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第2回:事務局長 長谷部貴俊

2015年度広報インターン 渡辺 由香
2015年11月12日 更新

こんにちは。広報インターンの渡辺です。スタッフインタビュー2回目は、事務局長の長谷部貴俊さんです。NGOの事務局長ってどんな方なのでしょうか。深く探っていこうと思います。

長谷部さんは現在、東京事務所で勤務をしていらっしゃいますが、以前はJVCの事業地の一つであるアフガニスタンで現地代表をしていた時もあるそうです。現在、治安の関係上、日本人が入国するのが困難なアフガニスタンに長年携わっていた長谷部さん。色々なお話が聞けそうです!

国際協力に携わろうと思ったきっかけは何ですか?

学生時代、在日外国人の方と接した経験から、「将来は地域づくりにかかわりたい」と心に決めたという長谷部さん。決めてからは国際協力の道一本!やわらかな笑顔の中にも強い意志を感じました。学生時代、在日外国人の方と接した経験から、「将来は地域づくりにかかわりたい」と心に決めたという長谷部さん。決めてからは国際協力の道一本!やわらかな笑顔の中にも強い意志を感じました。

正直に言うと、大学入学時には、これといってやりたいことがありませんでした。大学二年生になった頃、先生から教えられて、ひょんなことから在日外国人のボランティアを始めました。東南アジア、イランや南米から出稼ぎに来ている方々に日本語を教えたり、法律アドバイスを行うボランティアでした。その時に接した方々から、本当は自分の生まれた場所で暮らしたいのだけど、経済的な理由などでどうしても出稼ぎをせざるを得ないのだと、苦しい状況を直接聞く経験をしました。

その後、世界の様々な状況に興味を持つようになり、大学三年生の時には、タイのNGOをいくつかまわりました。実際にタイに足を運び、日本とタイでは仕事に関する考え方がちがうことを肌で感じ、世界には様々な考え方があるのだと知り、本当に色々なことを考えるきっかけとなりました。

タイから帰国し、引き続き日本でボランティア活動をしている中で、多くの人に出会いました。イラン・イラク戦争に参戦していたイラン人や、出稼ぎで日本の小さな工場で働く人、大企業で働く人もいました。ここでの経験は本当に貴重で、「人それぞれ、いろんな世界があるんだなぁ」と思い知りました。在日外国人のボランティアと言っても、私が教えることよりも、皆さんから教わることの方が多かったです。この当時の経験が、「将来は地域づくりにかかわりたい」という、今思えば僕の原点につながっているのだと思います。大学卒業後はイギリスの大学院で国際協力の勉強をすることに決めました。

どうして国際協力を「仕事」にしたんですか?

誰かに動かされるのではなく、当事者が主体的に動ける社会を作りたいと思ったのが僕の原点です。草の根の活動をしたい、住民に近い立場で働きたい、と学生自体の経験から、強く感じていました。住民の目線で、ものごとをどのように見ることができるのかを、いつも考えていました。

もちろん、寄付や会員、ボランティアとしてこのような活動にかかわる選択肢もありましたが、僕は、自分が動きたかった。直接関わりたかったんです。他の選択肢はありませんでした。少し話はそれますが、僕は大学院で出会った妻と学生結婚し、その後社会人になり比較的若いうちに子どもを授かったのですが、家族には本当に支えてもらっています。家族の支えもあって国際協力を「仕事」にすることができているのかもしれませんね。

最近JVCは「ワーク・ライフ・バランス」の改善に取り組んでいると聞きました。事務局長としてどのようにお考えですか?

インタビュー中の眼差しは真剣そのもの!インタビュー中の眼差しは真剣そのもの!

