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第4号 2008年10月31日発行
目次
10月の様子
雨季の道路
農家の多様な生計手段A
グローバルフェスタJAPAN2008
 10月の様子
坂本 貴則
カタン祭の様子。僧侶に寄進する
お米をついてオンボックを作る様子
今年は雨が遅れましたが、それでもほとんどの農家は田植えを無事済ませることができ、農家の皆さんも一息ついている様子でした。しかし農作業は終わっても、カタン祭の準備等で村の人たちは忙しそうです。カタン祭は雨季の間、寺にこもり修行をした僧侶に新しい袈裟などを寄進するという行事です。

僧侶は陰暦8月の十六夜(入安居)から陰暦11月の満月の日(出安居)までの3ヶ月間、お寺にこもり、修行しなければいけません。その修行が終わった後に僧侶に袈裟や食事等を寄進します。その祭りがカタン祭と呼ばれるものです。カタン祭は安居の期間が終わってから1ヶ月以内に行うもので、お寺や人の都合で日時を調整します。従ってお寺によってカタン祭を行う日時は多少異なります。

カタン祭はカンボジア社会の中で大きな行事であるため、10月になるとその準備で村の人たちも忙しくなります。特にアチャーと呼ばれる在家の中でも年配の方たちはお寺で過ごす時間が多くなります。また、村の中でも寄進する1つであるオンボック(お米を煎ってつぶしたフレーク状のもの)作りで忙しかったりします。

忙しいと言っても田植えや稲刈り時期の忙しさに比べれば、比較的農家の人たちに時間的な余裕があります。10月のシェムリアップの活動では主に稲作技術に関する相互訪問研修と栄養菜園のための追加研修を実施しましたが、毎回30名ほどの人が参加してくれました(詳細は来月に報告します)。

来月からは長い長い雨季が終わり、ようやく乾季です。12月中旬から1ヶ月間は農家が稲刈りで忙しくなりますが、乾季中にできる研修をいろいろと考え、実施していきたいと思います。
お米を上手につぶしていく。後ろはお米を煎っている
できあがったオンボック。糠を取り除いて食べる。
 雨季の道路
坂本 貴則
工事中の橋とぬかるむ道
ぬかるみにはまった車を綱引き
「ヌムバンチョック」を売りに来た女性
そろそろ雨季が終わろうとしています。今年は7月、8月と雨があまり降りませんでしたが、その反動からかはよく分かりませんが、9月、10月は雨がとても降りました。

やっと雨が降って、農家が田植えをできるようになったと喜ぶ反面、仕事をするのは大変になります。なぜか?それは、道路がグチャグチャになるため、バイクでも車でも移動に時間がかかったり、移動に神経を使わないといけなくなるためです。車に至っては途中で移動をあきらめざるを得ない時もあります。

10月14日。Pongro Leuコミューンの各村での状況を見るためと明後日に行う予定の研修のアポを取ろうと、スタッフのコルと移動しました。前日の夜に雨がかなり降った様子で、道路はグチャグチャ、車も時々横滑りします。ようやくの思いで対象村に近づくと、何やら人だかりが見えます。何か嫌だなーと思いながら近づくと、案の定というかなんというか、車がぬかるみにはまって動けなくなっています。

この道路は目下、橋を建設中です。記憶が定かではありませんが、おそらく雨季に入る前から建設を始めました。まだ完成していません。一時的な迂回路を造り、普段はそこをバイクや車が行き来をしているのですが、そこで車が止まっています。

荷物が重すぎるのと、道路のぬかるみのため、車はそこでうんともすんともいいません。タイヤの近くのぬかるみを?いたり、男衆がロープを張って車を引いたりするのですが、それでもびくともしません。

どうしようかと思い悩んでいると、どこからともなく、「ヌムバンチョック(魚のスープかけそうめん。カンボジアの田舎の軽食)」を運んだ女性がやってきました。一人の人が食べ始め、それに釣られるかのごとくまた別の人が女性の元へ行きます。気になった私や運転手のリッツも近づき、「一杯いくらですか?、え?1000リエル?」と聞きながら、食べ始めました。

食べながら話を聞いていると、どうやらこの女性、私たちが研修を実施しているSRIの研修に出て、昨年はSRIをやってみたとのこと。「今年は?」と聞くと、今年は水田に水が一気に張ってしまったため、できなかったと申し訳なさそうに話をしてくれました。

