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研修生の就職活動(その1)

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2008年10月24日 更新

JVC整備工場では元難民の若者14人が車両整備士を目指して研修を受けていますが、1年半から2年にわたる長期の研修期間も、残りわずかになりました。12月末には彼らは卒業し、社会に巣立っていかなければいけないのですが、そのためには就職先を見つけなくてはいけません。内戦終結後の南部スーダンでは政府機関やNGOが多種多様な職業訓練コースを提供していますが、最も難しいのが、この「就職先探し」だと言われています。
20年以上に及んだ内戦のため、南部スーダンには職業訓練を受けた若者たちの受け皿になるような「企業」がありません。復興景気を当て込んでレストラン、ホテル、建設関係などの企業が周辺国から進出してきていますが、経営者も従業員も外国人というケースが多く、なかなかスーダン人が割って入る余地がないのが実情です。
自動車整備業界も事情は同じこと。ある程度設備の整った工場はケニア人、ウガンダ人の経営が多く、従業員も同国人というパターンです。そこに割って入るか、それとも南部スーダン政府に所属する整備士になるか、道路工事業者の車両整備部門を目指すか、或いは国連機関やNGOに整備士として就職するか、そういったところが彼らの選択肢になります。

まず始めに、14名のうち5名は卒業後にJVC整備工場に正式採用され、プロの整備士(肩書はアシスタントメカニック)として働き始めることが決まりました。工場長のサイモンさんと日本人専門家が選考会を行い、整備士としての力量、仕事への貢献度から「ぜひ工場に残って欲しい」と選んだ5人です。
この5人の中には、女性の研修生、ポニーが入っています。「ポニーはよく働く。しかも、ヤワな男よりも力が強いし、メカニック向きだ」というのが車両専門家、井谷のポニー評。「力持ち」なだけではなく、テストの成績も常に1、2位を争うトップクラスです。「南部スーダン初の女性整備士になりたい」と1年前に言っていた彼女が、現実に整備士としての一歩を踏み出す日が、もうすぐそこに近づいてきました。

よく食べ、よく笑い、そしてよく働くポニーよく食べ、よく笑い、そしてよく働くポニー

一方、残念ながらJVC整備工場には採用されない残り9人の研修生は、これから就職先を探さなくてはなりません。
研修生モモは「ドライバーメカニック」(簡単な車両整備ができるドライバー)の職を目指していますが、運転免許を持っていませんでした。私たちが行っている運転講習(5月10日号記事参照)を受講後、警察での運転免許試験に落ちること3回。研修生仲間も私たちも「もう無理じゃないか」と思いましたが、でも、彼は諦めませんでした。「ガソリン代は払うから運転練習の補講をやって欲しい」と申し出て、日曜日に車両専門家の坂本をつかまえては特訓を重ね、ついに4回目のチャレンジで試験に合格!その知らせに、私も思わず彼に抱きついてしまいました。

運転免許を手にしてご満悦のモモ運転免許を手にしてご満悦のモモ

「これで大丈夫。今、南部スーダン政府保健省がドライバーメカニックを募集しているから、さっそく応募してみる」とモモは勇んで言っていますが、しかし、運転経験ゼロの彼に果たして可能性があるのか、現実はなかなか厳しそうです。
研修生の就職活動がこれからどうなっていくか、また皆さんにご報告します。


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