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【イベント&講演】
写真展「イラクの目撃者」、開催中

広報担当 広瀬 哲子
2011年2月26日 更新

広尾の「JICA地球ひろば」にて2月27日(日)まで、写真展「イラクの目撃者」を開催中です。

ここに展示されている約20点の作品は、全てイラク人の写真家によるものです。2003年のイラク戦争以来、激しい混乱の中を生きるイラクの人々。治安の悪化から数百万人もが国内外に逃れ、その多くが今も故郷に帰れずにいます。そんな社会をイラク人カメラマンたちはどう捉えたのでしょうか。

アハメッド・アブドゥラ氏が2008年にバグダードで撮影したのは、自宅を襲った爆弾の残骸を見せる男性でした。非武装の民間人の家庭が迫撃砲を受けることは珍しくありません。

そんな中でも子どもたちには何とかして教育を受けさせたい、と仮づくりの教室で授業をする先生たちもいます。アリ・ヤシーン・イルカディ氏が撮影した暗い教室での授業風景からは、草の根で立ち上がる人たちの強さが伝わります。

高い木に上りナツメヤシを収穫する男たちや、壁に落書きをして遊ぶ子どもたち。イラクの人たちが取り戻そうとしているのは、そんな当たり前の日常生活なのです。

現地写真家の視点を通して、破壊と再生が入り混じるイラクの今を「目撃」してください。

●開催情報●
開催日:2月27日(日)10:00〜18:00まで 
会場:JICA地球ひろば 1階セミナールーム101
詳細はこちら

●写真展のほかにも・・・●
JVCのイラクでの活動を支援
イラク戦争の検証を求めるネットワーク

●おまけ●
会場のJICA地球ひろばには素敵なカフェが併設されています。食事を待つ間に楽しめるのが、モンゴルの羊の骨を使った占い。4つの骨の組み合わせで、34通りの結果が出るのです。早速イラク担当の原が振ってみたところ・・・?
結果はなんと34通りの中で最悪の「大凶」!!後は上昇するのみです!

(広報担当 ひろせ)

あと1ヶ月で、あの日から丸8年が経ちます。2003年3月20日に米英軍の攻撃によって始められたイラク戦争。国連安保理決議を得ていない攻撃であったにも関わらず、日本政府はこの戦争をいち早く支持し、「人道支援」の名目で自衛隊の派遣も行いました。

イラク戦争の攻撃とその後の混乱で、民間人を中心に15万人以上が亡くなったとWHO(世界保健機関)は報告しています。

クラスター爆弾の被害に遭った少年クラスター爆弾の被害に遭った少年

そもそもこのイラク戦争の開戦は、「イラクは大量破壊兵器を保有している」という疑惑が最大の根拠でした。しかしブッシュ元米大統領も認めた通り、大量破壊兵器の疑惑は誤りだったことが判明。それではなぜイラクを攻撃する必要があったのでしょう?日本ではどうして、この誤った戦争に協力するという決断が下されたのでしょうか?

今イギリスやオランダなど各地で、なぜ当時の政府がイラク戦争への参戦を決断したのかを検証するという取り組みが進んでいます。イギリスでは政府が「独立調査委員会」を設けて公聴会でブレア元首相の喚問を行うなど、着々と進んでいます。

次は日本の番です。政府が「第三者検証委員会」を設立し、イラク戦争を支持した当時の政府判断を検証するよう、NGO等から議員・政府に呼びかけています。JVC代表の谷山も呼びかけ人の一人です。この趣旨に賛同した国会議員によって党派を超えた議員連盟ができるなど、着実に動きが進んでいます。

先日、「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」の主催でシンポジウムを開催。これから検証を進めていく上で重要なポイントが確認されました。雪にも関わらず100名以上の参加者で会場はぎっしり。

150名以上が参加150名以上が参加
パネリスト1パネリスト1

<なぜ検証をするのか>
ネットワーク事務局長の志葉氏、アジアプレスの野中氏、ピースボートの吉岡氏ともに語っていたのは、「同じ過ちを繰り返したくない」という思い。根拠なき戦争で失われた多くの命に向き合い、二度とこのような過ちを犯してはならないという信念がこの検証の土台にあります。自衛隊の海外活動の拡大など、日本が軍事協力により入り込んでいく動きがある今こそ、過去の間違いを検証する必要があると語られました。

<検証の難しさ>
「イラク戦争に正義がなかった、というのは多くの人が認めるところ。しかし日米同盟が重要だから戦争に協力するのは仕方がないことだった、と考える人が多い」と、元外交官の孫崎氏。しかし日本は本当に米国に守られているから安全と言えるか?と問題提起し、イラク問題は日米関係を含めて考える必要があると指摘しました。

