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2017年3月23日 【 スタッフインタビュー2016

スタッフインタビュー2016第1回:
パレスチナ現地調整員 山村順子

2016広報インターン 神矢紀よ実 2016広報インターン 田中 春音
2017年3月23日 更新
いつも明るくチャーミングな笑顔の山村さんいつも明るくチャーミングな笑顔の山村さん

みなさんこんにちは。2016年度広報インターンの田中春音と神矢紀よ実です。インターン卒業間近ですが、2015年度広報インターンに引き続き、スタッフインタビューをお届けしたいと思います。
(2015年度インタビュー全20回はこちらからお読みいただけます)

今回は、2016年度に新しくJVCに入った山村さん、現地駐在から東京事務所勤務になった今井さんにインタビューを実施し、記事にまとめました。記事を通してさらに「JVCで働く人たち」を知っていただければ幸いです。

さて、この2月からパレスチナに駐在している山村さん、現地赴任出発直前にインタビューを行いました!チャーミングな笑顔が印象的な山村さんは、JVCに入る前は企業や政府関連機関で仕事をされるなど、幅広いご経験をお持ちです。根掘り葉掘り聞いてみたいと思います!

国際協力に興味を持ったきっかけを教えてください。

父が大学で教えていた関係で、昔から自宅によく留学生が来ていました。また、かつて両親がアメリカで生活していたこともあり、アメリカの知人が訪ねてきたり、家に外国人が来るのが当たり前の環境でした。それが関係してか、多様な人種がいる環境で、国際的に働きたいと思うようになりました。
直接のきっかけとなったのは、高校生2年生の時に起きた9.11。それまでアメリカに対する盲目的な憧れがあり(食べ物以外)、アメリカを目指すべきと思っていましたが、9・11をきっかけに価値観が崩れ、世界が揺れるなか、自分なりの「答え」を探そうと、先進国よりも途上国に目が向くようになりました。大学では開発経済学を学びました。世界の実態がどうなっているのか、お恥ずかしいことですが、そこで初めて気が付きました。

JVCのスタッフになる前は、一般企業や政府関連機関で勤務されていたと聞きました。

大学で開発経済を学んだ後、イギリスの大学院でアフリカをメインに紛争と開発について学んでいました。ケニア人、インド人、パキスタン人などとにかくイギリスの旧植民地からの学生たちが多く、彼らに「なぜ君は豊かな国に育ったのにこの専攻を勉強しに来たんだい?」と何回か聞かれたのが印象的で、いつも援助の世界では第三者となってしまう日本人として一体何ができるんだろう、と悩む日々が続きました。

大学院卒業後は、日本に帰国し、一般企業で働きながら緊急支援をメインとするNGOでボランティアをしました。勤めていた企業では、入社4年目に「4年目研修」なるものがありました。今後のキャリアプランを明確にし、その企業で働く目標について考え論文を書き発表をする機会がありましたが、私はその時、数年後自分がその企業で働く姿がイメージできず、今後の目標も何も書けなかったんです。その時、やはり仕事を辞めて国際協力のキャリアを積もうと決心しました。
そして、途上国の女性と子どもに特化して支援をしているNGOで数ヶ月のインターンを始めました。そのNGOではファンドレイズ(資金調達)や広報について学ばせていただき、活動するための資金調達がいかに大変かを実感しました。

インターン終了後はどのような道に進まれたのですか?

国際協力の道に進みたい、現場に出たい、という気持ちにブレはありませんでしたが、当時は、NGOで働いていく自信がそれでも持てませんでした。NGOでインターンをしてみて資金の厳しさを目の当たりにしていたので、「もしかしてNGOという形はあまり持続的でないかも知れない」と感じることが多かったんです。そこで、NGOだけでなく、違うかたちの国際協力も見てみてみようと思い、外務省の外郭団体で働くことを決めました。ここでは、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国に日本の教育の仕組みや日本語のクラスを導入したり、アブダビから日本への留学生を増やす取り組みをしたりしていました。産業人材の育成プロジェクトなども行いました。日本に関する教育を輸出することで、石油の関係だけではない関係を築いていくことを目的としていました。
そしてその後は、経産省の外郭団体に転籍し、日本企業をアブダビに進出させるためのサポートや、日本アブダビの間で行う国際会議のコーディネーション等の仕事をしていました。

アブダビでの1枚アブダビでの1枚

働いていた際のエピソードはありますか?

アラブ社会は口頭文化社会で、直接喋ることが何より重要でした。東京から、アブダビの人にアポを取ろうとしても、「来たら話す」と言われ、現場に行かないと何も決めてもらえませんでした。いつもスケジュールがスカスカのまま出張に行くのですが、不思議と行くとすぐに会ってもらえて予定が埋まりました。(笑)また、現地に常駐する職員がいないと相手にしてもらえず、駐在員を置くことの重要性を感じました。

その後、どうしてJVCに入ることになったんですか?

当時の仕事でも現地に行く機会は年に1,2回ありましたが、私はもっと現地に近い場所で働きたいと思うようになりました。長期的に関係をつくらないとどうしても見えないものがあると感じたからです。また、国柄的にも女性が駐在するチャンスもあまりなさそうだったのでどうしようかな、と迷っていたところ、周囲の勧めで、内閣府のプロジェクトである「世界青年の船」の存在を知り、参加できる最後の歳であったこともあり、参加することにしました。

船のホームルーム的なグループのメンバーたちと!船のホームルーム的なグループのメンバーたちと!

