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避難民向け住居への給水活動の記事一覧

【避難民向け住居への給水活動】
消えたおカネ

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2014年1月28日 更新
フェンス設置が終了、完成したウォーターヤードフェンス設置が終了、完成したウォーターヤード

「工事が終わったから、確認にきてくれないか」

ウォーターヤードの施工業者からJVCスタッフに電話が入ったのは11月上旬。いつもの赤いクルマを飛ばして駆けつけると、建設現場には既に井戸管理委員会のメンバーも集まっていました。

給水塔や共同水栓の工事は10月に完了しているので、今回残っていたのは周囲のフェンス、発電機用の機械室、それに家畜給水所の設置でした。

【避難民向け住居への給水活動】
住民への引き渡しが決定

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2014年1月28日 更新

(前号から続く)

一面のソルガム畑は、収穫の時期を迎えて刈り取りが進んでいました。
ほんの2週間前まで背の高いソルガムに視界が遮られていましたが、今ではここ避難民向け住居から、ティロ本村や、用水池のある丘までをずっと見渡すことができます。遠くの方に、牧畜民の白いドーム型のテントもちらほらと見えています。

井戸管理委員会メンバーも今日は真剣井戸管理委員会メンバーも今日は真剣

11月12日、いつもと同じ木陰の集会所にJVCスタッフが到着すると、井戸管理委員会のメンバーも集まってきました。

ズベルさんは、今日もノートを手にしてやってきました。読み書きが得意なので、委員会の記録係になっているのです。会合が始まるまでの間、前の週に行われたはずの住民集会について話を聞いてみました。

「ズベルさん、住民集会はどうでしたか?」
「とってもよかったよ。大成功だ」

【避難民向け住居への給水活動】
ウォーターヤードの引き渡し式

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2014年1月28日 更新
ウォーターヤードと式典会場のテントウォーターヤードと式典会場のテント

避難民向け住居の入口に、国連のロゴが入った四輪駆動車や州政府の車両が次々に到着しました。クルマを下りた人たちは、ウムダ(住民リーダー)や井戸管理委員会のメンバーと握手をしながら、ウォーターヤードの傍らに張られたテントの中に入っていきます。

11月17日、いよいよ引き渡し式の日がやってきました。

JVCスタッフのアドランは、小さな紙を見ながら何やらブツブツ言っています。
「なんだよ、それ」
同僚のタイーブが尋ねると、
「式典での挨拶の原稿なんだ」
「そうか、練習してんのか。おい、もうすぐ始まるぞ」

テントの中は50人近い参加者でびっしり埋まりました。入りきれずに立っている人もいます。住民のひとりが司会をして、式が始まりました。

【避難民向け住居への給水活動】
ウシはどこにいる?

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2013年12月26日 更新

「本当に、来るのかよ」
「毎朝8時頃にはここに集まるって聞いたんだ。もう少し待ってみよう」

モスクの脇に停めたクルマの中で、JVCスタッフのタイーブとアドランはあたりの様子をうかがっています。ここは、ティロ地区の避難民向け住居に程近いティロ本村。時刻は8時を10分ほどまわっています。

「そろそろ来ると思うんだけどなあ」
アドランは、待ちきれない様子で外に出て遠くを眺めています。タイーブはクルマの中で半分居眠り。今日はいつもより早起きをしてここにきたので、寝足りないのかも知れません。

【避難民向け住居への給水活動】
井戸管理委員会のマネジメント研修

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2013年12月 3日 更新

JVCの赤いレンタカーは朝から大忙しです。ぬかるんだ道に気を付けながらティロ地区の避難民向け住居まで2往復、井戸管理委員会8人のメンバーをJVC事務所まで運んできました。いえ、正確に言えば8人プラス1名でしょうか。メンバーのサファさんが、1歳になる男の子、アダム君を抱いているからです。

講師の話に耳を傾ける8人講師の話に耳を傾ける8人

今日、9月29日からの2日間、ここでマネジメント研修が行われます。8人全員が座ると、狭いJVC事務所はいっぱいになりました。アダム君はお母さんの膝の上から離れないようです。

「この研修では、みなさんの『委員会』がよりよい活動をするために、必要なことを一緒に勉強していきます。よろしくお願いします」

講師を務めるのは、州政府社会開発省の専門家、タリクさんです。州内各地で、研修を通じて住民の地域活動を手助けするのがタリクさんの役目です。

【避難民向け住居への給水活動】
住民による井戸管理委員会が始動

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2013年12月 3日 更新
建設予定地で業者と打ち合わせる井戸管理委員会建設予定地で業者と打ち合わせる井戸管理委員会

南コルドファン州の州都カドグリ市郊外、ティロ地区の避難民向け住居にJVCはウォーターヤード(井戸・揚水ポンプ付き給水施設)の設置を決めました。そして話し合いの結果、完成したウォーターヤードの運営は住民が自分たちで行うことになり、そのために7人のメンバーからなる井戸管理委員会が発足しました。
というのが、前回までの経過です。

建設予定地は、230戸の避難民向け住居が建ち並ぶ敷地の北西に位置しています。既に井戸の掘削や水質検査は終了し、次に給水塔や共同水栓の建設が始まります。9月末、下見のために建設業者が現地を訪れました。JVCスタッフも一緒です。

工事は、井戸を中心に発電機用の機械室、給水塔、共同水栓などを配置して、その周囲15メートル四方をフェンスで囲います。さらにフェンスの外側には、家畜用と「ロバの水売り」用の2か所の給水所を設置します。下見の目的は、これらの配置を決めることです。

【避難民向け住居への給水活動】
取らぬ狸の収支計画?

