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パレスチナ出張記【9】「ベツレヘム刺繍と、バンクシー」編

広報担当 大村 真理子
2017年12月 7日 更新

パレスチナ自治区・西岸地区「ベツレヘム」

前回の聖地「エルサレム」に続いて、パレスチナ自治区の「ヨルダン川西岸地区」について少し紹介したいと思います。

今回は緑丸のエルサレムの右下、「ベツレヘム」を紹介します今回は緑丸のエルサレムの右下、「ベツレヘム」を紹介します

ベツレヘムのある「ヨルダン川西岸地区」は壁とフェンスで仕切られているため、「ガザ地区」に住むパレスチナ人と同様、残念ながら聖地エルサレムに足を踏み入れることができません。JVCはこのベツレヘムにある「ベイト・ジブリン難民キャンプ」の女性グループがつくる刺繍製品を仕入れ、日本国内で販売を行っています。JVCはこの女性グループによる刺繍プロジェクトをその開始から支援し、現在このプロジェクトはJVCの支援を離れ、女性たちは自立して活動しています。
彼女たちにとって、刺繍製品の収入が唯一の安定した家庭の収入になっています。また、私たちが刺繍製品を購入することで、彼女たちの収入だけでなくモチベージョンにもつながります。かわいい商品を買うことがこうした繋がりになるなんて、素敵なことですよね。

JVC物販商品の中でも、1・2を争う人気のパレスチナ刺繍製品JVC物販商品の中でも、1・2を争う人気のパレスチナ刺繍製品

新商品ができた!

この日はちょうど、新商品の受取日ということで、どきどきしながら彼女たちの作業場に向かいました。「難民キャンプ」と言っても、もう30年、この地で難民生活を送っていることもあり、イメージされがちなテントなどではなく、コンクリートの建物の中に作業場はあります。建物がコンクリートなだけで何となく「あれ?普通の家?」と思われてしまうかもしれませんが、難民生活を送っていることに間違いはなく、逆にこの状況が「普通」に見えてしまうことが恐ろしいな、と思います。

この日活動していた女性たちとこの日活動していた女性たちと
新商品、できてました!お出かけミニバッグ、かわいい~新商品、できてました!お出かけミニバッグ、かわいい~
色違いの白も素敵色違いの白も素敵

作業中のお母さんたち、にこやかな方ばかりなのですが、いざ話を聞いてみると、信じられないことばかりでした。ある女性の長男は、イスラエルの監視塔に石を投げてこの封鎖状態に抗議をしたところ、3年投獄されたとのこと。「この難民キャンプに遊び場はなく、特に若者が抑制された状態でプレッシャーの中暮らしている。だから皆、せめてもの抵抗で監視塔に石を投げに行く」と教えてくれました。また先日、このグループの女性の一人の、高校を卒業したばかりの息子さんが、「急に来たイスラエル兵に連行」されてしまったそう。デモ活動に関する理由のようですが、このようにある日突然、逮捕されてしまうというような信じがたいことが、この地では残念ながら身近で起こります。この息子さんをよく知る駐在員の山村は、「アラビア語から英語の通訳をよくしてくれる子で、あのハニカミ笑顔のヌール(名前)が逮捕されるなんて、ミスマッチで信じられない」と言います。悔しく、悲しいことです。
ともあれ、女性たちは新商品の研究にも非常に熱心!今回も、新商品の打ち合わせまでして、帰宅しました。商品を購入することが、この地域を応援することに繋がりますので、ぜひお買い求めいただければと思います。私も筆箱、名刺入れ、ティッシュケースなどをここ数年使っていますが、かわいいだけでなく品質もとても素晴らしい商品です!

新商品デザインの打ち合わせ中新商品デザインの打ち合わせ中
ひとつひとつ手作業で仕上げのアイロンまでかけられていますひとつひとつ手作業で仕上げのアイロンまでかけられています
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覆面芸術家・バンクシーが「世界最悪の眺め」のホテル開業

さて、このベツレヘムには、ロンドンを中心に活動する覆面芸術家で、社会風刺的グラフィティアート、ストリートアートを世界各地にゲリラ的に描くという手法を取る有名な芸術家・バンクシーの作品が多くあります。訪れた4月は、このバンクシーが「世界最悪の眺め」のホテルを開業したことが大きなニュースに。イスラエルが建設した分離壁の目と鼻の先に、なんとホテルをオープンしたのです。その名も「THE WALLED OFF HOTEL」。見てのとおり、目の前が分離壁という、まさに「最悪の眺め」のホテルです。

左がホテル、道を挟んですぐ、分離壁。すさまじい立地・・・左がホテル、道を挟んですぐ、分離壁。すさまじい立地・・・

ホテルの中には、バンクシーの、「パレスチナ問題」に関する風刺作品がいっぱい!作品目当てで宿泊に来る人が押しかけているそうで(※観光客なら誰でも入れる場所にあります)、でもそれがきっかけとなり、自分の目で分離壁を見ることなどに繋がり、色々と考える方も多いよう。このようなアプローチは、個人的に非常に興味のあるところです。
食事のみでもOKだったので、せっかくなのでサラダを頼んでみたら、分離壁に見立てたパンが、サラダに突っ込んでありました。どこまでも、皮肉がきいている。

こういう発想はどこから来るのだろう。見習いたいこういう発想はどこから来るのだろう。見習いたい

ベツレヘムは、中に住んでいる方は移動の制限がありますが、観光客なら壁を越えて入ることができる地域です。前回紹介したエルサレム同様、多くの方に実際に訪れていただきたい場所です。ネットで検索すると旅行記もたくさん出てきますので、ぜひ情報収集のうえ、出かけてみてください。

次回は、出張記ラスト!「日本に帰国!世界一厳しい?イスラエル出国」編をお届けします!

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