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2013年4月25日 【 イベント&講演

イラク戦争から10年【1】 イラク・キルクークからゲストをお招きしました

イラク事業担当 原 文次郎
2013年4月25日 更新
INSANの3名と、JVC東京事務所にてINSANの3名と、JVC東京事務所にて

JVCは3月に、これまでイラクのキルクーク市での活動のJVCの現地パートナーとしてワークショップ実施を担ってきたイラクNGOの"INSAN"(インサーンとは、アラビア語で"人間"の意味)の関係者を日本にお招きしました(3月7日~16日)。

来日されたのは、INSAN代表のアリーさん、ラパリーン地区でのワークショップ担当者のインティサールさん、およびインティサールさんのお連れ合いで、ラパリーン地区にも近いアスカリ地区の住民代表でもあるモアイヤードさんの3名で、彼らはイラクの中でもいまだ治安状況の厳しい地域とされているキルクークに住み、活動をされています。

立教大学主催「宗教間・文化間対話を通したアジアの共存と平和」国際シンポジウムに参加(3月9日)

パネルディスカッションで発言するアリーさん(右端)パネルディスカッションで発言するアリーさん(右端)

立教大学主催のシンポジウムに参加し、カンボジアやフィリピンなどの国々からの参加者に混じり、イラクにおける地域住民の対話による平和構築の取り組みを報告しました。

アラブ、クルド、トルコメンなどの様々な人々が住む地域で、地域住民の話し合いの場を設け、その地域に特有の様々な必要を満たすために何をすることが必要なのかを話し合った上で、そのような地域住民の要望を行政当局に伝える場を設定しています。そのような下からの取り組みに加えて、政治家や市や県などの行政当局などの権力を持つ人々にも民族や宗派の違いの偏見を排し、対立を避けることの重要性を理解してもらう機会を設定するなど、上からの取り組みも含め、包括的な取り組みが必要なこと、また、女性の参加や次の世代に渡る取り組みという意味で子どもたちへのアプローチも重要で、その意味で子ども平和ワークショップの活動の意義が強調されました。

「イスラム文化と親しもう講座」Vol.1 イラク編(3月13日)

都内のアラビアレストラン「月の砂漠」を会場に、お坊さんに聞き手になっていただき、イスラムの教えが日常生活におよぼす影響についてお尋ねしました(アーユス仏教国際協力ネットワーク様との共催)

日本人にはなじみの薄いとされるイスラム教ですが、お祈りの方法にも、簡略化された方法が許されるなどの柔軟性があること、日本人が笑顔で親切に接してくれることに感激し、このような礼はイスラムにも通じること、良い行いで功徳を積むことなど、仏教との間にも共通性があることがわかりました。

また、アラブ料理を食べながら、食事の決まりごとのお話しもあり、30名余りの参加者もリラックスしてイスラムの文化に触れる楽しいひと時になったかと思います。

(※共催のアーユス仏教国際協力ネットワーク様のご報告はこちら

「イラク戦争から10年 混迷の中から生まれ出る希望」(3月15日) 

西新宿のお寺(日蓮宗、常圓寺)を会場に、イラクの現状とINSANの地域支援活動について聞きました(アーユス仏教国際協力ネットワーク様との共催)。

政治ボスによる権力争いにより対立が続くイラクの中でも、地域住民は民族、宗教の違いを対立に結びつけるのではなく、平穏に暮らせることを望んでいること、NGOがそれらのニーズを汲み取って支援を続けることの重要性を再認識する機会となりました。

キルクークには石油利権を巡る思惑から、中央政府がクルド民族の住民を追い出し、アラブ民族の住民を多く住まわせた「アラブ化」の歴史があり、その反動でイラク戦争後に「正常化」するとしてクルド系の住民が増えるなど、人口の移動が激しく、これに加えて、2006年前後にイラク全土で激化した、内戦状態とも言われた対立の影響を受けて、他の地区から移り住んで来た避難民が多いなど、歴史的な経緯により、複雑かつ流動的な人口構成になっています。

このような住民の間で衝突を回避して平和的に話す場を設定するためには、衣食住や教育、保健など、日常生活上での共通利害、ニーズを把握する必要があり、そのプロセスとして地域のボランティアを養成し、ボランティアチームによる個別訪問とインタビューの方法を取ります。その上でこれらの必要を満たすために必要な方策を地域住民の代表同士で話し合い、解決方法を見つける場を設けます。この「地域委員会」に参加する人々には心理的な壁を取り除き、平和的に他人と接し、話し合うやり方を学んでもらっています。正しい学びの機会があれば、先入観を持たず仲良くなれること、10年15年に渡り、次の世代に至る取り組みが必要とされるという点では、子どもたちへの平和教育の重要性も強調されました。そこに、今後に向けての希望が生まれています。

(※共催のアーユス仏教国際協力ネットワーク様のご報告はこちら

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