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半年のワーママ海外単身赴任で、肩の力が抜けたお話

パレスチナ事業担当 並木 麻衣
2017年6月20日 更新

こんにちは、パレスチナ事業担当の並木です。

同僚が撮ってくれた、ガザ訪問中の筆者同僚が撮ってくれた、ガザ訪問中の筆者

2016年6月から12月、そして2017年2月から4月まで、エルサレムでの現地駐在/長期出張に行っておりました。その間、だんなくん(配偶者のことをこう呼んでいます)と2歳の娘は日本でお留守番。つまり単身赴任です。
出発前には、こんな記事を書いていました。駐在が終わった今、家族や自分のキャリアという視点から、改めて単身赴任のことを振り返ってみたいと思います。

自宅に帰ってきた日のこと

「私のことは忘れているかな」「よそよそしくなっているかも」と思っていた娘ですが、私の顔を見ると「ママ...!」と抱きついてきてくれました。「ありがとう、帰ってきたよ」と言いながらも、ついつい涙が出てしまった私です(笑)。
駐在していたのは、彼女が1歳11ヶ月の頃から2歳5ヶ月になるまでの半年。時差の関係もあり毎週のビデオ通話などは出来ず、郵送には半月以上かかり、たまに通話して写真を送り合ったりしていた駐在中。それでも、だんなくんと義父母が「ママがね...」と母親の話をたくさんしてくれていたそう。娘の中でちゃんとママの存在が残っていたことが、本当に嬉しかったです。それから娘は、何かというと「ママ、積み木で遊ぼう」「ママとお風呂入る〜」と寄って来てくれるようになりました。もう本当に可愛いです(笑)。

単身赴任のメリット:視野が広がり、家族への感謝が深まったこと

限られた半年の期間、一人で駐在できたことは本当に自分の財産になりました。平日は仕事に打ち込み、夜や休日はあちこちに出かけて見聞を広めることができたからです。夜にはヘブライ語の語学学校にも通い、自分が少しでも扱える言語が一つ増えました。
近所の子どもたち、女子高生、大学生、妊婦さん、子育て中の一家、おじいちゃんやおばあちゃん等々、時間を気にせず一人で自由に歩き回っているからこそ出会えて訪ねることができた人々がたくさんいました。積極的に長距離移動もしましたし、人間関係や政治状況についての議論もじっくりと交わしました。子連れで見えてくる視野もあるはずですが、短い時間で多くの視点に触れたかった自分にとって、単身赴任というスタイルは合っていたように思います。
そして、自分を伸ばす時間が得られている実感を得れば得るほど、「中東は危ないかもしれない」と思いつつも私の決断を後押しし、日本で支えてくれている家族(もちろん義父母を含む)への思いと感謝が深まることになりました。いつか家族にやりたいことが出来た時も、自分の経験を思い出して前向きに考えたい......そう思っています。

単身赴任のデメリット:娘を改めてしつけること

おじいちゃん・おばあちゃんに温かく育ててもらった娘は、保育園ではしっかり者キャラでありながらも、家の中では小さな怪獣でした(笑)。
特に大変だったのは食事。食事中に立ち歩いて遊んでしまったり、テレビやiPadの動画に気を取られてご飯を食べなかったり、テーブルと椅子以外のところでご飯を食べることも......。「今後の子育ての手間や家族の団らんを考えれば、テーブルについて皆でご飯を食べることが本来は好ましいのにな」、と思い、ここは遠慮なく改めてしつけをすることにしました。「半年かけて身に付いた習慣を変えるには半年はかかるはず」と思い、義父母にも意志を伝え、少しずつ説得しながらゆっくり進めています。
それでも、娘は平均よりも大きく育ち、毎日笑って過ごしています。こうやってママ抜きでも育った彼女を見て、「温かい大人に囲まれていれば子どもは育つんだなぁ」と肩の力が抜けました。
「元気で笑っていれば、まずはそれでよし!」というざっくりモットーを胸に、長期的なゴールを見据えながら、あまり日々のことには目くじらを立てずに暮らしていきたいと思います。(ただし、家では私が一番しつけに厳しいです。(笑))

単身赴任を検討中の方へのアドバイス

私の場合は大家族の全面的なサポートがあったため、一概に「誰でもできる!」とは申し上げにくいのですが、もし機会があって迷われている方がいらっしゃるなら「自分の心に正直、が一番!」とお伝えしたいです。
駐在や出張を経て、私は自分がJVCで働いていく上でどうしても足りなかった知見やスキルを補うことができたように思っています。お世話になっているチームや同僚に何かがあったとき、言葉だけでなく行動で「大丈夫! 任せてください!」とフォローできる人材になりたい、とずっと思っていました。また、これから東京事務所に戻って働き続ける上で補いたい知見のことを考える、新しいステージに入れたように思います。プライベートでやりたいことのイメージも具体化しました。

先日、タイに嫁いで子育てしているJVCの先輩が事務所に遊びにきてくれ、「価値観は色々だよ〜」と話してくれました。彼女は子どもたちの中でも一番小さい幼児をタイに残して、上の子たちを連れて日本に一時帰国。それは家族会議で決まったそうで、「小さいうちに日本に帰っても記憶に残らない」「だったら大きい子たちを連れて行こう」という結論になったのだとか。これが日本の家族だと、「お母さんから離れられない小さな子を連れて行こう」という結論になる可能性が高いのでは、と思います。
また中国では「働けるうちに働け!」という風潮があるそうで、子育てをおじいちゃん・おばあちゃんが担うことにも違和感がないと聞いたこともあります。「ずっと働き詰めのおじいちゃん・おばあちゃん、大変だなぁ......」と思いつつも、孫に癒されるのもまた悪くないのかもしれません(笑)。私の義母は「あの子(娘)がいないと一日何したらいいのか分からないくらいよ〜」と言ってくれているので、今のところ楽しんでくれている?と私は信じています(笑)。

世界にはきっと他にもまだまだある、日本のものとは異なる沢山の子育てスタンダード。私の場合は「母親がキラキラ輝けて、長期的に見て家族を大事にできること」が大切だと考えていますが、人の数だけ大切な方針があるのだと思います。
やりたいことがある世のママたちが、少しずつでも意志を実現し、そしてたまに冒険できるような社会でありますように。微力ですが、私も一つの事例として、先へと道を拓いていければと思っています。

改めて......JVCスタッフの皆様、家族の皆、本当にありがとうございました。

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