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閉まったままのウォーターヤード(2)

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2015年1月15日 更新

数日して、アフマドさんから電話がありました。
「アドラン、きのう井戸管理委員会の話し合いをして、新しいメンバーを決めたよ」 「そうですか。どうなりました?」
「男ひとりと女がふたり。男のほうはオマルってやつに入ってもらって、自分と二人で操作係をやる。女は、ハリマさんとアワディヤさんが引き受けてくれた」
「門番の件は?」
「うん。ハリマさんにはもうカギを渡したよ。アワディヤさんと交代で門番をやってもらうことにした」
「それはよかった。うまくいくといいですね」

アドランは、少しほっとしました。ハリマさんもアワディヤさんも顔見知りですが、活発な人たちです。これで、多少はうまくいくのではいかと思いました。
1週間ほどして、様子を見に行ってみました。ウォーターヤードではハリマさんかアワディヤさんが門番をして、女性たちが水汲みをしているだろうと想像しましたが...あれ? ウォーターヤードは閉まっています。

あわててハリマさんの家を訪ねてみました。
「ハリマさん、ウォーターヤードが閉まっているのですが?」
単刀直入に聞いてみました。
「だって、カギがないから開けられないよ」
「えっ?だって、アフマドさんは、ハリマさんにカギを渡したって...」
「そうだよ。でもね、それから2、3日したらブシャラが私のところにやってきてね」
ブシャラさんは、井戸管理委員会のリーダーです。
「『女には当番はできない』って言って、カギを持っていってしまったんだよ」

閉まったままのウォーターヤード(1)

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2015年1月15日 更新
ウォーターヤードの仕組み。白い小屋の中に設置された発電機で起こした電気で、右端に見える井戸からポンプで青い給水タンクに揚水。そこから配管を通じて左側の共同水栓に水が供給される。ウォーターヤードの仕組み。白い小屋の中に設置された発電機で起こした電気で、右端に見える井戸からポンプで青い給水タンクに揚水。そこから配管を通じて左側の共同水栓に水が供給される。

ずいぶんと長い間、ティロ地区のウォーターヤードの話から遠ざかってしまいました。皆さん、覚えていらっしゃいますでしょうか。避難民家族向けに建設された住居230戸への給水を行うため、2013年11月にJVCが建設した施設です。

写真を見てお分かりのように、発電機で起こした電気で井戸から貯水タンクに水を汲み上げ、配管を通じて蛇口から水が出てくる仕組みになっています。

完成後は住民に引き渡され、住民から選ばれた井戸管理委員会が運営を担っています。JVCは委員会の相談に乗ったり、委員会メンバーへの研修を実施したりという形での支援を続けています。

引き渡しから1年が経過し、住民運営も軌道に乗ってきました...と言いたいのですが、そう簡単にはいきません。軌道はジグザグを描きながら、時に停滞したり動いたりを繰り返しているのが正直なところです。

今回からは、そんなウォーターヤードのここ数か月間の様子をお伝えします。

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