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中東を学び続けてきた一個人が、いまパリを見て願うこと

パレスチナ事業担当 並木 麻衣
2015年11月19日 更新

こんにちは。パレスチナ事業東京担当の並木です。
連載枠としては続けての投稿、しかも堅い話題になってしまいますが、一人のアラビスト女子として、パリの事件に寄せて思うことを綴りたいと思います。

個人的な話になりますが、私は19歳の頃から12年間、アラビア語と中東を学び、現地の人々と関わり続けてきました。渡航し、暮らしたこともあります。
「中東って危なくないの?」とよくいわれますが、私はこう答えます。

「中東の人たちも私たちと一緒で、日々笑ったり泣いたり怒ったりしているけれど、政治と暴力に翻弄されすぎて、ごくたまに振り切れた人が出るだけだよ。
私たちはどうなの? 日本人に、暴力に走る危ない人はいないの?」

イスラームや中東がらみの「テロリスト」がニュースに出るたびに、日本をはじめ「先進国」の人たちは思うでしょう。
「どんな理由があったって、一般市民を殺してはいけないのに、この人たちはどうしてこんな恐ろしいことをするんだろう?」

そう思う人たちには、その「一般市民を殺してはいけない」という信念を、どうか一貫して持ったままでいてほしい、声を上げてほしい、と私は思います。
どんな理由があったとしてもコンサート・ホールやレストランで銃を乱射してはいけないし、誰が巻き添えになるのか見通せないような場所に爆弾を落としてもいけない、と信念をもって断言できる人が、世界中、とりわけ力のある国にたくさん住んでいてくれたら、と私は願います。

「テロとの戦い」は本当に分かりやすく、正しいような気もします。
でも、一番大切なことは「市民を殺さないこと」です。
ヨーロッパであろうと日本であろうと中東であろうと、この地球上で一般市民を殺す正当な理由は何もありません。一般市民の犠牲の数からいえば近年の中東の方が多くても、問題は数や人種ではありません。市民を一人殺してしまえば、それは最早、正当な行為ではないのです。

「報復」の前に、憎しみをぶつける前に、立ち止まって考え直して欲しいのです。14年前に9.11の「報復」で「テロ」と戦ったあと、一般市民にとってより安心で安全な社会ができたかどうか、誰がより幸せになったのか、記憶と記録を辿って欲しいのです。
いまこの情勢を見て、アラビストとしてまずは切に願います。

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