12月下旬、タイ洪水で資金支援を行なった団体を訪問し、洪水の被害状況や団体の活動の様子を伺いました。訪問した先はタイNGO であるSustainable Agriculture Foundation(通称:SAF)です。洪水時、団体の事務所も目の前まで水が迫り、避難に苦労したと語っていました。スタッフも被災した中での支援活動は、想像以上に大変だったに違いありません。今回の支援では、SAFは他団体とネットワークを作り、連携して支援活動を行っていきました。その支援活動は以下大きく3つに分けて行なわれました。
スパーさん今回、バンコクに洪水が発生した際、活動のために集まっていた募金が止まってしまいました。支援者であるバンコク市民が被災者となってしまったからです。私たちも被災者となり、避難する状況になりました。JVC、日本の皆さんからの支援金は、そんな中で送っていただいたものです。近年、どの地域でも自然災害が毎年のように発生しています。私たちは、この洪水を学びとして、今後自然災害にどう対応していけるコミュニティー作りと農業のモデル作りを行なう必要があります。一時的な緊急支援と共に将来に向けた資金として、JVCの支援金の一部を使わせていただきたいと思います。
SAF事務局 スパー・ヤイムアン
今回、洪水被害の原因の一つとして、いき過ぎた森林伐採による保水能力の低下が挙げられます。これは、急激な経済発展を追い求めた結果とも言えます。今後も洪水を含めた自然災害は起こりえることです。この課題はすぐに解決することは難しいかもしれません。しかし、自然環境を考えた持続的な農のある暮らしを目指す若い世代が増えることによって、将来を担う次の世代に自然があり、食に困らない暮らしのある環境を残すことが出来ます。
JVCでは、それぞれの地域で社会を変えていこうとする人々が出会い、つながり学びあう場をつくることで、新たな実践が生まれるように支えるよう、当事者同士の交流の場作りとして、日本とタイの若い世代の農民交流活動を行っています。このような国を越えた農民同士の繋がりを作っていくことにより、自然災害などにも国を越えて助け合う関係を築くことができます。グローバル化が進んだ社会では、ひとつの国で起こった問題は、様々な国に影響を及ぼし、その国の問題のみに収まりません。
今回の自然災害も便利で経済的に豊かな暮らしを望む私たちの生活と関係ないわけではないのです。貧困問題、環境問題を自分の問題として考え行動する、そのようなことを目指して今後もJVCはタイで活動していきます。