そこでは120人の日本人と、五大陸から集まった120人の海外青年が約1か月半、陸上と船上で生活をともにしました。(船は1ヶ月ほど)ムスリムの人からアフリカの人、南米の人まで多様な人種が集まり、リーダーシップ、マネジメント、異文化理解について学びました。そこで紛争のプロセスを体験するワークショップなども企画し、仲間を集め、何度も企画を練り直しました。本番を迎え、参加者の気づきが期待以上のものであったときは何ともいえない喜びを感じたことを覚えています。

スリランカの幼稚園での一枚。この笑顔が山村さん!という感じで本当に素敵ですスリランカの幼稚園での一枚。この笑顔が山村さん!という感じで本当に素敵です

また、メキシコ系ユダヤ人と、ニュージーランドに住んでいるアラブ人と、パレスチナ問題について話す機会があったのですが、そこでスリランカ人など周りを巻き込んで行った議論がとても興味深く、「世界の人たちと一緒に頑張れば、もしかして世界は変えられるのかもしれない」と思いました。船での生活はみんなが家族のような存在になり、世界は狭い、世界中が私のフィールドだし、どこの国に行ってもそれなりに楽しく暮らせるし、みんな同じ人間なんだから、と強く思うようになりました。そして、船上生活から戻ってきた時に、元々ボランティアとして携わっていたJVCがパレスチナの現地駐在員を募集していることを知り、応募を決めました。

色々な経験をしていますね。

不器用なんです(笑)。木に当たってぶつかってから考えるタイプで、例えばパレスチナに関わるとしても、大学でアラビア語などを勉強していたら一直線に来られたのに、色々やってみて今たどり着いて、さあ、これからどうやって1つにまとめようか、みたいな感じです(笑)

元々パレスチナに興味はあったんですか?

大学院時代に紛争の勉強をしていましたが、紛争地に行ったことはありませんでした。院ではアフリカの紛争について学んでいたので、パレスチナとは直接の関わりはなかったのですが、当時JVCのパレスチナ事業でインターンをしていた友人にパレスチナでのツアーに一緒に参加しないか?と誘われたことがあって、それで初めて行ったんです。ちょうどその時、新卒で入った企業を思い切って辞め、国際協力にキャリアチェンジしようとしていた時だったので、タイミングも良かったです。

実際に行ってみるとすごくイメージが変わって・・・。普通に歩けるし、人も本当にあたたかくて、日本に対するイメージもとても良くて、今までイメージしていたのと違って、「私、ここなら住める。」と直感的に思いました。それだけでなく、今まで自分が勉強してきたことが生かせるし、何より現地の方のテンションがすごく自分に合うな、と感じました。旅人をもてなすベドウィンの文化や、辛いことがあってもギャグで笑い飛ばすところなど、パレスチナの人たちの人間性にとにかく惹かれたんですね。その明るさと対照的に不条理な占領の現実があって。この人たちが何をしたんだ?と疑問を感じずにいられませんでした。何ができるかわからないけどパレスチナと関わりたい、応援したいと強く思うようになりました。
また、大学院時代に「第三者の日本人として何ができるだろう」と悩んでいましたが、中東ならその立場が生かすことができる、と思えました。

パレスチナ・ナブルスの道端でパレスチナ・ナブルスの道端で

色々な経験を生かして、ついにパレスチナへと出発ですが、現地で何をしたいですか?

まずは、既存の活動をしっかり進めること。それと、この間、JVCのアフガン人スタッフが来日した時に、「日本は仕事のことばかりに注力してしまうけど、仕事をする上でも私たちとのカジュアルなやりとりももっとも大事にして欲しいと思うことがある」と言われ、前職でアラブ人と働いていた時も、ある程度プライベートなつながりが活動を進める上で非常に重要であったことを思い出しました。パレスチナでもその経験を生かしたいと思います。皆と仕事上だけでなく、人として仲良くなりたいですね。
また、パレスチナ人たちの立場を広く理解し、支援を戦略的に行うために、パレスチナ人だけでなく、連帯できるパレスチナ支援をしている外国人やイスラエル人ともつながりたいと思っています。

インタビューをしてみての感想

新たなステージへと常に挑戦し続ける山村さんは本当にかっこよく、まっすぐな姿勢に圧倒されました。大学で開発経済・大学院でのアフリカ紛争を学び、さらには中東や船上生活での経験からか、山村さんの持つ情報は本当に豊富で、パズルのピースが1つも欠けずに敷き詰められているような印象でした。どのピースの話も本当に興味深く、その地域に住む人々の気持ちに寄り添うことができる姿が非常に印象的でした(田中、神矢)

左は筆者(田中)。パレスチナでの活躍を期待しています!左は筆者(田中)。パレスチナでの活躍を期待しています!

■山村が担当するパレスチナ事業詳細、ご支援はこちらから。

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2017年4月20日 更新スタッフインタビュー2016第2回:
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2017年3月23日 更新スタッフインタビュー2016第1回:
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