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2012年7月26日

【63】7月26日:サロンの昼休み

震災支援担当/ アフガニスタン事業担当 谷山 由子
2012年8月 3日 更新

今年4月16日に全域の警戒区域が解除され、放射線の線量によって新たに「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」に3区分された南相馬市小高区。JVCとつながっぺ南相馬が共同で運営するサロンは、小高区出身者の多い仮設住宅の集会所を利用しています。

そのため、解除直後は日中家に足を運ぶ人たちが増えサロンが閑散とした時期もありました。ただ、立ち入り可能といっても「住めるということではない。避難指示は継続されている」と事前の住民説明会で桜井市長が強調したように未だに夜は区外待機のままで、宿泊できない状態が続いています。

そんな中、サロン責任者の休憩時間でもある昼休みに、こんなことがありました。

「昨日も家さ行って、草刈ってきた。でも、ほれ、毎日刈っても、いつ帰れっかわかんねえべえ。なんだか、気持ちが落ち込んでくんだ。」
「そんなら毎日は行かねえほうがいいんでねえの。サロンに来て、みんなとしゃべってたほうがいいっぺした。」

小高区で人気の輪投げ大会のお手伝いをする西町第一仮設住宅のサロン責任者、松本圭子さん小高区で人気の輪投げ大会のお手伝いをする西町第一仮設住宅のサロン責任者、松本圭子さん

お昼休みの時間に、ふらっと立寄ったおばあさんの話しを聞くサロン責任者の松本さん。この時間にくれば松本さんを独占できるのを知っている。

「孫は話を聞いてくんねえけど、ここにくるとゆっくり話しを聞いてもらえる」 と、頬をほころばせるおばあさん。それでも、ひとしきり話しをした後に、「もうすぐ孫がくっから」といそいそ帰る姿がいじらしい。

「"お盆は行くとこがないけど、ここ(サロン)がやっているからよかった"、と言ってもらえるのがうれしいです」と松本さん。本人も旧避難区域から避難し家族と別の仮設住宅に暮らしているが、ここに来るとみんなが親切にしてくれるのでやりがいがあるという。

毎日、サロン責任者としての仕事を喜んで担ってくれている。いつ戻れるかわからない故郷を思いながら肩を寄せ合い、いまこの時を大事に暮らそうという思いがサロンに集まる人たちの中にあるのかもしれない。

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