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2013年9月 5日

仮設住宅入居者の今までとこれから

震災支援担当 伊藤 祐喜
2013年9月 9日 更新

JVCは2011年8月に気仙沼市内に事務所を開設し、鹿折地区を対象に支援活動を開始しました。その事業内容の一つとして、鹿折地区にある8ヶ所の仮設住宅入居者を対象に以下の活動を実施してきました。

仮設住宅の住環境改善

夏の暑さ対策

グリーンカーテンの設置グリーンカーテンの設置

グリーンカーテン用のネットを設置し、ユウガオの苗を植えました。その後の栽培や管理は、JVCがサポートしながら住民の方々が主体的に行いました。ある仮設住宅では、住民同士が分担しながら当番制で水やりを行うなどそれぞれに工夫が見られました。また住民の方からは、「窓際に緑があるとほっとするよ」、「ユウガオの花は白くてきれいで、香りもいいね」と日除けだけではなくグリーンカーテンの魅力も楽しまれていました。

冬の寒さ対策、結露防止

入居者への断熱シートに関する説明会入居者への断熱シートに関する説明会

プレハブタイプの仮設住宅では室内に鉄骨がむき出しになっており、また壁面や窓の断熱対策が不十分なため、外の冷気が伝わりやすく鉄骨や窓に結露が多く発生しています。中には結露による絨毯や布団のカビに悩まされる方もおり、そのためJVCは鉄骨を断熱テープで覆い、窓に断熱シート(プチプチシート)を貼るといった防寒、結露防止対策を行いました。

各仮設住宅の自治会(親睦会)支援

仮設住宅での暮らしが始まった当初、それぞれの自治会の立ち上げや自治会長を選任するため、市の担当課と共同で住民同士の話し合いの場を設けました。仮設住宅でのコミュニティを形成するためには、自治会長の存在は重要なものとなります。
選任後は、各自治会の運営や自治会長の負担軽減など、必要に応じて側面的なサポートを行っています。

生活不活発病の予防

釣りサークル男性向けの活動として企画した釣りサークル

震災後、仮設住宅の入居者は生活環境が変化したことにより、活動量の低下や社会参加の機会が減少しました。仮設住宅での生活が長期化するにつれて、生活不活発病の発症リスクが高まることが懸念されています。その予防策として、体を動かすだけではなく、住民個々の趣味や特技を生かすことにより生き生きとした生活を送れるよう、釣りサークルや押し花、絵手紙などの手芸教室を開催してきました。

交流の場づくり

趣味のじかんレクリエーション・スポーツのひとつ「ディスコン」を企画しました

震災後、様々な地域から仮設住宅に入居した住民の孤立防止やコミュニティの形成を図るため、交流の場づくりを行っています。地元の支援団体との共同イベント「趣味のじかん」を毎月開催しており、今年8月で第15回目に至りました。幅広い内容で参加者の方々に毎回楽しんでいただけるよう、各団体と打ち合わせをしながら工夫を凝らしています。

住民と共同の畑作り

ジャガイモの収穫ジャガイモの収穫

畑作りを通して住民の方々が生き生きとした生活を送れるよう、ナスやカボチャ、ミニトマト、きゅうり、ジャガイモなど数種類の野菜をJVCスタッフと共同で育てました。収穫後は仮設住宅や地域の住民の方が集まり、自分たちで作った野菜を使ってカレーやサラダなどを作りました。

戸別訪問によるニーズの調査

日頃、各仮設住宅の戸別訪問を行っています。住民個々のお話を直接聴くことにより、生活状況の変化や不安に感じていること、またこのようなイベントに参加してみたい、などのニーズを把握することができます。それにより必要に応じて各専門の組織への引き継ぎやニーズに応じたイベント内容の企画を行っています。

上記のように、JVCはこれまで仮設住宅入居者に対して様々な活動を行ってきました。

現在、防災集団移転促進事業(いわゆる高台移転)や災害公営住宅などハード面の計画が進められており、住民個々が現在の「仮の住まい」から将来の新しい住まいへ向けて準備を進めています。

しかし入居に至るまでは向こう2,3年を要しており、住民の方からは「あと2年もここに住まないといけないのか」と落胆の声も聞かれています。また、生活再建後は以前のようにそれぞれが別の地域で暮らすことになるため、「いずれまたみんなと離れてしまうのが寂しい」と話される方もいます。

将来の新しい生活に向けて住民個々の状況は変化してきており、いずれは仮設住宅を退去してそれぞれ別の地域で暮らすことになりますが、それでも現在の「仮の住まい」での生活はこの先2,3年続くこととなります。それまでの間、JVCはこれまで築いてきた住民間のコミュニティを維持し、生き生きとした生活環境を保てるようこれからも活動を続けていきます。


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