<検証のポイント>
このネットワークでは検証のポイントを7点に分けて挙げています。中でも特に重要なのは、
イラク戦争を支持した政治判断」と
自衛隊派遣の政策判断」の検証という2点である、
とイラク派兵差止訴訟原告である池住氏。

イラク戦争に対する国際法上の解釈は適切だったのか?
米国が大量破壊兵器情報の誤りを認めた後も戦争を支持し続けたことは適切だったのか?
自衛隊海外派遣の法的根拠は何であったのか?
特別措置法成立に至るプロセスは適切であったか?
これらを見直すことが、誰かを弾劾するためでなく「同じ過ちを繰り返さない」ために必要だと議論されました。

パネリスト2パネリスト2

最後に、これら検証のポイントがまとめられた書面が齋藤勁衆議院議員に手渡されました。これからの動き、ぜひ見守ってください。もっと詳しく知りたい方はイラク戦争の検証を求めるネットワークのホームページを。賛同の署名こちらで受け付けています。

(広報担当 ひろせ)

歌が暮らしに根付いている南アフリカ。
教会でゴスペルが歌われるのはもちろん、会議の場で「今日はこれが決まったよ〜♪♪」と即興の歌でハーモニーが生まれることもしばしばです。

そんな南アフリカから、JVC30周年記念シンポジウムのために二人の女性が来日しました。HIV陽性者グループのリーダーを務めるセリーナと、JVCスタッフのドゥドゥ。ドゥドゥは所属しているゴスペルグループが南アで優勝するほどの歌声の持ち主です。

1月30日、南アの2人によるゴスペルと、ジャズピアニスト・小川理子さんによるコンサート「The Roots of Music」が開催されました。小川理子さんはパナソニックの社員でありながら、プロのピアニストとして各地で活躍されているミュージシャンです。

このコンサートの主催者であり、会場を提供してくださったのは、ユニリーバ・ジャパンの前社長である木下尚慈さんが理事長を務める「マエストローラ音楽院」。新宿御苑そばで室内楽を学べる素敵なサロンです。

会場のサロンには2回のステージとも、定員30人を超える参加者が集い大盛況!イベントはJVCスタッフによる南アの現状紹介を幕開けにスタートです。アパルトヘイトの歴史や、HIV/エイズの課題をお話しました。

南アフリカ紹介南アフリカ紹介

そしていよいよ演奏へ。小川さんによるジャズピアノとボーカルでは、南アの二人をイメージしたアドリブも飛び出しました。

小川理子さん小川理子さん

ドゥドゥとセリーナによるゴスペルでは、伝統的な曲のほかHIVの検査をテーマにした曲も。

ドゥドゥとセリーナドゥドゥとセリーナ

そしてクライマックスは3人のセッションです。「Amazing Grace」の美しさに酔いしれ、「We Shall Overcome」は盛り上がった会場が一体になっての大合唱となりました。

セッションセッション

今回のコンサートの収益金は全額、JVCが南アフリカで行うエイズ対策などの支援活動に役立てられます。コンサートの全収益13万円が活動への寄付となり、これでHIV陽性者26名がエイズ治療の研修を受けることができます。

ゴスペルを歌ったセリーナ自身もHIVの陽性者です。「支援をする側、される側という垣根を超えて、社会をより良くしていこうという思いを持つ日本の人たちと出会えて嬉しい」と語っていました。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
早速木下さんとJVCの面々では「第2弾はどうする?!」の打ち合わせが進んでいます。夜、皆でワインを飲みながらの打ち合わせは特に進みます
JVCの活動地にちなんだ企画ということで、次回は中東の音楽も候補です。お楽しみに!

コンサート全景コンサート全景

(広報担当 ひろせ)

JVC30周年シンポジウム「わたしはここで生きている。―貧困、紛争、エイズを超えて―」が盛況のうち無事に開催されました。こちらのページに報告を掲載いたしましたのでご覧ください。

シンポジウムシンポジウム
3人のゲスト3人のゲスト

パレスチナから来日したマナール、南アフリカから来日したセリーナとドゥドゥとも、日本でたくさんの方に現地の状況や思いを伝えられたことを喜んでいました。

マナールとセリーナは初めての日本。
特にマナールが驚いていたのは?
「犬が服を着て歩いてる!」
「ものすごく短くてフリフリのスカートをはいた女の子が電車に乗ってる!」
「道にゴミが落ちてない!どうして?!」
「川がたくさんある!」 →この感想はちょっと意外でした。
こちらは隅田川でのお気に入りの一枚。

マナールマナール

セリーナは日本の食事が気に入ったよう。特にお魚のほっけ。お箸もチャレンジしましたが、結局手でほぐして手で食べる南ア流がしっくり来るよう。最後の成田空港で選んだのも「ほっけ定食」でした。

セリーナセリーナ

これからも海外からゲストを招いたイベントを開催していきますので、ぜひご参加ください。

(広報担当 ひろせ)

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