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 カンボジア写真館
ソック・サバーイ73号
2006年11月発行
目次

カンボジアボランティアチームノート
シェムリアップ県での新活動調査開始
募金にご協力お願いいたします。
JVCカンボジア農村開発担当 山ア 勝 一時帰国報告会のお知らせ
色のない空・慰霊の旅・納骨儀式
カンボジアボランティアチームノート

三鷹国際交流フェスティバル

 9月24日(日)東京・井の頭恩腸公園西園で行われた「MISHOP WORLD 2006 第17回三鷹国際交流フェスティバル」に参加しました。今までカンボジアチーム単独で出展していましたが、今年はラオス、アフリカ、パレスチナの各チームも一緒に参加して、各国の布や刺繍製品などの販売やJVCの活動紹介、ボランティアチームの活動を紹介しました。
 このイベントには約70の国際交流、国際協力などの団体が参加して、各国の食べ物(人気メニューには昼前から長蛇の列ができ完売まで途切れません)や工芸品販売など多彩。ステージでの催しもあり一日ゆっくり楽しめるイベントです。この日のカンボジアボランティアチームの売上は26,900円でした。
(カンボジアボランティアチーム 近藤 裕之)
グローバルフェスタJAPAN2006

 9月30日(土) 、10月1日(日)の2日間、東京・日比谷公園にて国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN 2006」が開催されました。私たちカンボジアボランティアチームも日本国際ボランティアセンター(以下、JVC)のブースでカンボジアの工芸品を販売しました。30日(土)は少し汗ばむくらいの陽気だったのですが、1日(日)は一転、強い風と雨に見舞われました。それでも30日には35,946人、1日には30,750人の方々が会場に足を運び(主催者発表)、各参加団体のブースやイベントスペースは多くの来場者の方々で賑わっていました。

 今年のテーマは「「食」から考える・地球しあわせ計画」、「食」という観点から国際協力について理解と認識を深めることを目的としており、多くのブースで食にまつわるゲームや展示が催されていました。会場では、ゲームに参加してスタンプを集めると賞品がもらえるスタンプラリーを実施しており、来場者の方々の参加意欲の促進に一役買っていたようでした。

 JVCのブースでも、ラオスの食事についてのクイズコーナーを設けており、小さな子供から大人まで、幅広い年齢層の方がクイズを通してラオスの人の食生活についての知識を深めているようでした。カンボジアボランティアチームの物販の売上は、2日間合計で 21,600円でした。
(カンボジアボランティアチーム 小辻 摩希子)


シェムリアップ県での新活動調査開始

カンボジア事業担当 鈴木 まり

 プノンペンから国道6号線で約4時間。コンポントムを抜けると、シェムリアップ県チクリエン郡に着きます。JVCはここで、新しい展開に向け6月から活動を始めています。昨年から、国内11県で新しい活動候補地調査を行なった結果、稲作地域の中でも他に比べて収穫量が少なく、また農業・農村開発支援を行うNGOや援助機関が非常に少ないため農業生産や生活改善の機会のほとんどない地域として、チクリエン郡のほか、ソトニコム郡、スバイルー郡を対象地として選びました。
 南部はトンレサップ湖に面し、漁業と稲作を主な生業にしています。中部は、国道6号線を挟んで水田地帯が広がり、さらに北部は森林地帯となっています。JVCはこの地で、カンボジアNGOのCEDAC(カンボジア農業開発研修センター、代表のコマ氏は95〜97年JVCスタッフ)と協働で活動を進めています。

■活動の中の調査というのは、インタビューや情報集めのこと?

 調査というと、現地の状況、特に貧困家庭状況やどんな作物を作ってどのくらいの生計があるのかなどを調べたり、情報を集めたりする、というイメージがあるかと思います。私たちは、住民の生活状況やニーズを把握するための調査を行なうだけではなく、6ヶ月間、農家にとって実際に役立つ農業技術や相互扶助グループ研修を提供しながら、農民の活動に寄り添ったJVCの活動の中期計画を作っています。

■どんなことをしているの?

