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50万人が避難してきているイラク・キルクークから、融和と共存を訴える

INSAN代表アリー・ジャバリ氏来日報告
経理担当/イラク事業担当 池田 未樹
2014年10月 2日 更新
紛争や混乱が続くイラクにあって、民族や宗教、避難民とその受入側といった違いを越えて共存することの重要性を伝えるアリーさん紛争や混乱が続くイラクにあって、民族や宗教、避難民とその受入側といった違いを越えて共存することの重要性を伝えるアリーさん

日本国際ボランティアセンター(以下JVC)のイラク事業における現地パートナーで、イラク北部キルクーク県を中心に活動するNGO団体INSANの代表アリー・ジャバリさんが9月7日(日)に来日しました。

翌8日(月)の東京での報告会では、避難民の支援に最前線で携わるアリーさんから、イラクの厳しい現状について報告がありました。そして、平和学研究者の佐々木寛教授を交えて日本の私たちの関わりについても考えました。この報告会の後、富山、新潟でも報告会を行い、混乱する現地の様子と緊急支援の必要性について支援者や関心をもつ方々に伝えました。

その中でアリーさんは、緊急救援だけでなく国内避難民の受け入れをきっかけに、地元のコミュニティと避難してきた人たちとの『融和』や『共存』を促す取り組みの必要性を訴えました。

JVCは、キルクーク県を中心に活動するNGOのINSANが実施する、主に10歳前後の子どもたちを対象にした「平和ワークショップ」を2009年から支援してきました。アラブ、クルド、アッシリア、トルコメンと、民族も言語も異なる子どもたちを対象に、言語を伴わずに交流できるアートやスポーツなどのセッションを折り混ぜながら、文化の多様性、子どもの権利、平和構築、紛争解決に関するセッションを行います。そして徐々に対象をその保護者、学校の教員、教育関係の行政担当者などにも広げ、浸透を図ってきました。しかし6月からの現地情勢の悪化をうけ、この「平和ワークショップ」継続の可能性について話しあうため会議を行う必要が生じました。また並行して、現在戦闘地域からキルクーク県に流入している国内避難民への支援について緊急に会議を行いました。

いまのキルクーク県には50万人が避難してきており、そのほとんどはキルクーク市内に滞在しています。現在キルクーク市郊外の3か所に避難民キャンプ開設の準備が進められているそうです。そして避難民の流入に伴い、食料品、家賃、水道光熱費等、物価が急激に上がっているため、受け入れコミュニティの中には避難民に対して快く思ってない人たちもあり、受け入れコミュニティと避難民の間の緊張が高まりつつあるとのことでした。また多くの子どもたちが過酷な経験による心理的な問題を抱えているため、精神的なリハビリも必要とのことです。

日本での報告会で会場からの質問にも耳を傾けるアリーさん(右から2人目)日本での報告会で会場からの質問にも耳を傾けるアリーさん(右から2人目)

アリーさんは、このようなキルクークの現状について、緊急救援だけでなく、国内避難民の受け入れをきっかけに、地元のコミュニティと避難してきた人たちとの『融和』や『共存』を促す取り組みが必要であると、これまで取り組んできた「平和ワークショップ」をさらに拡大した"Peace Yard(平和の庭)"の取り組みへの支援を訴えました。Peace Yardは、これまでの「平和ワークショップ」のように、キルクーク市内の多様な民族の子どもたちおよび両親や地域のリーダーを招いての交流を促すことをさらに発展させ、国内避難民の子どもたちへの「心のケア」そして、避難民の子どもたちと地元の子どもたちとの交流を想定しています。この取り組みについて、JVC内でさらに議論を重ね、引き続きイラク支援を検討して行きたいと考えています。

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