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「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」がシンポジウムを開催

広報担当 広瀬 哲子
2011年2月22日 更新

あと1ヶ月で、あの日から丸8年が経ちます。2003年3月20日に米英軍の攻撃によって始められたイラク戦争。国連安保理決議を得ていない攻撃であったにも関わらず、日本政府はこの戦争をいち早く支持し、「人道支援」の名目で自衛隊の派遣も行いました。

イラク戦争の攻撃とその後の混乱で、民間人を中心に15万人以上が亡くなったとWHO(世界保健機関)は報告しています。

クラスター爆弾の被害に遭った少年クラスター爆弾の被害に遭った少年

そもそもこのイラク戦争の開戦は、「イラクは大量破壊兵器を保有している」という疑惑が最大の根拠でした。しかしブッシュ元米大統領も認めた通り、大量破壊兵器の疑惑は誤りだったことが判明。それではなぜイラクを攻撃する必要があったのでしょう?日本ではどうして、この誤った戦争に協力するという決断が下されたのでしょうか?

今イギリスやオランダなど各地で、なぜ当時の政府がイラク戦争への参戦を決断したのかを検証するという取り組みが進んでいます。イギリスでは政府が「独立調査委員会」を設けて公聴会でブレア元首相の喚問を行うなど、着々と進んでいます。

次は日本の番です。政府が「第三者検証委員会」を設立し、イラク戦争を支持した当時の政府判断を検証するよう、NGO等から議員・政府に呼びかけています。JVC代表の谷山も呼びかけ人の一人です。この趣旨に賛同した国会議員によって党派を超えた議員連盟ができるなど、着実に動きが進んでいます。

先日、「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」の主催でシンポジウムを開催。これから検証を進めていく上で重要なポイントが確認されました。雪にも関わらず100名以上の参加者で会場はぎっしり。

150名以上が参加150名以上が参加
パネリスト1パネリスト1

<なぜ検証をするのか>
ネットワーク事務局長の志葉氏、アジアプレスの野中氏、ピースボートの吉岡氏ともに語っていたのは、「同じ過ちを繰り返したくない」という思い。根拠なき戦争で失われた多くの命に向き合い、二度とこのような過ちを犯してはならないという信念がこの検証の土台にあります。自衛隊の海外活動の拡大など、日本が軍事協力により入り込んでいく動きがある今こそ、過去の間違いを検証する必要があると語られました。

<検証の難しさ>
「イラク戦争に正義がなかった、というのは多くの人が認めるところ。しかし日米同盟が重要だから戦争に協力するのは仕方がないことだった、と考える人が多い」と、元外交官の孫崎氏。しかし日本は本当に米国に守られているから安全と言えるか?と問題提起し、イラク問題は日米関係を含めて考える必要があると指摘しました。

<検証のポイント>
このネットワークでは検証のポイントを7点に分けて挙げています。中でも特に重要なのは、
イラク戦争を支持した政治判断」と
自衛隊派遣の政策判断」の検証という2点である、
とイラク派兵差止訴訟原告である池住氏。

イラク戦争に対する国際法上の解釈は適切だったのか?
米国が大量破壊兵器情報の誤りを認めた後も戦争を支持し続けたことは適切だったのか?
自衛隊海外派遣の法的根拠は何であったのか?
特別措置法成立に至るプロセスは適切であったか?
これらを見直すことが、誰かを弾劾するためでなく「同じ過ちを繰り返さない」ために必要だと議論されました。

パネリスト2パネリスト2

最後に、これら検証のポイントがまとめられた書面が齋藤勁衆議院議員に手渡されました。これからの動き、ぜひ見守ってください。もっと詳しく知りたい方はイラク戦争の検証を求めるネットワークのホームページを。賛同の署名こちらで受け付けています。

(広報担当 ひろせ)

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