アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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現地ブログ from 東京事務所

東京事務所スタッフ日記

JVC東京事務所スタッフが、国内のイベントの様子や事務所での出来事の様子をお伝えします。

JVCインターンとして活動した日々

2017年度ホームページ分析インターン 佐藤泉未
2018年3月15日 更新

はじめまして。ホームページ分析インターンの佐藤泉未です。一年間ウェブに携わってきたものの、自分でこうして記事を書いてみるのは初めてで、とても緊張しています...。

私も、これまでのインターンのブログに続き、どんな一年間だったのかをご紹介したいと思います。

新しいことを学ぶことだけが学びではない
―「JVCでインターンする」とは―

2017年度ホームページ更新インターン 金城 英見
2018年3月12日 更新
2017年度インターン。今年度は全員学生です2017年度インターン。今年度は全員学生です

はじめまして、こんにちは。2017年度HPインターンの金城 英見(きんじょう えいみ)です。今までたくさんの記事をHPにアップしてきましたが、自分で記事を書くのは今回が初めてです。

さて、現在JVCでは2018年度のインターンを募集しています。「NGOに興味がある!」「国際協力に関心がある!」という方はぜひこの機会にご応募ください!学校や会社では学べないことがたくさん学べる1年になると思います。応募を迷っている方は、この記事を読んで「応募しよう!」という気持ちになってくれたら嬉しいです。(本日3月12日中にJVCに届けばOKです!)

【東京事務所の日々】
もうすぐ卒業!インターンの日々で学んだこと

2017年度広報・ファンドレイジングインターン 小貫真由
2018年2月22日 更新

こんにちは。2017年度広報・ファンドレイジングインターンの小貫です。今年も早2月後半。インターン期間は4月から翌年3月まで。ですので、私は来月で広報・ファンドレイジングインターンを卒業することになります。

私たち2017年度インターンの卒業が間近に迫る現在、JVCでは2018年度のインターンを募集しています。

振り返ってみるとJVCで過ごした約1年間、JVCのインターンとして一般的な大学生では経験できないことに携わり、その度に考えさせられること・学びになったことがたくさんありました。今回は、私がインターンでどんなことを得られたか、どんなことをしたのか、広報・ファンドレイジングインターンとして活動した日々を少しだけ紹介します。このブログを読んでいる、国際協力に関心がある、学びたいと思っている皆さんには、2018年度インターン募集をチャンスだと思い、国際協力に一歩踏み出すきっかけとしてぜひ応募していただきたいと思います。

【イベント&講演】
「国際有機農業映画祭2017」に参加しました!

2017年度広報・ファンドレイジングインターン 小貫真由
2018年2月20日 更新

12月3日(日)、国際有機農業映画祭に参加してきました!

私は5月に開催した「世界と私たちの種のはなし」に参加して以来、遺伝子組換えや有機野菜など農業に関心を持つようになりました。私自身、元々食べることが好きで、家では料理もよくします。食に関心はあっても、食べ物をつくる農業については知らないことがたくさんあると感じていました。一消費者として、どのように「食」と関わっていこうかな、と思っていた中今回の映画祭のことを知り、参加しました。初めて参加したのですが、考えさせられることがたくさんありました。

国際有機農業映画祭は、2007年から毎年一回開催されている映画祭です。有機農業や食の安全といった問題のみにとどらまず、自然と人との関係のあり方やそれを支える価値観、社会の作り方といったところまで視野を広げ、"思想としての有機農業"を考える構成を目指しているそうです。
今年のテーマは『いのちを引きつぐ』。テーマに合わせて6つの映画が上映されました。また映画以外にも、「野良語り 種って、おもしろい!」という座談会や販売ブースなど、有機農業に関して楽しく学べる取り組みもありました。

最も印象に残った映画は「未来の収穫」です。この映画は、農薬を使わずに世界人口を養えるのか?という問いの答えを得るため、南米やアフリカなど世界各国の農家や学者たちにインタビューをしているドキュメンタリーです。その中で日本の農家の方も登場していました。彼が登場したことで、どんな手法で食料を生産、確保していくのかという農業食料システムの問題は日本以外の国だけの問題ではないこと、日本を含めた世界の問題であることに気付かされました。