 6月には、各村で選ばれたキーファーマー*たちがコンポンチャム県ですでにSRI(幼苗一本植え)**を実践している農家を訪問したあと、いよいよ研修が始まりました。


*キーファーマー

 村の農家への普及や、農民グループをつくる要・推進役・主導役を担う村の篤農家。「個人でよくやっている農家」、「普及員」以上の重要な存在。

**SRI (幼苗一本植え)

 在来種の米の植え方を変えて収量を上げる農法。種まき後まだ苗が小さいうちに、普通よりも広い25cmほど間隔をあけて田植えし、わずかな水だけ田んぼに入れるなど、様々な技術を組み合わせる。こうして植えた苗は分けつがよく、一つの苗(株)からたくさんの茎が育ってより多い実(米)が成る。農薬や化学肥料に依存しないし、水が少ない地域でも取り組める。


 JVCの研修を受けたキーファーマーたちは、村で他の農民とワークショップを開いて参加者を募り、農民協会を設立します。ワークショップを企画し実施するのもすべてキーファーマー自身。もともと「口承文化」の根強いカンボジア(うわさ社会とも言う?)。昨日まで普通の農家のおっちゃんだったり、おねえちゃんだった農民が、立派に人前で話しています。そして「ちょっと変えるだけで、こんなに成果がでる」ことを実感し、「どうしてそうなるのか科学的に知っている」キーファーマーたちは、研修で教わった内容を、どんどん村の農民協会のメンバーにシェアしていきます。

■どんな人がキーファーマーになっているの?

 キーファーマーは、村人たちが@農業が好きな人、A他の村人たちの信頼が厚い人、B読み書きが出来る人を選びます。JVCスタッフから研修を受けるキーファーマーは、稲の生育について科学的に学び、稲の自然な特性を活かした農業技術の方法として、SRIで高収量を上げるための方法論を学んで実践します。毎朝毎夕、田んぼの様子を見にくるキーファーマーのところには、興味しんしんの村人が集まり、「収穫が増えるなら、来年は私もSRIをやりたい」と、キーファーマー同士の話に質問したりしています。

次回はチクリエン郡の村人たちを紹介します。



募金にご協力お願いいたします。

JVCカンボジアは引き続き、農民の生活の安定のために活動を続けます。

@ 農民が選択できる力をつけるように
A 農民が結束できる力をつけるように
B 行政の能力が高まるように
C 適切な援助が実施されるように

一世帯当たり月1,000円で、農業技術・相互扶助グループ研修を受けて生計向上できます。

ぜひ募金のご支援をお願いします。

郵便振替口座 000190-9-27495


JVCカンボジア農村開発担当 山ア 勝 一時帰国報告会のお知らせ

やまざきまさる:埼玉県草加市出身。筑波大学在学中に農業に関心を持つようになり、アジア学院農村指導者養成学校にてアジア・アフリカからの研修生と共に有機農業などについて学ぶ。大学卒業後、国際ボランティアセンター山形(IVY)の農業ディレクターとしてカンボジアに派遣され、スバイリエン県にて農村開発プロジェクトに従事。2003年8月より現職。

11月5日(日)14:00〜17:00 福岡市人権啓発センター(ココロン・センター)
         問合せ:JVC九州ネットワーク(重田)
         Tel:092-683-5784 Email: yasushige@msd.biglobe.ne.jp
11月10日(金)夜 名古屋報告会
11月上旬 広島報告会
11月15日(水)19:00〜21:00 東京報告会

詳細は、カンボジア担当鈴木(TEL:03-3834-2388 Email:suzuki@ngo-jvc.net)まで


色のない空・慰霊の旅・納骨儀式
カンボジアボランティアチーム 近藤 裕之

 6月24日夕方、プノンペン国際空港でポンナレットさんと合流し、プノンペン市内独立記念塔近くのワット・ランカー(プノンペンで生まれたポンナレットさんが幼少の頃、母に手を引かれよく通ったお寺)へ向かう。

 ポンナレットさんがポル・ポト時代強制労働に従事したトノート村。約7000人が犠牲になり、ポンナレットさんの母親、姉妹もこの地に眠っている。昨年10月にポンナレットさんはポル・ポト時代以降初めてトノート村を訪れ、遺骨を収集し葬儀を行いプノンペンのワット・ランカーに遺骨を仮納骨していた。

 今年1月に、多くの協力者の寄付により、慰霊塔(お墓)が完成し、今回、納骨儀式が執り行われることになった。ワット・ランカーに着くと、僧侶とアチャー(檀家総代)が儀式の準備を進めていた。ポンナレットさんの親戚や友人、協力者が集まり、アメリカからの僧侶の到着を待って儀式が始まった。響くお経に手を合わせポンナレットさんは、晴れやかな表情をしていた。

 25日朝、慰霊塔の開眼供養が行われ、26日朝に納骨が滞りなく行われた。

詳しくは、ポンナレットさんのHPをご覧ください。http://www.scn-net.ne.jp/~ponnaret/
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