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環境に配慮した持続的な農業と、土壌保全の推進(ホアビン省タンラック郡) 
2008年10月28日 更新
[現地スタッフ]

ベトナム事業担当: 下田 寛典

活動概要

ベトナム北西部ホアビン省タンラック郡は人口の約85% が農業を営み、米・トウモロコシ・サトウキビが主な農産物です。タンラック郡はホアビン省の中で貧困地域とされており、農民の現金収入向上を目指した様々な支援が政府によって行われていますが、導入された品種が気候や土壌に適さず病害虫の被害に遭ったり、販売ルートがないために、農民が農産物を販売できないなどの問題が生じています。


■傾斜地に棚田と段々畑が広がるホアビン省タンラック郡

この地域では水、森林、土壌などの自然資源が減少しています。特に、森の減少が引き起こす土壌流出が深刻です。土が弱くなって傾斜地が崩れ、田畑が崩れ落ちたり土砂に覆われたりすることが頻発しています。こうした自然資源の減少は、コメの収量低下を引き起こすなど、村人の暮らしに影響を及ぼしています。今後も安心して暮らしを続けていくために、土留めの効果がある苗木の植林などで土壌流出を防ぎ、地域の自然資源を活かした持続的な農業を実践し食料を安定的に確保していく活動を実施しています。

◆2007年度報告

JVC は1999 年から、村人自身が村の課題を話し合い、改善策を作る場である「村づくり委員会」を設立し、その運営のサポートをしてきました。2007 年度から活動地を3 村に絞り、村作り委員会を中心としたアプローチから、より世帯の意見をくみ取れるよう村人と直接取り組む活動へ転換しました。

7 月から8 月にかけてバクソン村・ナムソン村の全12 集落で村人の状況に即した生活改善のための活動計画を立案する調査を実施しました。各集落から代表として10 世帯が参加し、集落の自然資源の利用状況や量・質の変化、土地利用の変化、食料の不足している時期及び理由などについて話し合い、米・野菜の安定確保、土壌流出の防止という2 つの課題を把握しました。

◆2008年度計画

2008 年度はプロジェクトの最終年にあたります。4月に中間レビューとして2007年度の活動を振り返ります。土壌保全のための活動では、4 月に引き続き植林をするほか、8月には苗畑や植林した木の生長の度合い、管理・運営状況を確認し今後も集落ごとに継続して活動を続けられる体制づくりを行います。等高線農業は、他の世帯への種子の分け方などを話し合い、集落や村の中で資源を分け合い活用していけるようにしていきます。

■村人自身が植えることで
自信と主体性が高まる

稲作改善では、新たに関心を持った世帯を含め、5月から10月にかけて技術研修と経験交流会を開催していきます。また、家庭菜園の改善に取り組んだ世帯が乾季の野菜不足をどれだけ軽減できたかを4 月に確認し、今後の改善策を明らかした上で、今後も継続して続けていけるように採種した種子の活用方法についても話し合う予定です。12月には終了前評価会合を開催し、地方行政や住民への活動の引継ぎをします。

 
 


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