上映された作品のひとつ「我々の土地は今」では、南アフリカ事業担当/地域開発グループマネージャーの渡辺さんが解説者として登壇しました。

来場した皆さんも渡辺さんの話を集中して聞いてくださっていました来場した皆さんも渡辺さんの話を集中して聞いてくださっていました

渡辺さんは、「『我々の土地は今」は2015年の作品で、映画は希望の見える終わり方をしていたが、その後、彼らの状況は悪化している。日本の有名企業も土地収奪の問題に関わっている。」と話していました。土地収奪に日本企業が関わっていることを知り、他人事には思えませんでした。遠いアフリカの問題ではなく、自分たちも関わっていること、私自身の選択も影響を与えるんだということを意識して暮らしていきたいと思いました。

映画祭では、「有機のブース」という販売ブースも出店されていました。映画の間の休憩時間には、ブースコーナーはたくさんの人でにぎわっていました。ブースでは、有機野菜や加工品、農業にかんする本など、スーパーやお店で普段見ることのない商品がたくさん販売されていました。
その中で私が購入したのがこちら!浦部農園さんの有機古代米です!

手前は右から古代赤米、緑米。奥は右から雑穀ブレンド、彩穀、古代黒米。手前は右から古代赤米、緑米。奥は右から雑穀ブレンド、彩穀、古代黒米。

私の家族は、お米をよく食べる家です。古代米はミネラルが豊富だそうで、しかも浦部農園さんの古代米は特に農薬・化学肥料一切不使用で安心とのこと、食べ方も普通のお米に大さじ一杯入れて炊くだけ、という気軽さにひかれて、つい5パックも購入してしまいました。近々、初めての古代米にチャレンジしてみたいと思います。

私は今まで農業に関わったことはありません。しかし自分自身の健康について考えた時に、食の安全に直結する農業のあり方についても考えなければならないと感じました。また、食料が生産されていく背景には土地収奪のような問題がある、ということも忘れてはならないし、どのように生産された食べ物を選ぶのか、これから意識していこうと思います。

農業にはあまり普段なじみがなくても、映画や人を通して、楽しみながら農業について様々なことを知り、「食」について見直すことができました。。私たちの「食」に密接に関係する農業。皆さんもぜひ、来年の国際有機農業映画祭に足を運んでみてください!

【東京事務所の日々】
南北コリアと日本のともだち展・埼玉展に行ってきました。

2017年度広報・ファンドレイジングインターン 小貫真由
2018年2月15日 更新

12月23日に、埼玉県の浦和で開催されていた南北コリアと日本のともだち展に行ってきました。

南北コリアと日本のともだち展は、2001年にスタートした東北アジア地域の平和を願う絵画展です。日本、韓国、北朝鮮の子どもたちが自分たちの日常を書いた絵とメッセージを交換する交流を行っており、その絵とメッセージを展示します。

今回は、「わたしの楽しい時間」をテーマに思い思いの絵を描いてくれています。遊園地でジェットコースターに乗っている絵、学校で友達とスポーツをしている絵、まだ赤ちゃんである弟や妹と遊んでいる絵など...、様々な絵があります。

私がこの絵画展に行ってもっともびっくりしたことは、住んでいる国が違っても、描かれている絵から見えてくる子どもたちの姿は同じだったことです。子どもたちの絵やメッセージを見ていくのはとてもそれぞれの国々の子供たちの楽しいと思うことが一緒なのであれば、きっと私たちは政治問題を乗り越え、友好関係を築けるのではないかと思いました。

私には、韓国人と中国人の友達がいます。
彼女たちと接しているときも、やはり国同士の問題など私たちの気持ちには関係ないのだと思います。以前、「〇〇ちゃんの国と、日本は政治的な関係があまりよくないんだけど、どう思う?」と聞いたところ、彼女は「そんなこと、人と人との付き合いには関係ないよ。」と答えてくれました。同じ気持ちであったことを嬉しく思うと同時に、国同士ももっと仲良くなればいいのにな、と思いました。

平和について考えることが出来る南北コリアと日本のともだち展は明日から、東京展(2018年2月16日(金)~18日(日)@アーツ千代田3331)、そして3月に大阪展(2018月3月23日(金)~25日(日)@大阪国際交流センター)が開催される予定です。

普段ニュースで目にする内容では見えてこない、この展覧会でしか感じられないことがたくさんあると思います。お互いについてあまり取り上げられることがない一面を知ることができる貴重な機会に是非、会場へ足を運んでみて下さい!