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2013年12月 3日 更新
組み上がった給水塔の下で進む建設作業組み上がった給水塔の下で進む建設作業

井戸管理委員会の会合に参加するため、JVCスタッフはティロ地区の避難民向け住居に向かいました。ティロ本村を過ぎて畑の中に入ると、すっかり背丈が伸びたソルガムの穂先が風に揺れています。収穫は、もう間近なようです。

ソルガムの合間から、給水塔の青色のタンクが見えてきました。

「おお、ウォーターヤードが、ついに!」

窓越しに給水塔を見つけたスタッフのタイーブは、やや興奮しています。トラックが資材を搬入してからほんの数日、工事はぐんぐん進んでいるようです。

セメントを塗ったばかりの共同水栓。手前はポンプを動かすための発電機セメントを塗ったばかりの共同水栓。手前はポンプを動かすための発電機

建設現場に到着すると、作業員が共同水栓のセメントを塗っているところでした。既に井戸にはポンプが設置され、給水塔、共同水栓までの配管もつながっています。水回りの工事はもうすぐ終わり、最後の工程になる機械室やフェンスの工事に移れそうです。

井戸管理委員会のメンバーも、建設現場にやってきました。

「毎日工事を見ているけどね、順調に進んでいるよ」
と満足そうに言うのはアフマドさん。彼の家は現場のすぐ目と鼻の先なので、工事のお目付け役に任命されています。

(前回より続く)

避難民向け住居の入口にクルマを停めると、あたり一面に広がる畑ではソルガムが膝の高さまで育っています。9月も中旬になり、種子を配布してからは約1か月。雨にも恵まれて生育は順調なようです。

ぬかるんだ地面に気を付けながら歩いていくと、向こうに見える家の前では人々が椅子を並べて会合の準備をしています。
「さあ、どうぞこちらへ」
椅子を運んでいた住民のひとりが、JVCスタッフの姿を見つけて手招きをしてくれました。私たちは7月からここで活動をしているので、住民とはすっかり顔馴染みになっています。

「今日は、住民の皆さんは何人くらい集まるのですか?」
「ウムダ、シエハ(※)が数人、ほかに保健委員会のメンバーが集まります」

保健委員会とは、2か月ほど前に州保健省が国連の支援で実施した「保健衛生研修」に参加した住民たちによって構成されています。まだ活動をしているわけではありませんが、水の供給は公衆衛生とは深い関係があるので会合に呼ばれているのでしょう。

今日は、ここティロ地区の避難民向け住居に設置されるウォーターヤードについて、住民代表とJVC、それに州政府も加わった初めての会合です。

※ウムダ、シエハ:この地方では、村の住民リーダー(村長)はウムダ、村よりも小さな集落のリーダーはシエハと呼ばれる。この避難民向け住居には複数の村から避難してきた人々が住んでいるが、元の村のウムダやシエハも同じく避難民となってここに一緒に住んでいるケースが多い。そして、ここにおいても相変わらず住民リーダーとして人々の世話を焼いている。

(前回より続く)

ガルドゥッド地区のウォーターヤードガルドゥッド地区のウォーターヤード

最初に訪問したのはカドグリ市街の北東、ガルドゥッド地区にあるウォーターヤードです。この辺りは、今年5月に多くの避難民を受け入れJVCが支援物資を配布した地区でもあります。

「おお、でっかいウォーターヤードだなあ」
JVCスタッフのアドランとタイーブが、給水塔を見上げて感心しています。ここにウォーターヤードがあることは以前から知っていましたが、近くに来てみてみるとその大きさを実感します。

「タンクには1万ガロン(約4万リットル)の水が入るぞ」
ウォーターヤードの管理人らしい、年配の男性が出てきて教えてくれました。

「水をどうにかして欲しい」
「隣のティロ本村にある井戸まで汲みにいくのは遠い」

カドグリ郊外、ティロ地区の避難民向け住居では、7月末までに230戸への入居がほぼ完了しました。人々の暮らしが始まれば、まず問題になるのは生活用水の確保です。

計画では、国連が手押しポンプ井戸を2基、JVCが揚水機付きの井戸を1基建設することになっていました。このうち手押しポンプ2基は8月から9月にかけて完成し、住民は遠くまで出かけなくても水を利用することができるようになりました。

しかし、11月から乾季が始まると水の需要がぐっと増えます。そのために、より供給能力が大きい揚水機付き井戸の完成が待たれています。

「揚水機付き井戸」といっても、皆さんにはピンとこないと思います。

まずは、写真をご覧ください。

カドグリ郊外のウォーターヤード。給水タンクの容量はJVCが計画しているものと同じ5千リットル。カドグリ郊外のウォーターヤード。給水タンクの容量はJVCが計画しているものと同じ5千リットル。

これは現在カドグリ周辺で稼働している揚水機付き井戸です。JVCが設置したものではありませんが仕組みは同じです。

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