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2014年5月19日 【 防災集団移転について

高台移転団地見学会
-防災集団移転のアドバイザー派遣【21】

震災支援担当 岩田 健一郎
2014年5月20日 更新
バス車内で1日のスケジュールを伝えるJVC岩田(写真中央)バス車内で1日のスケジュールを伝える
JVC岩田(写真中央)

4月27日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、他地区で先行して完成した高台移転団地の見学会を開催し、大浦(おおうら)地区・梶ヶ浦(かじがうら)地区合わせて約30名の住民の参加を得ました。

午前中、南三陸町にある高台移転団地を訪問し、町職員の案内を受けながら団地内を見て回りました。はじめに、約100坪の宅地の大きさを確認しました。整備された宅地を実際に目にした住民からは「随分と広い様に感じるわね」との感想が出されました。一方で、同じ100坪の宅地でも間口の広さや乗り入れ道路の取り付け方に応じてその大きさの印象が異なるため、「意外と狭いな」「100坪の感覚がうまくつかめない」などと話しながら戸惑う住民の姿も見受けられました。

宅地の大きさの確認宅地の大きさの確認

また、町職員やアドバイザーによって、道路の幅や勾配、道路と宅地の段差、電柱や水道の配置などについての解説がなされました。「この段差は何cm?」「乗り入れ道路の幅は何m?」といった住民の質問に対して、メジャーを使って一つ一つ確認が行われました。

町職員による解説の様子町職員による解説の様子
道路と宅地の段差の実測道路と宅地の段差の実測
宅地への乗り入れ道路の幅を確認する住民とJVC山崎(写真中央)宅地への乗り入れ道路の幅を確認する住民とJVC山崎(写真中央)

続いて午後には、気仙沼市・本吉町に位置する団地を訪問しました。ここでは主に、公園や緑地の様子を見学しました。公園や緑地については大浦地区や梶ヶ浦地区でも同様のものが整備される予定となっています。住民からは「公園や緑地のよりよい活用方法を考えて、適宜要望を出していこう」との声があがりました。その他、擁壁(ようへき)の形状や間口の広さなどを確認する場面も見られました。

ロープを使って間口の広さを確かめるロープを使って間口の広さを確かめる

今回の見学会では、昨年話し合いによって定められた「まちづくりルール」にも話題が及びました。大浦地区や梶ヶ浦地区では、道路境界線から宅地内1mの部分を「まちづくり活用ゾーン」と設定して、建築物や工作物を置かないことになっています。見学の際には、1mという幅の感覚や道路境界線から立ち上がる法面の状況が確認され、「道路境界線から1mの部分は法面にせず、平らな方がいいのでは?」「1mは中途半端ではないか。2mぐらいの幅を確保して、駐車できるようにしてはどうか?」「団地内の環境を整えるためにも、共通の植栽を施すことについて検討しよう」といった意見が住民から出されました。

住民の意見交換の様子住民の意見交換の様子

見学会終了後、梶ヶ浦の住民は「設計図でも何cm、何mといったことは示されているが、その確認は図面上に留まっていて、つかみきれない部分があった。今回の見学でようやくそれを実感することができた。今年の秋ごろには梶ヶ浦の団地も完成予定となっている。それに合わせて、まちづくりルールや住宅の設計を詰めていかなければならない。いい時期に視察することができた」と話していました。
一方、同行したアドバイザーからは「水道の配置などは少しの工夫で合理化することができます。今後、協議会全体で検討していきましょう」「今回、完成した団地を見て改めて思ったことは、隣の家との関係をしっかりと考えて住宅を設計していく必要があるということです。例えばプライバシーを守るために窓をどこに配置すればよいか、隣家の日当たりを妨げないために自分の家をどの様に設計すればいいか、といった点には注意が必要です。それらの点を一緒に考えていきましょう」との話がありました。

アドバイザーの解説に耳を傾ける住民アドバイザーの解説に耳を傾ける住民

この度の防災集団移転事業を通じて、住民は限られた土地に集住することになります。JVCがアドバイザーとともにサポートしている大浦、梶ヶ浦、小々汐(こごしお)の三地区は、まちづくりルールを設定することによって、できるかぎり住みやすい環境を整えることを目指しています。
一方、まちづくりルールが今後着実に運用されていくためには、必要に応じて調整を図っていくことが求められます。次回のアドバイザー派遣では、今回の見学会のポイントを振り返りながら、まちづくりルールに関する再検討を進める予定です。


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