私のおうちは文化センター メキシコ滞在記【1】編のつづきです。

半年間メキシコで研修を受ける機会を得た私の活動計画では、女性グループや先住民グループなど、各地の市民社会組織で活動している人たちに向けた合宿型のワークショップに参加することを主要目的の一つとしていました。このワークショップの大きなテーマは三つ。市民社会組織(CSO)の強化、アグロエコロジー(有機農業)、そしてコミュニケーション。期間はなんと5ヶ月に亘ります。もちろん毎日というわけではなく、1週間の合宿を毎月実施するプログラムで、6月に始まり10月が最終月、これはトウモロコシの種を撒いてから収穫する時期にも重なっています。

その三つのテーマ全てに関係してくるワークショップの重要な要素として、「ミスティカ」というものがありました。このスペイン語を直訳すると、「儀式」となるのですが、どうもニュアンスが違うような気もするので、ここではそのまま使います。

東西南北の方角には水、風、火、土が表象されているらしい。諸説あり。東西南北の方角には水、風、火、土が表象されているらしい。諸説あり。

ワークショップの初日、最初のプログラムがこのミスティカでした。私にとっては初めての経験です。何かというと、『今日一日この場所を使わせていただきます』と大地・自然に対する敬意を払う行為で、メキシコの先住民の伝統でもあります。(グアテマラでも見かけました。)形式は様々あると思いますが、私たちは基本のエレメントとして、火、風、水、土を象徴するアイテムを並べ、一人ひとりが何かお供えしたいものを持ち寄っていました。花や葉っぱだったり、自分にとって大事なものや食べ物を置く人も。何に思いを込めるかは自由です。

炭と松ヤニで火を起こす。独特のアロマが立ち上る。炭と松ヤニで火を起こす。独特のアロマが立ち上る。

ミスティカは、自然への深い敬意を表す行為であると同時にコミュニティ形成の場でもあります。ワークショップに参加してくる人のバックグラウンドは本当に様々で、あらゆる地域から、活動分野が違う仲間が集い、得意分野もばらばら。年齢層も広い。そのような多様な集まりが輪になり、誰かのリードで自然に対して感謝の意を述べ、このワークショップを通じて多様性を尊重するコミュニティを築きます、という誓いのような言葉をかけます。誰かが何かを共有したければその場にもなります。詩を詠んだり、歌ったり、思い出を紹介したり、悩みを打ち明けたり、なんでも。怒りも、涙も、喜びも、ここでたくさん共有されました。9月にメキシコが大地震に見舞われたときも特別にミスティカを行い、火を見つめながら皆で犠牲者への冥福を祈り、支援方法を考え、私達の生活(自然との向き合い方)を振り返りました。

誰かが誰かの上に立つのではない。常に輪になって並ぶ誰かが誰かの上に立つのではない。常に輪になって並ぶ

ミスティカは毎朝、日が昇る前に始め、ちょうど太陽が顔を出す頃に終えて、スピリチュアルに気持ちをリフレッシュしたその足で畑に出て大地を耕す、という日々でした。

私は正直、初めの頃は毎朝1時間もかけてこの儀式を行うことにどれだけの意味があるのか半信半疑というか、とってつけた感のようなものを持っていたのですが、だんだんと、このスピリチュアルな時間の意義を感じるようになってきました。ワークショップではとにかく動き、議論し、成果物を作り出す作業が盛り沢山です。よくよく考えてみると、そこでフル回転するのは頭と体。でも、ミスティカでは、心を使います。自然と自分、そして自分と人との繋がりを想像して感じる場所です。静かな夜明け前、皆でちらつく炎と立ち上る煙を見つめていると、先住民族の人たちがかつてより大切にしてきた大地との向き合い方が視えるような気がしてくるのでした。

