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トヨタ・ウガンダでの研修

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2009年9月 4日 更新

「トヨタ・ウガンダの整備部門はすごいぞ」

JVC整備工場で働くウガンダ人のアニャマは、常々そう言います。JVCに勤務する以前にトヨタ・ウガンダで短期研修を受けたことがある彼によれば、そこでは自動化された作業工程だけでなく、効率的に作業を進めるための指示系統、また整備士の月間作業量に応じて手当が割増される給与体系など、まるで「日本のような」システムが導入されているのだそうです。

「トヨタ・ウガンダでは、手持無沙汰にしている整備士は誰もいない。みんな、今の作業を手際よく終わらせて次の作業を自分が担当しようと競争しているんだ」と言うアニャマ。

JVC整備工場はジュバでは規模、サービスの質ともに第一級の工場ですが、国外の基準から見れば「まだまだ」であり、今後激しくなる競争を考えれば、ここで立ち止まっているわけにはいきません。若い整備士たちが、トヨタの整備工場を実際にその目で見て、自分たちの整備工場を改善するために役立てて欲しいと、工場長のサイモンさんと相談して2名の整備士をトヨタ・ウガンダに研修(整備体験実習)に送り出すことにしました。

トヨタ・ウガンダに相談したところ2週間なら受け入れ可能との返事を受け、8月下旬から9月上旬までの2週間、ポニーとマリッシュ(いずれも昨年度JVC研修の卒業生。現在は整備士として勤務)を派遣することになりました。

ウガンダはスーダンの南側に位置し、トヨタ・ウガンダがある首都カンパラは赤道直下の町。ジュバからは600kmの道のり、ナイル川を2回渡り、行程の半分は未舗装の道を行く2日がかりの旅です。運転手として同行した整備士のボスコ、そして私を含めて4人が四輪駆動車に乗り込んでカンパラへ向かいました。私とボスコは、研修に参加する二人を送り届けてトヨタ・ウガンダに挨拶した後、ジュバに戻ることになっています。

大都会カンパラは、ジュバとはまるで別世界。「おのぼりさん」の私たちは、交差点を埋め尽くすクルマやバイクに囲まれて、目が回りそうです。やっとのことでトヨタ・ウガンダにたどりつくと、責任者のイアン氏が温かく迎えてくれました。

トヨタ・ウガンダの前で(左からポニー、マリッシュ、ボスコ)トヨタ・ウガンダの前で(左からポニー、マリッシュ、ボスコ)

「ようこそトヨタ・ウガンダへ。では、さっそく案内しましょう」と言われ、整備工場の中へ。隅々まで清掃が行き届いた工場内では、「泥まみれ」のJVC工場とは違い、整備士たちがスマートに、そしてきびきびと働いていました。「ここにはピット(車体下部に入って作業をするため床に堀り込んだ穴)がない」と驚くマリッシュ。必要な時には自動昇降機が車体を整備士の頭上まで持ち上げるため、整備士はクルマの下に潜り込む必要はありません。

壁には、ガソリンスタンドにあるようなホースが取り付けられています。「エンジンオイルやブレーキ液の交換時には、ボタンひとつで必要な量がここから供給されます」という説明に感心する私たち。

工場内のあちこちには緑色で「ANZEN FIRST」(安全第一)と大きく表示され、ボードに貼られた毎日の事故件数を示す表には「ゼロ」のマークが続いています。

「サービスの質も、工場内の安全管理も、すべて日本と同じ基準で行っています。ここがアフリカだからといって言い訳は許されないのです」と言うイアン氏。私がジュバのJVC整備工場の現状や今回二人の整備士を実習に送り出した目的を説明すると「わかりました。これからも、できるだけ実習生を受け入れるようにしましょう」と、大変に協力的なお返事をいただきました。

初日の実習を終えたポニーとマリッシュに会うと、意外にも二人は落ち込んでいます。「使っている器具も工具も、電動化されていて全然違う。2週間では覚えきれない。どうしたらいいんだろう?」と言っています。「今回の実習で全部をマスターする必要はないんだよ。そもそもジュバにはそんな電動工具はないんだし。それよりも、作業の手順や工具の管理をどうしているのかを勉強して、帰ってきたらみんなに教えてくれ」と話しましたが、二人はトヨタ・ウガンダの進んだ機材類に戸惑っているようです。

「でも、ウチの整備工場の方が進んでいるところもあるわ」とポニー。「えっ、それは何?」「トヨタ・ウガンダの整備士は男ばかりで、女性はひとりもいない。その点だけは、ウチの方が上よ!」


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