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第5回:経理担当・イラク事業担当 池田未樹

2015年度広報インターン 清水 春香
2015年12月 3日 更新
現在は、ミニマリストという池田さん現在は、ミニマリストという池田さん

こんにちは。広報インターンの清水です。
スタッフインタビュー第5回目は、税理士の資格を生かし、経理担当とイラク事業担当を兼任されている池田未樹さんです。一般企業と同じように、NGOもお金の管理がとっても大切だそう。皆さんからの寄付金をお預かりしているので当たり前ですね。そんな重要な役割を担う経理担当・池田さんはなぜイラク事業にも携わっているのでしょうか。関西出身、コテコテの関西弁をあやつるハイテンションな池田さんに負けじと、素顔に迫っていきたいと思います!(※せっかくなので、池田さんの関西弁はそのままお届けします)

国際協力に携わろうと思ったきっかけは何ですか?

大学院在学中に「世界を変えるオシゴト」という本を読んだのがきっかけです。この本はハーバードのビジネススクールで勉強した女の子2人組が、その後、社会企業家としてチベットの貧困問題を解決していくといった実話が書かれています。

僕は、自分の父親も祖父も起業家だったので、それまでの自分も「会社つくってもうけたれ!」としか考えていなかったところがありました。だって、やっぱり金持ちになりたいやん。めっちゃ金もうけしたいし、良い家にだって住みたいし、良い車に乗りたいやん。誰でもそう考えるやろ?
で、そこでお金儲けするためにはどうしたらいいのかな?と考えた時に、税理士や弁護士、会計士っていうのはビジネスモデルとして原価があまりかからないからいいな、と思ったんです。僕は税理士の資格を持ちいまも週末を利用して税理士として仕事をしていますが、極端に言うと、お金儲けをするために税理士の資格を取ったんです。

清水:なるほど。NGO職員としては、だいぶ異色ですね!

そうやね。僕は大学卒業後は、塾の先生や税理士、通信会社の訪問販売営業をしていました。働くうちに、そこからもっともっとお金を稼ぎたいなと思うようになったんだよね。「稼ぐためにはもっと知識をつけなければ」ということで、30歳を過ぎてから一念発起、大学院へ進学しました。そこで出会ったのが、一番はじめに話した「世界を変えるオシゴト」という本。
読んだとき、「自分の能力を自分の金儲けのためでなく、困難な境遇にある人など他人のために使ってる」ということに非常に感動しました。これまでのお金もうけのことばかり考えている自分とはかけ離れていて、単純にかっこいいな、と思いました。それが2011年、これがきっかけで少しづつ「自分もなにか社会に貢献できる仕事をしてみたいな」と考えるようになりました。

そんな時に、ニュージーランドのクライストチャーチでおっきな地震が起きたんです。少しでも何かに貢献したい、と考えていた時だったので、「現地へいったらなんかできること見つかるやろ」と考えて、大学院卒業後に、そのまま1年間ニュージーランドへ行きました。何のツテもなかったけれど、偶然ヒッチハイクで車に乗せてくれたおっちゃんの縁で、子どもを亡くした親御さんのケアなどをしているカウンセラーの方と一緒に働くことになりました。縁ってすごいよな。

でも働いているうちに、「彼にはきちんとした専門知識があり、それを生かして地域の人の役に立っているけれど、医療の専門知識もなく英語もそんなにできない僕は一体何の役に立っているんだろう」と考えるようになりました。辛かったです。ちょうどそんなときに、たまたま読んだ脇坂税理士さんのブログに、「NGOに税理士として関わることで間接的に国際貢献ができる」ということが書いてあったんです。「そんな方法があるんや!自分には税理士という資格がある。その専門性を生かして、NGOの顧問税理士になればいいんや!」と思い立ち、帰国後にちょうど経理担当の募集していたJVCに「とりあえず、いってみよう」という感覚で応募しました。

清水:ずいぶん変わりましたね。ニュージーランドでの経験がとても大きいんですね。お金に対する考えも変わりましたか?

色々な経験があって、「お金はあったに越したことはないけれど、執着はしない」と思うようになりました。人間って面白いですね。

清水:何かそのことに関するエピソードはありますか?

日本を発つ時に、持ち物を全て処分しました。パンツ7枚、シャツ7枚あれば生きていけるやんって思いました。

現在、経理とイラク事業を兼任していますがそれはなぜですか?

2015年4月、スレイマニア出張にて。2015年4月、スレイマニア出張にて。

僕がJVCに入った時はちょうど、資金難や色々な理由によってイラク事業を続けるかやめるかの見直しをする時期だったんですよね。何人かの有志で検討チームが結成されていて、自分もそれに参加をしました。見直しの過程の中で実際にイラクへ行ってみる機会があり、現地のNGOとJVCが協働して何をしているのか、自分の目で見て話を聞いて考えることができ、改めて、JVCがイラクでやっていることは意義のある事だと感じました。

なによりJVCと協働で事業を行っている、現地のNGO・INSAN(インサーン)の代表・アリー氏が、本気で自分たちの地域、国に平和を取り戻そうとしている姿勢や彼の人間性に強く惹かれました。

そうした気持ちを日本に持ち帰って、改めてチームで今後を検討した時に、強く「やめたくない。続けたい」と思ったのが、深く関わるようになったきっかけです。現地に行って、実際に見ても活動の意義を見出だせていなかったとしたら、JVCはイラクでの活動を終えていただろうし、自分が関わることもなかったと思います。もともとイラクについて詳しかったわけでもなく、当時はスンニ派やシーア派の違いも分からないほどでしたよ。

豊富な社会人経験はどんな時に活かされているなと感じますか?

