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"平和の象徴"チューリップの球根達に呼ばれて

経理担当/イラク事業担当 池田 未樹
2014年10月16日 更新
富山県砺波市で行われた報告会の様子富山県砺波市で行われた報告会の様子

日本国際ボランティアセンターの現地パートナーでキルクーク県を中心に、国内避難民の支援に最前線で携わるNGO団体INSANの代表アリー・ジャバリさんが9月7日(日)に来日しました。8日(月)の都内での報告会に続き、12日(金)富山県砺波市(となみし)にて報告会を行い、混乱する現地の様子と緊急支援の必要性について支援者や関心をもつ方々に伝えました。

その中でアリーさんは、緊急救援だけでなく国内避難民の受け入れをきっかけに、地元のコミュニティと避難してきた人たちとの『融和』や『共存』を促す取り組みの必要性を訴えました。

報告会では、イラクの文化についても質問がありました。イラクの文化について質問に答えたアリーさんに対し、参加者の一人が「アリーさんからイラクの紹介があったので、今度は私たちの街についても知ってほしい」と砺波市が日本一のチューリップ球根の生産地であることを教えてくれました。

砺波では大正期からチューリップ栽培が始まりました。しかし戦争の拡大にともなって、食糧増産のために花を作る者は非国民とみなされるような風潮になっていきました。そのうえ昭和20年2月にチューリップは不要不急作物に指定され、球根栽培が禁止されたのだと参加者の方が教えてくれました。

しかし、それでも戦争はいつまでも続かない、必ず平和な時代が来る、花が必要とされる時は必ずやってくると信じ、麦の間に隠すように、あるいは稲穂の邪魔にならないように田圃の畔に植えたりし栽培を続ける人も多かったそうです。

やがて戦争が終わり人々は、復興はチューリップからと、球根栽培を再開しました。そしてチューリップを"平和の象徴"と思って慈しんだといいます。

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報告会後、参加者の方々と一年中チューリップを鑑賞できる市内のチューリップミュージアムを訪問しました。「素晴らしい!」と絶賛しながらチューリップの前から動こうとしないアリーさんが印象的でした。

数種類の球根を参加者の方からプレゼントされたアリーさんは、「イラクの自宅の庭でチューリップを育てる」と、真剣な表情で栽培方法を職員の人から聞いていました。自らを「Peace Maker」と呼ぶアリーさんは、きっとこのチューリップの球根達に呼ばれ、この街で報告会をすることになったのかもしれません。

しかし! アリーさんは街を離れる際、駅で「僕の球根知らへん?あれは大切な球根やねんから!!」と大騒ぎ。(結局、ゴチャゴチャに荷物を詰め込んだもう一つのスーツケースの奥から発見されました。)

アリーさん、"Peace Yard"にアイデアや想いを詰め込むのは素晴らしです。しかしスーツケースへの詰め込み過ぎはほどほどに。

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