夜明け前から火を起こす。夜明け前から火を起こす。

「儀式」「スピリチュアル」と言うと、少しいかがわしい印象を抱く人もいるかもしれません。けれど実際はそこまで特別なことではなく、全員で準備・片付けをし、身近な植物などをお供えする、日常生活の一部として馴染んだものでした。犬がお供え物を食べてしまった事件も何度か発生したり、寝坊して参加しない人が出てきたり、とても世俗的でもありました(笑)。どんな形式であっても、自然に思いを馳せたり、人間の繋がりを感じてみたりという"心"を使う余裕を、もっと持ちたいなと感じます。

マヤ文明で重要なシンボルであるマヤ文明で重要なシンボルである"豹"の人形がお供え物として置かれていたときも

【東京事務所の日々】
広報担当からカンボジア駐在員に異動します!

カンボジア現地調整員 大村 真理子
2017年12月27日 更新

こんにちは。(元)広報担当の大村です。異動前に書き上げたかったのですが間に合わず、今更書いておりますが・・・。2017年12月より、カンボジア駐在員として現地駐在することとなり、既に事業地のあるコンポンクダイと言う村に住んでいます。広報担当ということで、東京事務所勤務時には大変多くの方に支えていただいておりました。改めて、この場を借りて御礼申し上げます。

パレスチナ出張記【9】「ベツレヘム刺繍と、バンクシー」編のつづきです。

【この出張記を始めから読む

「世界一厳しい」イスラエル出国

今回まで9回にわたり、2017年4月のキャスター・ジャーナリストの堀潤さんとのパレスチナ出張記をお届けしてきました(堀さんがいたのは、パレスチナ出張記【7】「ガザ出域」編まで)。
イスラエルに入国し、エルサレムからパレスチナ自治区のガザ地区に入域するまでや、ガザ地区でイスラエルによる空爆を経験した人々の声出会った女性達のほか、下着のみにされて身体検査を受けた話など、綴ってきました。
ガザ地区を出た後、聖地エルサレムパレスチナの伝統刺繍、アーティストのバンクシーなどの文化面について少し紹介しました。
そしていよいよ今回は最終章、まずは「世界一厳しい」と言われているイスラエル出国についてレポートします。

3時間前には空港に到着していること!

入国にも使ったイスラエルはテルアビブにあるベン・グリオン空港、出国までにたくさんのチェックがあるため、「3時間前」には空港にいる必要があります。出発ロビー入ってすぐの場所には、空港スタッフによる口頭質疑コーナーが(全員受けます)。まず、「Look into my eyes」と、目を見て回答するように説明があり、その後質問タイムにうつります。ここでは、「どこに行った?」「ガザに行ってるけど何故?」「NGOで何年、何を担当している?」「ガザ以外にどこに行った?」「自分で荷造りした?」などの質問を受けましたが、相手もときおり笑顔を見せていたので、「パレスチナ(主にガザ)に行っていることで少し警戒されて他の人より拘束時間は長かったけど、問題なさそうだな」と余裕をかましていました。ここで「まさか」が起きているとは思いもせず・・・。

貼られていた要注意人物MAX「レベル6」のシール

悠長にトイレを済ませ、荷物検査へ。この時も「意外と時間かからなくて良かった~」とおめでたい考えでいたのですが、ここから事態が急変しました。私のパスポートには、要注意人物MAXを意味する「レベル6」のシールが貼られていたのです。(レベル1~6まで、その人の渡航や来訪暦、年齢、国籍などを基に冒頭で紹介した口頭検査ゾーンで仕分けされています)。パスポートを新調したばかりで、今回のパレスチナなどのイスラム圏おろか、他国の入国履歴すらもなかった私。審査のお姉さんたち、あんなににこやかだったのに・・・と驚きを隠せないまま、同僚に連絡。「それだとこの後の荷物検査に時間がかかるから、フライト時間に注意して、間に合うように係員に伝えた方が良い」とのアドバイスを受けます。