会計の知識や経験は、経理担当として何より活かせているなと思います。あとは、JVCって会議が多いし、みな議論が白熱するから議事録をとるのが大変なことが多いじゃないですか(笑)そんな時、大学院で論文かいていたから沢山の文字をパソコンにタイプできるんだな、と思います(笑)

後は月に3回実施しているオリエンテーションが好きなんですよね。社会人時代に営業の仕事をしていて、成績もよかったんだけど、結局、人と話すのが好きやねんな。初対面の人にNGOのこと、JVCのことを伝えるのに当時の経験は役立っているね。あの時はNGOで働くなんて想像もしていなかったけど、結果的に役に立ってる。何事も経験やね。

関西弁が印象的な池田さんですが、東京へはいつきたんですか?

JVCに入るころだよ。JVCで働くために東京に来たんだもん。当時は嫌々だったけどね。

清水:なぜですか?

だって東京の人って怖そうやん!だけど大阪だと、国際協力NGOの数も限られてるし...。だから東京に来た。実際に東京来てみたら、人も優しいし経験も積めるし、とても良かったけどね(笑)

何かとびっきりの写真を見せてください。

とびっきりの写真(1)BBQ中に「ハカ」を全力で練習する池田さんとびっきりの写真(1)BBQ中に「ハカ」を全力で練習する池田さん

これニュージーランドで「ハカ」を教えてもらっているところなのね。「ハカ」って分かるー?

清水:「ハカ」・・・・・お墓?

違うよ(苦笑)ハカだよ、ハカ。見たことない?これだよ、これ。

※Youtubeでラグビーニュージーランド代表のオールブラックスが、ハカをしている動画を見せてくださいました。

清水:初めて見ました...。(冷や汗)

ニュージーランドのラグビーではね、試合の前に、マオリ民族が戦う前に踊る民族ダンスをするんだよ。それが「ハカ」。この写真は、ニュージーランドでみんなで羊を焼いて食べていたら、突然ハカを教えてくれたときの写真。急に「違う!!!ポーズじゃなくて心で踊れ!心で!」って(笑)かなりいい感じやろ?だからこの写真はニュージーランドでの思い出が一番つまった一枚やで。

清水:素敵ですね。まだほかにも何かありませんか?(グイグイ)

とびっきりの写真(2)ここからクライストチャーチが一望できます。とびっきりの写真(2)ここからクライストチャーチが一望できます。

これめっちゃきれいやろ、これ~。ここは山やなしに丘やねんね。当時は震災の直後で、ニュージーランドの市内はほとんど壊滅状態やったんやけど、この写真は唯一散歩できたときに撮った写真。

ニュージーランドって、世界で一番最初に女性の参政権が認められた国なんだよね。ハカもそうだけど、少数民族や女性を尊重する文化が根付いてる。人間が自然とも共存し、少数民族とも共存していて、本当に素晴らしい国だと思う。僕が今まで行った国の数なんてたかが知れてるけれど、ニュージーランドは世界で一番いいとこやで!いつかはここに帰ろうと勝手に思っているくらい、すごくいいところ。ぶっちぎりやで。

最後に、座右の銘とその理由を教えてください。

「Smile, Smile, Smile !」

辛い時も嬉しい時も「Smile」さえあれば乗り切れます。
はたから見れば悩みなんてないと思われてしまいそうですが。

【インタビューをしてみての感想】

意外にも写真を撮られるのが苦手なようで、表情がカチコチですね(笑)意外にも写真を撮られるのが苦手なようで、表情がカチコチですね(笑)

私は大阪へ行ったことがありませんが、昔の、「お金もうけしたい!」という池田さんの強い信念は、関西の人っぽいな~と感じました。池田さんの現在までの経緯を伺っていると、本当に「たまたま」が多く、人や本との縁やめぐりあわせがここまで人生に影響してくるなんて、とても面白く思いました。また「とびっきりの写真」2枚を通して、とてつもないニュージーランド愛が伝わってきました。「ハカ」を知らないと言ってしまった時の、唖然とした表情は忘れられません。写真に撮っておけばよかった!(清水)

※池田さんがJVCの会報誌に書いたコラムがあります。ぜひ、こちらもご覧下さい。

【次回予告!】

か、かわいい...!国民的キャラクターと次回のスタッフの特徴を、うまくミックスさせた作品です。か、かわいい...!国民的キャラクターと次回のスタッフの特徴を、うまくミックスさせた作品です。

次回は、池田さんが
「JVCのお日さま。」とおっしゃるあの方にインタビューします。乞うご期待!

■池田が担当するイラク事業詳細、ご支援はこちらから

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清水春香/渡邊由香
2016年7月21日 更新第19回:経理担当 中原和江
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2016年5月 9日 更新第17回:南相馬事業担当 白川徹
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