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2014年1月22日 【 東京事務所の日々

映画『100,000年後の安全』がまるごとネットで観られます

会報誌レイアウト・総務担当 細野 純也
2014年1月22日 更新

映画がまるまる一本無料公開!

東京事務所インターンの一人に教えてもらったのですが、東京都知事選の争点のひとつに「脱原発」がある、ということで、放射性廃棄物の取り扱いをとりあげた映画『100,000年後の安全』が、なんと以下のページからネット上でまるごと一本無料で観られるそうです(2月10日正午まで)。

映画の予告編はこちら。

この映画は、東日本大震災の発生後に日本で緊急公開されていたもので、その際に私も観に行って映画評を2011年当時発行したJVC会報誌に掲載しました。以下にその記事を転載します。ネタバレはしていないのでご安心を。

映画評『100,000 年後の安全』

このドキュメンタリー映画は、今回の東日本大震災および原子力発電所での事故を受けて緊急上映されたものだ。

現在進行形である日本での原発事故とは異なり、この映画の主眼は、原発の発電過程に出される放射性廃棄物(安全になるまで約十万年かかる)を処理するために地中深く埋めるフィンランドの施設を舞台に、これを二度と掘り起こさせないために十万年後の未来の人類とどうやってコミュニケーションするか(そもそもとれるのか)、ということにある。しきりに「僕の言うことが聞こえるかい?」というナレーションが入り、またこの施設に関わる人たちも、未来の人たちへのメッセージとして、カメラに向かって「ここに近づくな」「幸運を」と、本気かどうかなかばわからないような表情で語りかける。

まるで『2001年宇宙の旅』に出てきたようなやたらと白く無機質なトーンの地下施設と、その奥に広がる硬い岩盤を穿(うが)って地下数百メートルまで掘り進む暗く巨大な坑道。その対比が、効果的な音楽ともあいまって、この「異様な解決策」に対する恐怖感を盛りあげることに貢献している。

今回の震災での個人的な教訓が、いまのところ二つある。ひとつは、「安心しすぎず、心配しすぎず」。もうひとつは、「一見真実や結論に見えるものに安易に飛びつかない」。日本における原発関連の議論では、推進派と反対派との間でお互いに対する不信感が根強く、双方がこりかたまって歩みよることができなかった、と聞く。意見が分かれるこうした議題に関して、「一方が100%正しい」ということはあまりない。そう思えなかったことが、今回の事故をここまでのものにしてしまったのかもしれない。十万年後などと言わず、同じ時代に住む人とのコミュニケ―ションがまずは必要なのでは、と思わせてくれる映画だ。

(総務担当 細野 純也)

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