この黄色のシールの1番前の数字がレベルを表しています。「6」から始まっているから、「レベル6」。※自身のパスポートが手元にないため、同じくレベル6経験者のパレスチナ事業並木のパスポートを拝借して撮影この黄色のシールの1番前の数字がレベルを表しています。「6」から始まっているから、「レベル6」。※自身のパスポートが手元にないため、同じくレベル6経験者のパレスチナ事業並木のパスポートを拝借して撮影

開封された「家内安全」のお守り

荷物検査場所に行くと、レベルによってレーンが分かれているようでした。私が誘導されたゾーンはおそらく皆、レベル5~6のシールが貼られていたと思いますが、前の方で検査を受けていた女性が大声で泣いていて本当にびっくり。「一体何が始まるんだ・・・」とかなりの不安を覚えました(おそらくこの女性は、何かを没収されたのだと思います)。

荷物は、ガザ出域の時同様、すべて開封されました。本当に「すべて」です。更にここでは1つ1つのものに探知機(金属?)を手動でかけるので30分程がかかったでしょうか。私のパソコンとカメラは、別室での別検査対象となりました。自身も呼ばれ、全身をくまなく金属探知機にかけられます。

と、その時!本当に恐るべき光景というか、今まで見たことがない光景が私の目の前に突然飛び込んできたのですが・・・

係員:「これは何だ」
大村:「え!!!!!!これ、何?知らない。というか何でこれも開けてるの?!(心の声)」

私の目の前には、開封された日本から持参したお守りが・・・(!!!)なんて罰当たりな!と焦る私に、係員は更に「これは何だ」と言いながら、見たこともない状態までお守りを開封します(小さな何かが白い紙に包まっていた・・・)。

お守りなんて開けたこともないし、中に何が入っているかなんて知りません。目の前にあるのは、私も初めてみるお守りの「中身」です。でもここであたふたしたら、更に時間がかかる=乗り遅れるかも との不安がよぎり、頭はフル回転。「I don't know」とは言えない空気に、出した答えは「(しぼりだすように)・・・This is my god(これは私の神です)」。

しぼりだすように言ったのが功を奏したのか、イスラエルの空港職員も、恐らく信じるものがあるからなのか分かりませんが、彼も私の回答に驚いたようで、「OH,sorry.危険なものじゃないか?」と尋ねられ、「もちろんだ」と回答したら、それ以上追及されることはありませんでした。私はどの宗教も信仰はしていませんが、お守りはやっぱり大切なものですよね。心底びっくりした忘れられない経験となりました(苦笑)。40分程で検査は終了、無事、搭乗し帰国の途に着きました。

あらためて、思うこと。出張記まとめ

私は今回、パレスチナに出張しているので、イスラエルの方とは、空港や空港からエルサレムまでのタクシーなどの限られた場所でしか接することがありませんでした。なので一部のことしか、見ていない状態にあると思います。色々な思想はあるかと思いますが、イスラエルの中にも、「パレスチナ問題」解決のために奔走する人たちがいるのも事実です(出張記【8】で紹介 )。いつか時間がとれれば、「ユダヤ」側の方がどう思っているのか、直接しっかり聞いてみたいなとも思いますが、圧倒的にパレスチナが不平等な状況に置かれ、弱い立場に追いやられていることは間違いありません。そもそも壁の外に出られない(=移動の自由がない)方が大勢いるのです。毎日使う電気などのライフラインが脆弱なばかりか、壁で封鎖されて逃げ場がないのに空爆をされるのです。私はこの不平等に、憤りを感じます。

毎日を過ごしたパレスチナの方は、月並みですが、尊敬できる素敵な人ばかり。中東好きな方が良く「何がいいって、人。人が皆素晴らしい」と言うのを聞いて、いつも「たまたまそういう人に会っただけでしょ」と思っていたのですが(笑)、私も今は、同じ台詞を言うでしょう。本当に、素晴らしい人ばかりです。もちろんこれも一面しか見ていないと思いますし、中には普通に悪人もいると思いますが、イスラム圏の方の「旅人、外から来た人をもてなす」という姿勢に私は感動しています。出張記では触れていませんが、パレスチナ自治区のヘブロンという地域に行った時には、街の案内を(もちろん無料で)申し出てくれ、くまなく文化を紹介してくれたマリクという男性にも出会いました。なぜこんなに良くしてくれるの?と聞くと「イスラムの文化だから」と。心からのおもてなしを見ました。

