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カドグリからの電話

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2014年7月29日 更新
「封鎖地区」の村の様子(紛争勃発前、2011年にカドグリ南方のブラム郡にて撮影)「封鎖地区」の村の様子(紛争勃発前、2011年にカドグリ南方のブラム郡にて撮影)

それは、6月初旬のことでした。

「おい、この音が聞こえるかい?」
電話口からは、会話がかき消されそうなくらいの轟音が響いてきます。
「何だって?何の音だい?」
私の声も、自然と大きくなります。
「軍のヘリコプターだよ。いま、町の上を低空飛行していった」

電話の相手は、カドグリ市内に住むアリ君。年齢は30歳前後でしょうか、単身赴任で中学校の英語教師をしています。首都ハルツームにいる私とは、ときどき携帯電話を掛けあう仲。よく「英語でしゃべる機会が少ないから、いい練習になるんだよ」と言って笑っています。私が訪問することのできないカドグリの様子も、折に触れて教えてくれます。

村長が消えた

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2014年7月22日 更新

「ウムダは、いらっしゃいますか?」
JVCスタッフのアドランがそう尋ねると、
家の前で談笑をしていた年配の女性が振り向いて、
「おや、援助団体の人だね。あいにくだけど、昨日の夜から戻ってないよ」
と教えてくれました。

ムルタ・ナザヒン地区の子どもたちムルタ・ナザヒン地区の
子どもたち

スーダンの村落部で、住民リーダーは「ウムダ」「シエハ」と呼ばれています。集落の長がシエハで、幾人かのシエハを束ねるリーダーがウムダです。日本で言えば、村長にあたる存在です。
ここムルタ・ナザヒン地区では、野菜種子の支援を予定しています。その打ち合わせをするためにウムダを訪ねたのですが、不在ならば仕方ありません。今は種まきのシーズン。昨晩から戻っていないということは、遠くの畑に泊まり込みで出かけているのでしょうか。
「いつ頃に戻ってくるか、分かりますか」
「そうだね。じきに戻るだろうよ」
「じきに」といっても、いったい何時間かかるのか、見当もつきません。
「分かりました。それでは、また出直してきます」

【番外編】アフリカの紛争地から、
集団的自衛権「駆けつけ警護」を考える

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2014年7月11日 更新

7月1日、日本では、集団的自衛権の名のもとに海外での武力行使を容認する閣議決定がなされました。
集団的自衛権を行使する理由のひとつに、首相は「駆けつけ警護」というものを挙げています。私のような、海外の紛争地に派遣されているNGO職員が「武装勢力」に攻撃された時に、自衛隊が「駆けつけて救出する」というものです。
これについて思うところを、実は、閣議決定の前に新聞記事向けに書いたのですが、ちょっと長すぎたらしく(笑)新聞には掲載されませんでした。原稿をこのまま眠らせておく代わりに、「現地便り」読者のみなさんにお届けしたいと思います。

現地駐在員、今井スーダン現地駐在員、今井

ウォーターヤードの白熱議論

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2014年7月11日 更新

JVC事務所の机の上に大きな紙を広げて、スタッフのアドランが何か書き込んでいます。
「なんだよ、それ?」
同僚のタイーブが不思議そうにのぞき込みました。
「なんだ、忘れたのか?このまえ、アフマドさんの青いノートを見ながら、家畜の給水料金を誰が払っていて、誰が払っていないのか、整理したじゃないか。それを紙に書いているんだよ」
「おお、そうか。そうだったな。今日の井戸管理委員会の話し合いで使うんだな」
「そうだよ」
「ふーん、そうして一覧表にすると、分かりやすいな...おい、そろそろ時間だぞ」

アドランとタイーブは、赤いクルマに乗ってティロ避難民向け住居へと向かいました。
乾季も終わりに近い4月半ば、避難民向け住居のまわりは茶色く乾燥した大地が広がっています。その中になぜか1本、緑の葉をつけて真っ直ぐに伸びた木があります。その下が、いつもの話し合いの場所です。

輪になって座ったメンバーは23人。井戸管理委員会だけでなく、ウォーターヤードに隣接した菜園で野菜作りをしているメンバーも、ずらりと並んでいます。今日は、合同の話し合いなのです。

2月の話し合いで、菜園メンバーは「ウォーターヤードの水を利用する代わりに、ポンプの燃料代として分担金を払う」ことになり、菜園に水を引くホースが取り付けられました。しかしその後、菜園メンバーから「ウォーターヤードの管理人がホースに水を流してくれない」との不満が噴出。一方で管理人は「菜園メンバーが分担金を払わない」と逆に文句を言い始め、互いの「いがみあい」が続いていました。

今日は、それを解決するための話し合いです。

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