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アフガンスタッフからサラーム!NGO現地スタッフが語る「私の人生」

2015年6月17日 更新

6月5日、来日していたラヒームさん、トラブ・ハーンさんの現地スタッフ二人に、これまでに歩んできた人生について語ってもらい、参加者の皆さんとアフガニスタンを考えるイベントを開催しました。二人とも、アフガン難民としてパキスタンで生活した経験を経て、現在JVCでそれぞれ看護師、会計担当として活躍しています。

ラヒームさんラヒームさん
トラブ・ハーンさんトラブ・ハーンさん

イベントはラヒームさんによるコーランの暗誦から始まりました。物事を始める前には、まずこのようにお祈りをすることがアフガニスタンの習わしです。ラヒームさんは、5才くらいの時に父親がソ連とムジャヒディンとの戦いの中で亡くなりました。その後家族はパキスタンのペシャワールへ避難し、そこで叔父たちと生活することになりました。叔父の一人は医者でしたので、その手伝いをする中でラヒームさんは医療への関心を持ち始めたということです。パキスタンで暮らしている時に母親を病気で、兄を事故で亡くしました。つらい時期でした。その後看護師の資格をとり、ソ連撤退後のアフガニスタンに帰ってからいくつかの団体で働いたあと、2007年にJVCに入りました。看護師として医療に従事する一方、村の長老たちと地域保健活動にも取り組んでいます。

ラヒームさんは現在47才くらいで、立派なあごひげをたくわえています。一方、トラブ・ハーンさんは27才、ひげはつけていません。イスラムの伝統では、男はひげをつけるのが当たり前なのに、どうしてトラブ・ハーンさんはヒゲを伸ばさないのか、またそのことをラヒームさんはどう思うのか、参加者から質問が出ました。パシュトゥー語の通訳者(登利谷さん)を介してもらったラヒームさんの回答では、若い世代はイスラム教の自由な解釈をしているし、それをとがめる年長者も少ないとのことでした。どこの国でも若物は自由な考え方をしているようです。

ラヒームさんは、地域保健活動のために、村の家々をよく巡回しています。これについての質問も出ました。夫以外の男性には顔を見せないアフガン女性の家に、もし女性一人しかいなかった場合、どうやって訪問するのか、という質問です。これに対しては、ラヒームさんはすでに長いことJVCスタッフとして地域活動をしているので人々から信頼されており、女性と軒先で話すくらいならあまり問題はない、との答えでした。

パシュトゥー語の通訳をはさんで熱く語るアフガンスタッフパシュトゥー語の通訳をはさんで熱く語るアフガンスタッフ

休憩をはさんでトラブ・ハーンさんの話がはじまりました。トラブ・ハーンさんの家族もソ連軍侵攻の時にパキスタンに移住し、彼はカチャ・ガリ難民キャンプで生まれました。難民キャンプでの生活はとても厳しいものでしたが、彼の両親は希望を捨てずに周囲の環境に適応していったとのことです。トラブ・ハーンさんは、難民キャンプの小・中学校へ通い、高校へ進学、そして医科大学に入学しました。しかし、家計が苦しかったために7ヶ月で中退、毛布店のレジをしながら家を支えました。やがて家計が回復したので、今は仕事をしながら別の大学で情報技術を学んでいます。JVCには2011年から会計担当として勤務しています。

パキスタンの難民キャンプで生まれ育ったトラブ・ハーンさんは、そこでの思い出にも触れていました。彼が行っていたアフガン難民学校には、椅子も机もなく、生徒は床に座って授業を受けていました。でもすぐ近くのパキスタン人の学校には、りっぱな設備が整っています。子ども心に感じた差別はどれほどのものであったでしょうか。

今、アフガニスタンでは駐留していた外国軍の撤退が続き、最後に残っている米軍も順次撤収する予定になっています。これに伴い、アフガニスタンの人たちには自分たちの国が世界から忘れられてしまうのではないか、との危機感が強まっています。その不安を減らそうと "Don't forget Afghanistan" キャンペーンが、昨年、日本でも行われました。(キャンペーン特設サイトはこちら)このメッセージを広げるため、イベント会場でも、最後に参加者の皆さんにこのプラカードを持っていただいて集合写真を撮りました。参加者の皆さんを通じて、アフガニスタンの実情が少しでも周囲に伝わっていけたならば、うれしい限りです。

Don't forget AfghanistanDon't forget Afghanistan

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