忘れてはいけない瞬間がたくさんありました忘れてはいけない瞬間がたくさんありました
子どもはどこの国でも本当に「宝」ですね子どもはどこの国でも本当に「宝」ですね

「政治面では対立してしまうけど、文化面では似ている部分もある(たしかに料理などとてもよく似ています)、だから政治にフォーカスするのではなく、文化面で協働する。できるだけ共通の部分に目を向けていきたい」と話してくれたムーサさんと言うパレスチナ人男性にも出会いました。

どなたも皆、日本ではなかなか考えられない環境(電気がない、移動の自由がない、壁がある、空爆がある)で暮らしているのに腐らず、前を見て、ともにこの問題の解決を目指せる「仲間」「同志」を探していました。ガザのタクシー運転手のリヤードさんやJVCがともに活動する現地NGOのハイファ、などに、たくさんのことを教わりました。

ガザ地区での一枚。厳しい環境の中、それでも前に進んでいますガザ地区での一枚。厳しい環境の中、それでも前に進んでいます

何度か触れてきましたが、今回の出張記で触れている地域は、ガザ地区以外は観光で訪れることのできる場所です(事前の情報収集は強く推奨します)。エルサレムなど、世界中から外国観光客が集まる地域もあり、訪れるハードルは思っているより高くないと思います。エルサレムは東と西に分かれていて、東がパレスチナ人居住区、西がイスラエル人居住区(詳細は出張記【1】)。明確な仕切りはありませんが毎日歩いているとその違いが分かるようになり、それもまた新たな発見となります。

私は、「学生などの若い人にこそ、行ってみて欲しい場所」と感じています。2カ国間の溝、対立、占領の現実を常にヒリヒリと感じると同時に、その風景、世界遺産などから受け取る素晴らしい文化、聖地で感じるそれぞれの宗教の面白さなど、ここにはありとあらゆるものが雑多に入り混じっています。これがこの場所の「日常」です。自分の考えや感情が何度も何度も揺さぶられることでしょう。ものの見方が大きく変わるかもしれません。本当に、「たくさんの人に訪れ、見て感じて欲しい場所だな」と幾度も感じました。

今回で一旦、このパレスチナ出張記は終わります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。この出張記を読んで、パレスチナの状況に少しでも関心を持った方、強めた方がいたら、これからもつながり続けていただければ幸いです。以下にリンクを紹介しますので、関心にあわせてチェックしてみてください。

なお、紹介するリンク以外にも、(これを見る多くの方が日本人だと思うので、日本に限定して話しますが)私たちが住む「日本」が国際社会の一員としてどうこの問題に対応していくのかに関心を持つことは、非常に重要なことです。(これを書いている12/26現在、河野外相がエルサレムでイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治区ラマラでアッバス自治政府議長と個別に会談しています。参考外部リンク:https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122600023&g=pol

今回出会った人々は口を揃えて、「解決には国際社会の参加が不可欠」と言っていました。私もそう思います。少しでも多くの方がこの問題に関心を持ち、同じ世界に住む一員としてこの問題を考える。行動する。この出張記がそのきっかけになれば、大変嬉しいです。

関心にあわせてチェックしてください!
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(今回の出張で堀潤さんが作成した動画です。改めて、ぜひご覧ください)

広報担当の大村です。「子育て」を切り口にJVCスタッフを紹介するプチシリーズの第三弾。初回「新米パパ・白川徹の育休報告」、第二弾「5歳の母・小林のパレスチナ1ヶ月出張報告」に続いて、2016年6月から12月、そして2017年2月から4月までの計8ヶ月、パレスチナに現地駐在/長期出張に行ってきた並木に話を聞きました。

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