画、資金。人材は、日本人は、現地の人々の生活や生計改善に役立つ技能や情報を提供できる人、そして現地スタッフを育成すること。現地スタッフは、日本人が去った後に現地の人材として残り、持続性があります。プロジェクト運営実施能力をつけることも必要です。プロジェクト実施後の評価でわかったことを次の活動の改善につなげていきます。JVCでは1年ごとにレビュー(活動のふりかえり)を行いますが、そのやり方がきちんとしていないとプロジェクトは改善されません。資金について。幼苗一本植えはカンボジアNGOのCEDACが14県で研修し、5−6万人の農家が実施して大体収量が上がっています。しかしこういう新しい活動には批判的な人もおり、CEDACも最初、自己資金でやりました。JVCは日本で資金を集めますが、新しい試みや活動を始めるには、やはり自己資金の確保が重要です。
政策提言活動ですが、カンボジアの政府に言っても、なかなか政策変更は実現されません。日本政府への働きかけや政府との交渉方法を伝えたり、仲間と一緒に提言活動したりするなど、日本人・外国人は色々な面でカンボジアの人たちの政策提言に協力できると思います。また政策提言活動も、やはり現地の人々自身が、公共サービスを向上させるように政府に働きかける、政策変更をしてもらう、という力をつけることを目指していかなければなりません。
外国援助の教訓の例として、JVCのプロジェクト地の近くにある灌漑施設は、毎年洪水になるということで作ったそうですが、もう既にひびが入っていました。先ほど申し上げた「海外援助はいったい成果を上げているのだろうか」ということになりますが、行った側は、実施後、評価に行く、自分たちで見に行くことが必要です。
今、JVCカンボジアはカンボジア人15人と日本人2人で、ご報告した活動を全て行っています。カンボジア人スタッフだけでなく、他の団体とも協力してやっていくことで、去年から今年にかけては広い地域で活動できましたし、お互いに学ぶことができました。
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| JVCカンボジア スタッフ一同 |
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カンボジア事務所 農村開発担当
山ア 勝 一時帰国報告会日程
今号のT&Eでシェムリアップの新プロジェクトを紹介している山アさんがまもなく一時帰国します。関東、九州で報告会を予定しています。皆さんお誘いあわせの上、ご参加ください。
11月 7日(水) 東京・文京区民センター 3-B会議室 19〜21時
11月 8日(木) 宇都宮・表参道スクエア 5階会議室 19〜21時
11月10日(土) 直方キリスト教会・グローバルセンター 14〜16時
11月11日(日) 福岡市人権開発センター(ココロンセンター) 14〜16時
他、さいたま市でも予定しています。
詳細は、JVCカンボジア担当 鈴木(TEL:03-3834-2388、メール:suzuki@ngo-jvc.net)までお問い合わせください。
山ア 勝(やまざきまさる):埼玉県草加市出身。筑波大学在学中に農業に関心を持つようになり、アジア学院農村指導者養成学校にてアジア・アフリカからの研修生と共に有機農業などについて学ぶ。大学卒業後、国際ボランティアセンター山形(IVY)の農業ディレクターとしてカンボジアに派遣され、スバイリエン県にて農村開発プロジェクトに従事。2003年8月より現職。
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| グローバルフェスタ参加体験談 |
カンボジアチーム 前田 慶一
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両日とも良い天気に恵まれ、
多くの方でにぎわっていました。
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10月7日(日)に日比谷公園で開催されましたグローバルフェスタ JAPAN 2007にボランティアとして参加しました。各ボランティアチームが出展する商品を並べて、立ち寄ってくる人達に商品を説明し、販売することが主な役割でした。ボランティアチームが持ち寄った商品の中には各国のJVC事業と関連したものがあり、興味を持って頂いた方に説明ができるように他のボランティアチームの方の協力を受けながら販売していきました。カンボジアチームが販売した商品はというと、絵葉書からクロマー、Tシャツまでと幅広かったのですが、季節が秋ということもありファッションに取り入れ易いクロマー、ストールが良く売れていました。また、アンコールワットが描かれたTシャツは意外にもお客さんの興味を引いていたようで、次回期待できる商品だと思いました。カンボジアチームが出展した商品は現地で行っている技術学校支援や農村開発支援とは直接関連性はありませんが、クロマーやストールなど地元の人達が普段身に着けるものなのでそこからカンボジアを身近に感じ取ってくれたのではと思っています。 |