そうすると運転手のリッツは、普段村で研修を何度も聞いているだけあって、的確なアドバイスをします。苗床を何回かに分けなさいとか、苗が多少古くてもいいから少ない本数で植えた方がいい、などを伝えてくれました。普段は人前に出て研修をすることはありませんが、こういう地道なところでリッツの存在が光ります。私たちが車を止めて田んぼを見に行ったりしている最中も、農家の人たちと団らんをしながら信頼関係を築いていたり、情報の伝達をしたりしています。

結局この日はこの道路の奥の村には行けませんでしたが、明後日研修をする予定の村の人に偶然に出会うことができたので、その人に情報を託すことはできました。雨季の時はなかなか思うように仕事ができないなと改めて実感しました。
 農家の多様な生計手段A
坂本 貴則
箒の材料「プカートライン」
箒作りの手伝いをする子ども
箒を作ったチューンさん
第1号のメールマガジンで、農家の多様な生計手段として、農家の「虫捕獲」を紹介しました。また今回も村を訪問して1つ見つけることができたので皆さんに紹介したいと思います。それは箒(ほうき)作りです。

機関誌「Trial & Error」にも登場したティーさん、チューンさん夫婦の家を、フォローアップのために訪ねたところ、新品の箒が10本ほどありました。私が、「どうしたんですか?この箒。どこかから買ってきたんですか?」と聞くとチューンさんは「いや、私たちが作ったんですよ」と答えてくれました。話を聞いてみると、箒の材料となるものは、カンボジア語で「プカートライン」という日本のススキをもっと頑丈にしたような植物で、穂先に着いた綿のようなものを櫛で取り除いて、それを束ねるようです。その自生する「プカートライン」という植物を彼らは10kmくらい離れた森から取ってくるようです。「その植物を取るために森に行くんですか?」と私が聞くと、「そうじゃありません。森に行く用事がある時に、ついでに取ってきます」とチューンさんは答えてくれました。「一本作るのに何日ぐらいかかるんですか?」と聞くと、「何日もかかりませんよ。1日で5,6本はできます」と答えてくれました。一本は2000リエル(約50円)で売れ、自分の近所に住んでいる人に売るとも言っていました。

農家の家を訪問すると、時々「森に行っていない」と言われる時があります。森で農家は、田植え(陸稲?)をしたり、燃料に使う薪を集めたりしていると言います。近い森もあれば、遠い森もあるとも言います。ですが、農家が森で実際に何をやっているのかということはなかなかよく分かりません。農家が森に出かける時は朝早くに出かけてしまったり、時にはそこに何日・何週間と滞在したりするようなので、一緒に行ってみるということはなかなかできません。本音を言えば、私たち日本人にとっては、少し地雷の心配もあったり、蛇やサソリなどがいたりするので、怖くていけないと言うのもあります。

なかなか農家の生活を把握するのは難しいですが、これからも少しずつ理解を深められるようにしていきたいと思います。

 グローバルフェスタJAPAN2008
 JVC東京 カンボジアチーム 近藤 裕之
JVCブース
スタンプラリーのクイズを出題するスタッフ
10月4日、5日の2日間、東京・日比谷公園で行われた「グローバルフェスタJAPAN 2008」に、カンボジアチームもJVCブース内での物販に参加しました。両日とも天候に恵まれ、汗ばむくらいの暖かさの中、会場には、国際機関、大使館、NGO などの国際協力団体の活動紹介、物販ブースや飲食ブース、特設ステージでのトークショウ、ワークショップなどがあり、多くの人で賑わっていました。

JVCブースでは、カンボジアやラオス、パレスチナ、アフリカの民芸品やタイチームの手作り石けん、カレンダーの販売、JVCの活動紹介を行いました。また、会場で行われているスタンプラリーに協力してクイズを出しました。JVCの活動地スーダンで使っている生活道具(右写真2枚目の民族衣装を着たスタッフが持っているもの)これは何に使うものでしょう?

@まごの手、Aごはんを作る、B牛追い、


答えは、意外なものでした。

アフリカチームは、アフリカを知る一歩として「アフリカ国名当てクイズ」を行っていました。地図上のアフリカの主要国名を隠し当ててもらうというものです。ちょっと挑戦してみましたが、分かったところはわずかでした。

JVCブースを訪れる来場者の中には、JVCに以前ボランティアとして、また、スタッフとして関わっていた方も多くいます。中には、JVC設立のころ、タイでボランティアをしていたという来場者もいらっしゃいました。もちろん、知っている人ばかりではありませんが、そうした方々に会うのも、このイベントならではのことです。
アフリカチームの「アフリカ国名当てクイズ」
答えは、Aごはんを作る」道具でした。
発行  (特活)日本国際ボランティアセンター カンボジアチーム
     東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル6階
     TEL 03-3834-2388 FAX 03-3835-0519

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