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整備工場での菜園づくり

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2008年6月15日 更新

いよいよ本格的な雨季になり、南部スーダンでは農作業のシーズンが始まっています。とはいえ、ここは人口50万人のジュバ。まとまった農地はありません。でも、昔から農作業に慣れ親しんだ人の中には、小さな土地を耕して野菜を作り、少しでも家計の助けにしようとする人たちがいます。

整備工場の裏手で菜園づくりをするアラバさん整備工場の裏手で菜園づくりをするアラバさん

JVC整備工場で毎日おいしい昼食を作ってくれる調理場担当のアラバさん。いつの間にやら、彼女は調理場のまわりの空き地を耕して、野菜を育て始めました。カボチャ、豆類、メイズ(トウモロコシ)などなど。「これって、収穫したら食堂で食べられるのかな?」と期待しながら聞いてみると、残念ながらそうではなさそうです。

コンテナ部品庫の横もアラバさんの畑にコンテナ部品庫の横もアラバさんの畑に

「夫に先立たれてから、私の稼ぎだけで子供たちに食べさせて学校も行かせなくちゃならないでしょ。今はJVCの工場で仕事をしているからいいけど、先々のことを考えると少しでも節約しなくちゃいけない。食料品は高いし、自分で野菜を作れば家計の足しになる」とのこと。

スクラップ車両のすき間からカボチャの芽が・・スクラップ車両のすき間からカボチャの芽が・・

それにしても、ひと雨ごとにアラバさんの野菜はぐんぐん育っていきます。これは負けてはいられない(?)と、私も研修生と一緒に野菜づくりに挑戦することにしました。こちらは、収穫したらもちろん昼食の食材になる予定です。

仕事が半日で終わる土曜日の午後、買ったばかりの鍬を手にして集まったのは、研修生のイマニュエル、ケニー、クオリ。農作業は全く素人の私に対して「畑仕事は村でも難民キャンプでもしてきたし、お手のものさ」と息巻く彼らに頼もしさと同時に不安も感じながら、作業が始まりました。部品庫の裏手にある空き地で、まずは草だらけの土地を耕して畑づくりです。

草だらけの空き地を耕す研修生ケニー草だらけの空き地を耕す研修生ケニー

研修生が勢いよく鍬を振りおろすと、ザッザッと音を立ててどんどん土が掘り起こされていきます。「ここは本当によく肥えているよ」と言う彼ら。農作業がサマになっています。

「みんな、なかなかやるじゃないか。将来はいいメカニック・ファーマーになれるよ」
「なんだそれ?」
「村に帰って整備士を始めても、クルマが少ないから仕事はそんなに忙しくないだろ。ヒマな時間は農作業をするのさ。それがメカニック・ファーマー」
「はあ?」
「まあいいや。交代しよう」

と言って鍬を手にした私ですが、振り上げると意外に重い。熱帯の日差しの下で少し作業しただけで、もう息が上がってしまいます。気付くと、私のへっぴり腰の作業を見て、みんな笑っています。調理場で後片付けをしていたアラバさんも見物にやってきて、一緒になって笑っています。(くそ、みんな笑ってやがる)と思いましたが、ここでは無理は禁物。「あとはまかせとけ」と言う彼らに素直に選手交代して、今日の作業は無事終了しました。

「耕したあとは数日の間隔を空けて、そのあと種まきをするんだ」と言う研修生たち。来週土曜は、いよいよ種まきです。(続く)


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