実は僕自身、JVCで働き始めて三年目くらいに自分の限界を感じる時期がありました。自分の知識水準が低いな...と悩んだりしたことがあったんです。当時は誰にも言えず自分の中で悶々としていました。

アフガニスタン現地代表をしていた時には、食事か水が原因で急性肝炎になってしまったこともありました。2、3日意識がもうろうとしていて、その後、数週間入院することになりました。当時はそのような状況でも、事業のことが頭を離れなかった。今思えばバランスが崩れていたんですね。仕事ばかりになっていたし、忙しくて、何かに悩む暇もなかった。
と、いうように、若い頃は無理をして沢山の失敗をしてきました(笑)けれど、今はその経験があるからこそ、スタッフ一人一人のことをしっかりと考えられると感じています。何事も経験ですね。NGOで活動をするうえで、危険な地域でどのように心身ともに健康でいられるか。自身の経験も含め、これは非常に重要なことだと感じています。JVCのスタッフは真面目な人が多くて(笑)極端に働きすぎになりがちなんです。長く活動を続けるためにも、ワーク・ライフ・バランスをきちんと考えなければいけない時期にきていると思います。今は過渡期ですね。今後組織として、働き方については改めて考えていかなければならなりません。僕自身、日本にいるときには休日はよく休み、子どもと遊ぶように心がけています。

NGOで働くことに語学は必須でしょうか?

必ずしも外国語が必須というわけではないと思います。スタッフとして、どのような仕事を担当するかによります。日本で活動する場合は、外国語をあまり使わない場合もあります。一方、海外の事務所で働く場合、その地域の言葉は話せるといいですね。実は僕はあまり言葉は話せないんです(笑)アフガニスタンの言語としては、パシュトゥー語などがあるのですが、僕は少ししかできません。英語で話していました。スカイプとかメールを英語でやっていたら、スタッフのほうが英語上達しちゃったりして、英語でコミュニケーションをとっていました。

アフガニスタンの前は、別のNGOでカンボジアに駐在していました。当時、カンボジアの言葉のクメール語で数分のあいさつをできるように練習したら、現地の方が「我々のことばをつかってくれた」と非常に喜んでくれたことがありました。いわゆる最貧困といわれるような人々と協働していきたい場合、やはり地域の言葉はできたほうが良いですね。細かいニュアンスが分かれば、分かりあえることが増えます。村人のなかにもいろいろな意見がありますから、誰かがぼそっといったことを拾えるようになれるといいですよね。語学で言えば、海外で働く場合は、最低でも英語は必要なのかな、と実体験から思います。

ただ、語学にこだわりすぎる必要はないでしょう。国際協力をやるうえで一番必要なのは"人格""人間性""人柄"だと思います。テクニックや知識よりも、人として試されることが圧倒的に多いでしょう。人と人が直接つながる仕事ですからね。村人の期待も理解しつつ、こちらができることをしていかねばなりません。語学よりも、"いろいろな価値観を受け入れられる"ことがとても重要です。

最後にとびっきりの写真を見せていただけませんか?

事務局長になる前、アフガニスタンの担当をしていた時の写真事務局長になる前、アフガニスタンの担当をしていた時の写真

長老たちとの会議に参加している様子です。現地の文化や長老たちに溶け込みたくて、同じ格好をしていますね。懐かしいです。少し話はそれますが、こうして現地に溶け込み信頼関係を築くことは、自身の身を守ることにもつながります。

【インタビューをしてみての感想】

学生時代から国際協力にまっすぐな長谷部さん。ご自身の今までの苦労や経験をしっかりと活かしているところが素敵で、憧れました。なかなか真似できないことだと思います。すべてにおいて芯が強いところが長谷部さんの魅力なのだと思いました。(渡辺)

おっとりとした雰囲気や口調とは裏腹に、堅い意志をもつ長谷部さん。「国際協力に携わる上で最も重要なことは人間性や人柄」と、まさに長谷部さんがそれを証明しているように思いました。(清水)

※長谷部さんがJVCの会報誌に書いたコラムがあります。ぜひ、こちらもご覧下さい。

【次回予告!】 

長谷部さんいわく「シャープ」。そして「頭が良いと思いますね。抽象的な事柄を文字化・図式化できるロジカルな思考の方」というあの方にインタビューをいたします。3回目も、乞うご期待!

今回も次回の方の似顔絵を書いていただきました。

「僕、絵、苦手なんだよなあ~」と困りながら筆を進める長谷部さん「僕、絵、苦手なんだよなあ~」と困りながら筆を進める長谷部さん
「ああ、これ掲載されるのかあ、困ったなあ」と言いながらパチリ「ああ、これ掲載されるのかあ、困ったなあ」と言いながらパチリ

メガネが大ヒントに...!? 次回もお楽しみに!

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